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●GWプチ旅行記①●南武支線・鶴見線を行く(その4:驚きの国道駅)

鶴見線と言えば、最近フォトスポットとしても知られる海芝浦駅を訪れなくちゃ、というくらい人気スポットになっていて、その場所を訪れ、やはりいい場所だと再認識したところです。(前回の記事はこちら)

今回は、そんな鶴見線の、知る人ぞ知るすごい場所である、国道駅に行ってみたいと思います。

■国道駅とは?

国道駅とは、鶴見駅から鶴見線で1駅目にある駅です。カーブした場所にある駅で、かつて鶴見臨港鉄道の一部であった鶴見線が、東海道本線と京急を越え、国道15号を渡り、鶴見川を渡る高架線の途中にある駅です。今昔マップで見ると、駅の西側に国道15号と交差し、東側にもう1本道路と交差しますが、これが旧道、この道は旧東海道ということになります。当時は東海道も「国道」であるため、国道駅は、新旧国道に挟まれた駅、ということになります。この駅、1930年に開業しました。

今昔マップで見た、国道駅周辺。
普通の駅に見えますが・・・。

では、国道駅を訪れてみたいと思います。

■国道駅を訪ねる

海芝浦からの電車が国道駅に到着。
カーブの途中にある高架駅なのですね。
地上から見ると、ちょっと古びたカーブの高架駅、という感じに見えます。
一番東側はガードの上です。3両編成にするために
ホームが延長されたのでしょうかね?
ガード下は、旧東海道です。

さて、この駅を降りてみたいと思います。

駅の階段を下りると、高架橋の下に橋が架かっていて、
上下線の改札内通路が集約される形になります。
橋の上からみた風景。
え、噓でしょ?と思うくらいに古びた高架下。
上の案内板だけ現代っぽいですが、それ以外はとてもレトロな感じです。
高架下。アーチ形状なのがおしゃれです。
高架下は2階建ての店舗・住宅だったようですね。
これが駅前の雰囲気です。
無人駅につながる階段があり、高架下のアーチの通路がある風景。
駅改札前から、第一京浜を見たところ。
令和の時代の街中にある駅とは思えない不思議な空間。
そして、ここはどこ?と思わせるような空間が広がります。
あれ、横浜市内の市街地の駅、とは思えないですよ。。。
空き家ばかりかと思ったら、この釣船屋さんは人影が見えました。
旧・国道(旧東海道)のガード下はこんな感じ。
旧国道ガードから見た国道駅。2階の窓がまたすごい・・。
国道駅の脇から出入りできる場所がありました。
勝手口みたいな雰囲気です。
駅の通路とつながる場所はこんな絵姿になります。
もう、駅にいるという感覚は、すでに無くなりました(笑)。
今度は新しい国道・国道15号線(第1京浜)です。

■国道駅の周辺を訪ねる

駅の中がやっぱり魔境みたいな感じがする(笑)。
第一京浜の北側の高架下を歩いてみました。
2階建て住宅が占用している感じです。
もう少し歩くと、鶴見線が京急とJR線を跨ぎ越す付近に到着。
どこを見てもとても味わい深い場所です。
JR線を跨ぐトラス橋。斜め横断なので不思議な形をしています。


もう一つの巨大構造物、鶴見川を越える橋。他の高架橋と比べると新しそうです。
鶴見川沿いには、釣り船の基地もありました。
臨港鶴見川橋。昔は鶴見臨港鉄道の軌道が走っていました。
そういう意味では廃線跡です。昭和56年完成。
臨港鶴見川橋に軌道が走っていた頃の地図。当時は総持寺前から
京急大師線の小島新田駅を結ぶ軌道路線でした。
臨港鶴見川橋という名前の銘板。
鶴見川の対岸にある、下野谷ガード。
鶴見川沿いにとても空頭の小さなガードが。
近づいてみると、右の高架橋からは古い構造のように見えます。
鶴見川の橋梁だけ架け替えたのでしょうか。
本数は多くありませんが、たまに3両編成の電車が通過します。
再び臨港鶴見川橋を渡ります。
臨港鶴見川橋を渡り、旧東海道へ。
そして、見えてきたのは、先ほどの国道駅のガードです。

■終わりに

鶴見線にある、魅力的なスポットは、海芝浦駅だけではなく、この国道駅もとてもすごい場所だと思いました。駅だけでなく、その周辺もちょっと不思議でもあり、とても味わい深い場所だったと思います。

鶴見線のスポット、これが最後ではありません(笑)。忘れられた廃駅などもありますので、こちらも探訪していますのでお楽しみに。

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