前回に続きます〜

中学2年生の頃だった話だ


同級生ではないのだが、同じ学年に

渡辺くん

という生徒がいた。

佐竹かタンチのどちらかが同級生だったと思う。

渡辺くん、通称ワラは、お父さんが楽器メーカーに務めていた事もあり、家に面白い機材とかがあると聞いた。

勿論興味が無いわけがない

みんなでワラの家に遊びに行った。

あるわあるわ、エフェクターやらミキサーやらなんやら。
ただそれは一体何の装置かは分からなかった。

それよりもシビレたのは

エレキギターがあったのだ！

初めて手にしたエレキギター

〜カッチョいい〜

そうそう、前にも一度登場した私の姉は、
フォークギターをやるといい、
買ったのは良いんだけど、
これまた直ぐに辞めてしまった。

うちにフォークギターが残った。

折角なんで、私はちょこっと練習して、

当時ツイストの　

燃えろいい女

アリスの

チャンピオン

位は弾けるようになっていた。

エレキギター、、、フレーズは弾けなかったけどかき鳴らすだけで感動した。


するとワラは

高中正義の曲を弾いた

フレーズ付きで。

シビレた〜！

そんな我々の街、横浜には、とても大きなヤマハの建物があり、音楽教室やバンドの練習スタジオがあった。

あとは神の領域

レコーディングスタジオ

まであった。


横浜出身のバンドはほぼほぼ利用していた。

横浜銀蝿、杉山清貴、横山剣、杉原先輩のバンドBURNなどだ。


その頃のある日、佐竹かタンチか忘れたけれど

ねえねぇ、

ポプコンって知ってる？

と。


その当時は、音楽のコンテストがメチャメチャ流行っていて

ヤマハ主催で

ポヒュラーミュージックコンテスト

通称、ポプコンってのがあった。

中島みゆきさんや、大都会のクリスタルキングなどがポプコン出身者だ。


その予選に出ようよ！


バンドは私と佐竹とタンチとワラの4人

タンチはユーフォニウムなのに暇さえあれば、いや無くてもドラムを練習していた。なかなかグルーヴのある8ビートを弾ける。

佐竹はチューバなのでベースを選んだ。とても器用な奴である。
その後フルートの練習をし始め、綺麗にしようと分解して戻したら部品が余った事があった。

ワラはエレキギターを持っているからもちろんギター担当。

ということで、私はピアノ担当になった。

今みたいにパソコンがある訳では無く、打ち込みもなく、ただひたすらに練習して、一発録音をする時代だ。
だけど、参加すると一発録音をカセットテープにしてもらえるのだ。

家で何度でも聞けるなんて！

夢のような話しだ！！

しかし、曲が無い。



私は無い知恵を絞り出し、参加に必要な2曲を作り上げた。


しかし、歌詞が無い。


ブラスバンド部のピッコロ担当の女性、あだ名はいつも下駄を履いてるので、

ゲタ子

にお願いして書いてもらった。


その次の問題が。

みんな、演奏しながら歌は歌えないと。

ポブコン参加条件は歌入り楽曲のみである。


歌が上手いわけではないが、ギリギリ私が演奏しながら歌えるかな？！ってなって、私が歌うことになったwww

今考えればクラスの誰か歌が上手い人に頼めば良かったと。

メンバーが4人なんだから4人でやろうという謎の結束力があったのだと思う。

子供だなぁ〜



最後に　


バンド名が無い


中学生の我々に小洒落たバンド名を思いつく知恵などないし、バンド名が無いとエントリーが出来ない。

その時、佐竹が着ていたTシャツに

tropical fisheries

トロピカルフイッシェリーズ
と、書かれていた。

トロピカルは意味は分かるが
フイッシェリーズって何だ？

でも、まぁいいか！Tシャツに書かれてるんだから


我々はこの名前でエントリーした。

これが私が参加した初めてのバンド名だと思う。
生きているうちにnoteに書けておいて良かった。
このバンド名を知っているのは、世の中に10人も居ないと思うからwww

それから何度か練習をして、当日人生初のバンドレコーディングをした。

神の領域、レコーディングスタジオでは、ヘッドフォンから自分が弾いているピアノが聞こえるのに驚き、みんなの音もバランス良く聞こえる。

緊張したけど楽しかった。

歌以外は

ポプコンは年齢制限が無くて子供から大人まで出場出来るコンテストだった。

全てのバンドの予選録音が終わり、
2次予選に上がれる発表があった。

勿論我々は惨敗だ。

目標は自分たちで録音したカセットテープが貰えればそれで満足だったから。

しかし、おまけが付いていた。

各パート楽器の優秀演奏者に賞がもらえるのだ。

そこで私はなんと、ベストキーボード賞を頂いた！

ドラマーなのに。

大人と混ざってもピアノの賞が取れるなんて〜！
井上先生有難うございました。



A-JARIがデビューする5-6年前の話しだ。


つづく (拡散お願いします（笑）)


PS.ゲタ子はまた登場します。