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メッチャ憧れて飛び込んだ50代初テレワークの世界

今回は、世間よりも約2年遅れでテレワークに初挑戦した体験記を綴ります。

もともと介護福祉士という、テレワークとは無縁の世界に23年間身を置き、気が付けば50代になっていました。それがなぜテレワークに移行しようと思ったのか、実際にやってみてどうだったのか、実体験を明かします。

ミドル世代以降でキャリアチェンジを考えている方、現場系の仕事から在宅ワークへ移行したいと考えている方が「憧れだけで飛び込んだら後悔する?」「でも諦めずチャレンジしてもいいかな」と検討材料にしていただけたらと、そんな想いです。

テレワークに憧れたキッカケはコロナ禍

コロナ禍では周りの友人が皆テレワークになり、ガラ空きの電車で通勤しながら疎外感を覚えたものです。当時自分の身に起こったネガティブな変化は以下の2点でした。

  • 感染防止の雑務が増え仕事の拘束時間が伸びた

  • 大好きな自転車遠征に制限がかかった

介護の現場に外部のボランティア団体を入れられなくなったため、イベントの企画や出し物の練習まで、自分たちでやらなければならなくなったことも、大きなストレスの種。

趣味仲間にはインテリ系やブルジョワジー系のテレワーカーが多く、彼らが密を避けた外出を楽しんでいることがSNSから伝わってきて「なんだかなぁ」と思う毎日でした。

正社員を諦め業務委託のライターを目指す

ストレスで介護職を続けられなくなったあと、リモート可能な仕事を探しましたが、50代未経験で応募できる先など見つかる筈もありません。

そんな折、たまたま趣味団体の季刊誌の記事執筆を依頼され「これって仕事にできないかな?」との想いが脳裏を過ったのが、ライターを目指したキッカケでした。

当初の目論みは、正社員や契約社員で働きながらライター業を学び、定年後にはライター1本で食べていけるようになりたい、というもの。

さっそくモノを書く習慣をつけようとブログを開設…とりあえず、趣味の自転車ツーリングを題材に執筆しました。失業者の貧乏旅行のため、グルメ自慢や宿自慢、機材自慢はできず、端からインプを狙う意図はなし(快〇CLUB宿泊でいかに安く旅をするか、といったコアなコンテンツ)。ブログは4ヵ月ほど書き慣れてからnoteへ移行し、現在に至っています。

ライター修業はブログ以外に、PCスクールでWord・Excelを学んだり、たのまなのライター講座を受講したり、漢検2級を取得したり。クラウドソーシング登録までに、可能な基礎固めを行いました。但し失業給付受給中のため「開業準備」とみなされないさじ加減が必要で、これ以上正面切って学習する勇気はなかった、というのが正直なところです。

ライター業(リモート)+就職でパラレルワークがスタート

勿論就職活動もキチンと行っていて(これに関しては何の疚しいところもありません)、活動開始の翌年には短時間社員の内定を獲得。ライター業とのパラレルと決めていたので、短時間社員契約は寧ろ好都合でした。

2022年3月にクラウドソーシング登録&初案件ゲット、同年5月に就職のため、2つの仕事がほぼ同時にスタートした感じです。リアル就職の方は物流職なのでリモートは100%ムリな就業体系。こうして休みの日はライター業にフルコミットする週休0日生活がスタートしたのです💦

体当たりでテレワークに挑戦してみた感想

実際にライターとしてテレワーク的な働き方を体験してみて初めて、友人たちがコロナ禍で苦労していたことを、やっと理解できた気がします(笑) 以下は2年間、遮二無二パラレルテレワークをやってみた正直な感想です。

  • 自分で仕事の配分をコントロールするのは意外に難しい

  • メンタルが滅入ると1人では浮上できない

  • 殺人的暑さで外に出なくて良いのは助かる

  • 1年で10kg近く太り色々不自由

  • セルフブラック労働で体調を崩した

  • ハードだが在宅ワーク=7:勤務=3くらいがちょうど良い

在宅ワークのイメージ映像を見ていると「時間と場所の自由」「家族との時間」が強調されがちですが…イザやってみると「いやいや、仕事の時間なんで自分でコントロールできないでしょ💦」というのが実感。

どういうわけか勤務シフトが詰まっているタイミングで、ライター納期も集中するという現象がしばしば起こり、タスクを思うように分散できていません。

もう1つ暴露すると。物流の仕事で手を傷めた際に「ライター業だけで食べて行けそうか?」と、執筆オファーを一切断らずに全部受けた結果…1年で10kg太ったうえに体調を崩し、医者に通う時間もない…という事態にも陥りました。

それでも、PCに向かってリサーチしているときはこの上なく楽しいので「やっぱりライター業やっててよかった」と実感しています。一方で、まったくのヒキコではメンタルが落ち込んだ時の発散が難しく、対面ワークが気分転換になっていることも事実です。

コロナ禍でテレワークの友人たちがSNSで面白おかしく発信していたのも、戸惑いの中塞ぎそうになるメンタルをどうにか鼓舞していたんだろうなぁと、今だからこそ理解できます。

やらずに後悔よりやって後悔…でも「やってよかった」

50代で介護職からテレワーク職に挑戦してみて、万事成功したとは勿論思っていません。それでも挑戦せずにいたら、おそらくいつまでもテレワークの世界を羨ましく眺めるだけで、今際の際に「何であのとき挑戦しなかったんだろう」と思うに違いありません。

どれもやってみなけりゃ分からなかったことなので、チャレンジして真実を知ったことが正解だったと思います。「羨ましい」と思ったなら、とりあえず自分もやってみるのが後悔しない道ではないでしょうか。

手段や取っ掛かりは何かしらあると思います。業務委託なら、案件はクラウドソーシングに無数にあります。ライター業でいえば搾取案件といわれる「文字単価0.1円・0.3円」であっても、キャリア0からのスタートなら、そこからわらしべ長者的にのし上がるのも1つの手です。

やってみて、身体壊すくらいにのめり込めたら自分の限界点も解るし、それはそれで人生の収穫ではないですか?要領よいやり方は後からブラッシュアップできます。

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