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【人生を変えたセッション】

前記事からの続き

その日、僕は結局食事だけで済ませるはずが、
3時間以上、そこにいて予定していた休憩時間を大幅にオーバーしてしまいました。

でも、
面白いのが、店を出た直後から長距離=高額 なお客さんに数人出会うことができたのです。
結果、その日の売り上げは自分の平均と変わらないくらいのモノでした。

【あなたは、心の中心に楽器がある人ですか?】

僕は、中学二年生の時にドラムに出会いました。
当時はBOWYをやっている仲間のところに遊びに行き、ドラムを叩かせてもらっていました。
その後、高校の入学式で吹奏楽部がドラムソロの演奏を見せたので、
「吹奏楽部に入ればドラムが出来る」とおもい、即入部しました。

でも、吹奏楽部って基本クラシック音楽ですよね。
僕には全く範疇外で、当時も今もクラシックは全く聴きません。
部内では、
そこから来る意識の齟齬で
非常にいろいろありました。
申し訳なかったともおもいます。

でも、それでも、
ドラムが好きだという気持ちは全く消えませんでした。
「あなたは何がしたいの?」と聞かれたら、
「ドラムがしたい」と答えるだけでした。

なら、
ドラムのために専門学校なり、音大なりを目指せば良かったのかも知れませんが、僕は、両親の強いすすめで、大学を目指すことになります。
しかし、吹奏楽部でドラムばっかりやっていたので、
全く勉強していなくて、浪人してしまします。
そして、さらに、
入った大学も偏差値は高くなく、
面白くなくなって、1年で休学してしまうのです。

軽音楽部にも入りましたが、
楽しい仲間と音を出しているだけだと感じてしまい、
どうも合わなかったのです。

その後、自ら目指す仕事を見つけて、努力し、資格もとり、スキルも身につけ、結婚もし、子どもも授かりと、よく聞く普通な生活を約25年やっていました。

【あなたの心の中心に楽器があり、音楽があるなら、それは趣味では無い。職業が副業である。】

さて、そんな人生だった僕ですが、
音ステージ神田でのセッションを経験してから、
人生が非常に明るくなりました。

環境や職業は変わっていません。
経済力も変わっていません。

変わったのは僕の内面です。

7つの習慣
に出て来ますが、
「持つ」か「なる」か。

自分の中心と主体性を見つめてリーダーシップを発揮させる。

こういったビジネス用語が、
ドンと自分に入ったと感じたのは、
快感です。

雇われの仕事歴ばかりですから、
誰かの評価を気にすることが主になっている人生でしたが、
自分の中心に音楽がある事を自覚してしまったことは
職業が副業であるのが表面化したと言うことです。

【僕のプレイヤーとしての大転換】

上記までは、自分の人生観についてでしたが、
ここで、プレイヤーとしての大転換についてもお伝えしておきます。

エイトビートからドラムを始める人は多いと思いますが、
日本人がエイトビートを叩くと、
やっぱり和太鼓叩きになってしまい、
「バウンス」がとても難しく感じるなーと思います。

例えばシシーストラットという曲、バウンスしてますよね?
椎名林檎の本能、バウンスしてますね。
MISIAの包み込むように、R&Bのバウンスです。
こういう、バウンスとブレイクがある曲は
手数がない分、音色が難しいのです。
タメのある演奏って、ドラムでのメッセージが一音一音はっきりします。

このバウンス系の曲が、
いままでは、どうしても出来ず、そこで止まっていたのですが、
とうとう、セッションで演奏する事ができました。

感動でしたーー!

これを読む人の中には
「そんなの簡単じゃん」という方も多いでしょうけど、
僕自身が納得したかが最重要で、
いままで自分が出来なかった事ができるようになり、
足りない所をもっとやろうと、意欲が湧いたことが非常に大きいのです。
人生が変わったことは間違いありません。

このときの感動は人生で一番嬉しいことだったと思っています。
ただし、その感動は次の参加でいきなり更新されるのです。

続く

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