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言葉のチカラ

友人が、「サンデージャポン」の動画を送ってくれた。川崎の殺傷事件で、爆笑問題の太田さんが自殺した犯人についてコメントしたくだりだ。

太田さん自身、高校生時代に無感動になり、「このまま死んでもいいかな」と思っていた時代があったらしい。だけどある日ピカソの絵を見て感動が甦り、何かに感動したり、何かを好きになれたりする自分は捨てたもんじゃないって思えるようになったそうだ。だから今、「自分なんて死んでもいいかな」と思っている人には、何かあと少しだけ先に、実はすぐ近くに、(立ち直る)きっかけとなる何かがあるかもしれないと知ってほしい、そんなメッセージを送っていた。

最近、無感動と焦燥感の間で苛まれていた私の中で、彼の言葉は響くものがあった。これで最後だと思った転職に失敗して、無職になって、正直、今はまだ働くのが怖い。編集という仕事を長年やってきたけれど、これといった実績はないし、とてもニッチなジャンルのスキルしかない。何より、常に押し寄せるスケジュールの波と、マルチタスク、大勢の人とのやりとり(現在の私は対人恐怖症気味)、常に新しいアイデアを生み出し、締め切りに追われ続ける業務に、今の私の脳みそがついていけるか全く自信がない。

それでも久しぶりに、響く言葉に出会った。太田さんのコメントは、やっぱり言葉の持つチカラってすごいな、と思わせてくれた。

すぐ近くにあるのだろうか。私を立ち直らせてくれる何かが。あってほしい。そして芽生えてほしい。この虚無感を埋める新しい情熱が。

とにかく、私は今日も一日を生きる。今はそれしかできないから。

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