サワダアツシのイナタイ映画ブログ

"Be excellent to each other!!"

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最近の記事

サワダアツシのイナタイ映画ブログ的、2023年映画ベスト10!!!!

みなさんあけましておめでとうございます。 時が経つのは早く2024年になってしましたね。 お正月いかがお過ごしですか?友達や恋人といい時間過ごせましたか?何よりみなさんの幸せを願っております。 私はというと元旦から12時間惰眠を貪ってしまい新年早々懺悔の気持ちでいっぱいです。ええダメンズです。これを機に2024年は社会から"No scrub"と言われないように頑張っていきたいと思います。 そんな話はどうでも良くて、遅くはなりましましたが2023年のサワダアツシのイナタイ映画

    • 『スパイダー・マン:アクロス・ザ・スパイダー・バース』アート史の集積によって生み出された新しい〈アート像〉

      Spider-Man: Across the Spider-Verse 監督 ホアキン・ドス・サントス ケンプ・パワーズ ジャスティン・K・トンプソン 脚本 デヴィッド・カラハム フィル・ロード クリス・ミラー 原作 マーベル・コミック 製作 フィル・ロード&クリストファー・ミラー 出演者 シャメイク・ムーア ヘイリー・スタインフェルド ブライアン・タイリー・ヘンリー ルナ・ローレン・ベレス ジェイク・ジョンソン ジェイソン・シュワルツマン 〈あらすじ〉マルチバースを自在

      • 『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー vol.3』「銀河の負け犬」に送る最大限の誠意

        監督 ジェームズ・ガン 脚本 ジェームズ・ガン 原作 ダン・アブネット アンディ・ランニング 『ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー』 製作 ケヴィン・ファイギ 出演者 クリス・プラット ゾーイ・サルダナ デイヴ・バウティスタ カレン・ギラン ポム・クレメンティエフ ヴィン・ディーゼル ブラッドリー・クーパー  MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)第10作目にして、俗悪低予算B級映画(かつ権力に対する反骨的なヒーロー映画)を世に送り出してきたトロマ・エンターテイ

        • 「無限の可能性という名の理想」と「今ここに在る結果としての現実」を優しく肯定する『エブリシング・エブリウェア・オール・アットワンス』

          監督:ダニエル・クワン、ダニエル・シャイナート  出演:ミシェル・ヨー    ステファニー・スー    キー・ホイ・クァン 〈あらすじ〉 経営するコインランドリーは破産寸前。問題だらけの家族に囲まれ、疲弊するエヴリン。ある日突然、夫が豹変し、「別の宇宙(ユニバース)から来た」と告げる。やがて彼女は宇宙の未来をかけたマルチバースの戦いに身を投じる。 「今ここに在る結果としての現実」の中で「無限の可能性という名の理想」を夢想し、一喜一憂することは人間誰しもが経験することである

        サワダアツシのイナタイ映画ブログ的、2023年映画ベスト10!!!!

          『イニシェリンの精霊』アンビヴァレントなキャラクター描写のなかに燦然と輝く普遍性

          監督 マーティン・マクドナー 脚本 マーティン・マクドナー 製作 グレアム・ブロードベント ピーター・チャーニン マーティン・マクドナー 出演者 コリン・ファレル ブレンダン・グリーソン 音楽 カーター・バーウェル 撮影 ベン・デイヴィス 編集 ミッケル・E・G・ニルソン 〈あらすじ〉 本土が内戦に揺れる1923年、アイルランド西岸沖に浮かぶ架空の離島・イニシェリン島で暮らす心優しく気のいい男パードリック(コリン・ファレル)と音楽を愛する初老の男コルム(ブレンダン・グリーソ

          『イニシェリンの精霊』アンビヴァレントなキャラクター描写のなかに燦然と輝く普遍性

          『ノースマン 導かれし復讐者』 最も野蛮でブルータルなヴァイキング伝説

          監督 ロバート・エガース 脚本 ショーン ロバート・エガース 原作 サクソ・グラマティクスによるアムレートの伝説 製作 マーク・ハッファム ラース・クヌーセン ロバート・エガース アレクサンダー・スカルスガルド アーノン・ミルチャン 製作総指揮 ヤリフ・ミルチャン マイケル・シェイファー サム・ハンソン トーマス・ベンスキー 出演者 アレクサンダー・スカルスガルド ニコール・キッドマン クレス・バング アニャ・テイラー=ジョイ イーサン・ホーク ビョーク ウィレム・デフォー

          『ノースマン 導かれし復讐者』 最も野蛮でブルータルなヴァイキング伝説

          映画音楽史の巨匠から学ぶ、物語と「対話」する力『モリコーネ 映画が恋した音楽家』

          監督:ジュペッゼ・トルナトーレ 撮影:ジャンカルロ・レジェーリ   ファビオ・ザマリオン 出演: エンニオ・モリコーネ   クエンティン:タランティーノ   クリント・イーストウッド   ウォン・カーウァイ   オリバー・ストーン   ハンス・ジマー   ジョン・ウィリアムズ   ブルース・スプリングスティーン   クインシー・ジョーンズ  僕が改めて説明するのも烏滸がましいが、 エンニオ・モリコーネといえば、『荒野の用心棒』(1964)『夕陽のガンマン』(1965)『死刑

          映画音楽史の巨匠から学ぶ、物語と「対話」する力『モリコーネ 映画が恋した音楽家』

          2022年大総括!!!年間ベスト10映画!!!!

           2022年の年の瀬を迎え、皆さんのお仕事も佳境を終える頃ではないでしょうか(僕は31日仕事場で歳を越すことになりそうですが...)。 今年もその時に映画と共に思い出を振り返る方も多いと思います。 そこで僕なりに今年のベスト10映画を決めましたのでぜひよろしければ読んでいただけると嬉しいです。 今年は映画好きとしての原点に立ち返り、原初的な「観る悦び」にフォーカスを当てて選びました(そんな作品が溢れていたのもありますが)。 過去にレビューを書けていない作品もありますが、気

          2022年大総括!!!年間ベスト10映画!!!!

          『アバター/ウェイ・オブ・ウォーター』キャメロンのビジョン優先主義の到達点

          監督 ジェームズ・キャメロン 脚本 ジェームズ・キャメロン ジョシュ・フリードマン 原案 ジェームズ・キャメロン リック・ジャッファ アマンダ・シルヴァー 製作 ジェームズ・キャメロン ジョン・ランドー 出演者 サム・ワーシントン ゾーイ・サルダナ シガニー・ウィーバー スティーヴン・ラング ケイト・ウィンスレット 音楽 サイモン・フラングレン 撮影 ラッセル・カーペンター 『アバター』(2009)でジェームズ・キャメロンは3D上映という形式を用いて世界の映画界に革新をもた

          『アバター/ウェイ・オブ・ウォーター』キャメロンのビジョン優先主義の到達点

          『ブラックパンサー/ワカンダフォーエバー』避けられない現実を、物語で昇華する意義についての映画   ※微ネタバレあり

          監督 ライアン・クーグラー 脚本 ライアン・クーグラー ジョー・ロバート・コール 原作 スタン・リー ジャック・カービー 『ブラックパンサー』 製作 ケヴィン・ファイギ 出演者 レティーシャ・ライト ルピタ・ニョンゴ ダナイ・グリラ ウィンストン・デューク フローレンス・カサンバ ドミニク・ソーン ミカエラ・コール テノッチ・ウエルタ マーティン・フリーマン アンジェラ・バセット 音楽 ルドウィグ・ゴランソン  既知の方が大多数だろうが、故チャドウィック・ボーズマン(197

          『ブラックパンサー/ワカンダフォーエバー』避けられない現実を、物語で昇華する意義についての映画   ※微ネタバレあり

          『RRR』極上の映画表現に狂酔する3時間!!!

          監督: S・S・ラージャマウリ 出演: ラーム・チャラン     N・T・ラーマラオ・Jr アーリヤー・バット    オリヴィア・モリス 〈あらすじ〉 1920年、イギリスの植民地政策下にあるインド。野性を秘めた男・ビーム(N・T・ラーマ・ラオ・Jr)はイギリス軍に連れ去られた村の少女を救うため、仲間と共にデリーへ向かう。そこで、ある出来事をきっかけに内なる怒りを燃やす男・ラーマ(ラーム・チャラン)と出会い、互いの身分を知らないまま親友となる。しかしラー

          『RRR』極上の映画表現に狂酔する3時間!!!

          『ブレット・トレイン』演者同士のアンサンブルにダイナミズムを感じる快作

          ブレット・トレイン Bullet Train 監督 デヴィッド・リーチ 脚本 ザック・オルケウィッツ 原作 伊坂幸太郎 『マリアビートル』(角川書店) 製作 ケリー・マコーミック デヴィッド・リーチ アントワーン・フークア 製作総指揮 ブレント・オコナー 三枝亮介 寺田悠馬 カット・サミック 出演者 ブラッド・ピット ジョーイ・キング アーロン・テイラー=ジョンソン ブライアン・タイリー・ヘンリー アンドリュー・小路 真田広之 マイケル・シャノン サンドラ・ブロック ベニート

          『ブレット・トレイン』演者同士のアンサンブルにダイナミズムを感じる快作

          『NOPE』現代エンターテインメント映画を「視る」観客を「視返す」現代エンターテインメント映画 ※微ネタバレあり

          NOPE/ノープ Nope 監督 ジョーダン・ピール 脚本 ジョーダン・ピール 製作 ジョーダン・ピール イアン・クーパー 出演者 ダニエル・カルーヤ キキ・パーマー スティーヴン・ユァン 音楽 マイケル・エイブルズ 撮影 ホイテ・ヴァン・ホイテマ  『ゲット・アウト』や『アス』ジョーダン・ピール監督は自身のニヒルでダークなコメディ/ホラーセンスを用いて、未だなお黒人差別が続くアメリカ的俗世間への痛烈な批判を描いてきた。  今作『NOPE』でもその作家性は健在で、現在のハリ

          『NOPE』現代エンターテインメント映画を「視る」観客を「視返す」現代エンターテインメント映画 ※微ネタバレあり

          『プレデター:ザ・プレイ』『プレデター』シリーズにしかできない、堂々たる人間讃歌!!

          プレデター:ザ・プレイ Prey 監督 ダン・トラクテンバーグ 脚本 パトリック・アイソン 原作 Jim Thomas John Thomas Characters 製作 John Davis マーティ・P・ユーイング John Fox Jhane Myers 出演者 アンバー・ミッドサンダー デイン・ディリエグロ 撮影 Jeff Cutter 編集 Claudia Castello  今作『プレデター:ザ・プレイ』は『プレデター』過去作シリーズのハイコンセプトな(=一言で

          『プレデター:ザ・プレイ』『プレデター』シリーズにしかできない、堂々たる人間讃歌!!

          『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』もはやマンネリ化してしまった「お約束」

          監督 コリン・トレヴォロウ 脚本 コリン・トレヴォロウ エミリー・カーマイケル 原案 コリン・トレヴォロウ デレク・コノリー 原作 キャラクター創造 マイケル・クライトン 製作 フランク・マーシャル パトリック・クローリー 製作総指揮 スティーヴン・スピルバーグ コリン・トレヴォロウ 出演者 クリス・プラット ブライス・ダラス・ハワード ローラ・ダーン ジェフ・ゴールドブラム サム・ニール ディワンダ・ワイズ ママドゥ・アティエ B・D・ウォン オマール・シー キャンベル・ス

          『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』もはやマンネリ化してしまった「お約束」

          『ソー/ラブアンドサンダー』「見せ場」は物語よりも先行しない

           監督 タイカ・ワイティティ 脚本 タイカ・ワイティティ ジェニファー・ケイティン・ロビンソン 原作 スタン・リー ラリー・リーバー ジャック・カービー 『マイティ・ソー』 製作 ケヴィン・ファイギ 出演者 クリス・ヘムズワース クリスチャン・ベール テッサ・トンプソン ジェイミー・アレクサンダー タイカ・ワイティティ ラッセル・クロウ ナタリー・ポートマン  「魅力的なキャラクターにかっこいいバトルシーン、笑えるユーモアやエモーショナルな高まりもあって最高!!いつまでも愛

          『ソー/ラブアンドサンダー』「見せ場」は物語よりも先行しない