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【都心プチ散歩】とうきょうスカイツリー駅付近を歩く

前回までの散策で、両国駅から亀戸駅まで電車で移動し、そこから東武亀戸線に乗り、曳舟駅経由でとうきょうスカイツリー駅まで来ました。
(前回の記事はこちら)

今回は、とうきょうスカイツリー駅付近を散策します。

■とうきょうスカイツリー駅とは?

とうきょうスカイツリー駅、と言う名前を聞いても、正直なところなかなかピンときません。もともとの駅名は、「業平橋」駅でした。

今昔マップで付近を見てみます。東京の街の縁部のような場所に立地する駅です。
かつては、「浅草」駅だったのですね。

とうきょうスカイツリー駅は、関東大震災の後に東武線が念願の隅田川を横断して今の浅草駅に到達するまで、「浅草」ターミナルである場所でした。そしてそこには貨物駅が広がっていましたが、貨物営業が廃止され、空地が広がっていたところを再開発したのが、とうきょうスカイツリータウン、ということになります。

では、その駅周辺を歩きましょう。あ、ちなみにとうきょうスカイツリーや、その再開発ビル内は、あまり探索していません。そのあたりも恐らく魅力的かと思いますが、今回は周辺の町が主役です(笑)。

スカイツリー周辺でついつい増えてしまう、こんな写真たち。
古本屋の名前は、「業平橋駅前書店」です。
もう、これくらいしか、「業平橋駅」と言う地名を見かけませんでした。
駅の少し北側に、不思議なオブジェがある道が。
曳舟川は、今は埋め立てられた運河の跡。
その跡は道路等に変わっています。
こちらは、東京スカイツリーのマスコット。
ソラカラ、テッペペン、スコブルブルというらしいです(笑)。
真上に迫るスカイツリーを見上げて敷地周辺を歩いていたら・・
ひっそりと佇む、「生コンクリート工場 発祥の地」の石碑。

ここは、元々東武線の貨物駅の脇の敷地で、そこにかつては生コン工場があったようで、この地のものが我が国で初めての工場だったことを記念する石碑。これは昭和24年に操業開始後50年を記念し、1999年に建立されたものを、東京スカイツリー開業に伴い、この地に再設置したものだそうです。

1960年代の業平橋駅周辺の航空写真。川の上に丸いタンクのようなものがあるのが
生コンクリート工場の跡です。セメントサイロでしょうか。

この工場のすぐ脇に作られたのが、都営地下鉄浅草線の押上駅。その建設工事の模様を記録した記録映画を見つけたのでご紹介します。ここは東武線あだけでなく、京成線のターミナル駅であり、京成電鉄が都心乗り入れを果たす一つのルートが、この押上駅経由のルートでした。

押上駅が地上駅だった時代の敷地に建つのが、こちらのビルです。今はホテルやスーパーマーケットなどになっています。

元々は京成電鉄の地上駅で、本社ビルの跡地に建つビル
今や京成押上線・都営浅草線・東武線・半蔵門線が集まる
一大ターミナルになった押上駅。
京成押上ビルを正面から見たところ。
何となくターミナル駅っぽくも感じます。
その正面に北十間川に架かる橋があるのですが・・・、
その橋、その名もずばり、「京成橋」といいます。

では、北十間川沿いを歩きましょう。

川沿いを歩ける遊歩道が整備されています。
スカイツリーの本当に真下に架かる橋は・・
在原業平ゆかりの地、ということで、工事中に
橋をキャンバスとして絵を描いたことがあったそう。
こんないかだのような浮橋もあります。
そして、スカイツリーと少し高いビルの間にビルが低い区画がありますが、実は・・
この地下を、都営浅草線が通っています。道路沿いにひっそりと
換気口の道路占用標識が。浅草線は、実はスカイツリーの基礎をかすめて通ります。
橋の向こうは、盛土され、実は川はつながっていません。
この橋の名前は実は・・・、
「京成橋」の近くにある、「東武橋」です
どちらの鉄道会社も、かつて橋の前に本社がありました。
東武橋から、浅草駅に伸びる高架線。関東大震災後の1931年にできました。
なかなか重厚なつくりの鉄橋が並ぶ高架線。
北十間川は、ここで一旦閉ざされる形になっています。
北十間川の隅田川寄りの行き止まり直前にあるのが・・
小梅橋船着き場です。

この辺りの高架下は、「東京ミズマチ」として、おしゃれなお店がある場所です。

貨車に似せたデザインでしょうか?
沿線食堂には、東武線の路線図が描かれています。
鉄道好きには何だか楽しい場所です(笑)。
源森橋梁。やはりレトロで良い雰囲気の橋梁を越えると・・
東京ミズマチと小梅橋乗船所と、スカイツリー。
何だか絵になる場所です。
隅田川に向かう高架橋を走る、特急リバティ。
そして、隅田公園が見えてきます。
ここは震災復興の際に計画された公園として知られます。
この高架橋も、全て鉄橋になっているのが珍しいです。
高架下におしゃれな店、続きます。
そして、隅田川の手前に架かる架道橋の橋台は、石積みが実に見事です。
なかなか重厚な感じがするのは石積みの橋台と、その上にある、架線柱も
頑丈なつくりに見えるからでしょうか。
こちら、枕橋です。
この場所に、かつては「隅田公園駅」があったそうです。

そして、ここから、「すみだリバーウォーク」を歩いて、浅草駅を目指すことができます。

すみだリバーウォークの入口。7時~22時であれば自由に往来できます。
こんな感じで、東武線の鉄橋に沿って歩ける人気の遊歩道です。

この橋を渡り、浅草を目指しますが、今回はここまで。とても楽しいウォーキングができるエリアでした。

■終わりに

とうきょうスカイツリー駅は、元々業平橋駅であり、東武線のターミナル駅であり、貨物駅を併設する場所でした。かつては生コンクリート工場発祥の地であり、京成線のターミナルでもあった場所。今は東京スカイツリータウンができ、地下鉄2線も乗り入れるターミナルとなりました。北十間川も、なかなかの存在感を示している場所です。少し歩くだけでも、とても興味深いスポットだらけでした。

次回は、いよいよ浅草に着きますので、お楽しみに。

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