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■ドボクスキーの旅 in 香川■②女木島に渡ってみる

香川県に出張、ということで、前日夜から「サンライズ瀬戸」に乗り、高松に朝に着きました。(前回の記事はこちら)

本当なら、東京を朝に出発して昼前に着けばOKなので、ちょっと時間ができたので、どこか少し散策しようと思いましたが、高松駅を歩くと目につくのが、

フェリー乗り場

です。船に揺られてどこか行ってみたいな。気軽に行けるところ、無いかなあ、などと眺めていたら、ありました。

女木島・男木島行き航路

これに乗って女木島なら、実は20分で到着するのです。そのフェリーが、間もなく出航。あちらに1時間滞在して戻ればOK。ということで、乗ってみることにしました。

■女木島とは?

女木島とは、高松港から、北へ約4kmのところに浮かぶ島です。人口は約170人。高松港から、船で約20分で到着します。別名「鬼ヶ島」と呼ばれ、洞窟などの観光名所でも知られる島です。

女木島。高松港の真北に位置し、アクセスも比較的容易です。

女木島のさらにすぐ北にある、男木島とともに、かつては「雌雄島村(しゆうじまむら)」という名前の村でしたが、昭和の大合併で高松市に編入されました。今もフェリー会社の名前は、「雌雄島海運」という名前を踏襲しています。

■女木島へ向かう

高松駅近くのフェリーターミナル。
かつては本州(宇野)行きが運航していましたが、
今は瀬戸内の島々に行く船の発着地です。
女木島・男木島に行くフェリー、「めおん」号。
紅白の縞々が目につく船です。
出航しました。サンポート高松のある、高松港を船出します。
おお、瀬戸内らしい良い景色です。
あっという間に、女木島が見えてきました。
結構立派なフェリーターミナルが待ち構えています。
女木島に上陸。フェリーは男木島へ。しばしのお別れです。

■女木島を歩く

女木島を歩きました。本来ならば、バスに乗って大洞窟に行ったりすることが、定番観光コースのようですが、残念ながら1時間しか滞在時間がないため、そういった遠出はできません。港の近くの集落を中心に街歩きをしました。

大洞窟行きのバス停。鬼のバス停がいい感じ(笑)。
「オーテ」と呼ばれる、石垣が集落を守ります。
穏やかな場所と思いきや、強い風が吹き荒れるのを守るためのようです。
集落の中は、石垣のある細道の風景。
島の集落ならではの味わいです。
少し小高い場所にある、住吉神社。
島から見る高松の町。いいですね。
神社の前に、「段々の風」というアートが飾られているとの情報。
行ってみることにしました。
おお、これのようです。耕作放棄地(?)の段々畑に作られたアート作品。
こんな角度から見ると、何だかアートの意味が分かるような気がします。
瀬戸内の島々を眺める人、のようにも見えますね。
島の集落内を歩きます。
のどかな風景が広がります。
島のオーテも、新旧様々なのでしょうか。
色合いのちがうものが並んでいます。
こちらは、フェリーの来る岸壁の隣の桟橋。
昔はこっちが港だったようです。

女木島の港近くには、色々と土木関係のものが建っていますので、ご紹介したいと思います。

こちらのお地蔵さんは、昭和30年に発生した、宇高連絡船の紫雲丸事故の
犠牲者を祀っているとか。女木島近海で沈没したそうです。

紫雲丸事故は、168名もの人命が奪われました。特に、修学旅行の小学生が多数亡くなる事故だったのです。これをきっかけに、本州と四国を架橋するきっかけの一つになったと言われています。

このモアイ像、飾りかと思ったのですが・・、
その由来が書かれていました。

ここのモアイ像の由来ですが、1960年に発生した、チリ沖地震の津波で、多数のモアイ像が破壊されたので、1995年に、日本とチリの考古学者とイースター島民が協力して、15体を再建したのだそうです。その際に吊り上げテスト用に試作されたモアイ像が、ここに展示されているとのこと。なかなかすごい由来でした。

防波堤に並ぶ、カモメ?と思いきや、これもアートのようです。
港中に、カモメが泊っている・・ように見えるアートです(笑)。
そして、港の防波堤の先端にある灯台は・・、
何と、鬼が金棒を持っているデザインです。かわいい。
いやー、なかなかユニークなデザインです。
高松行きの船が、戻ってきました。
男木島に行って、折り返す間の女木島滞在でした。
船から見ると、鬼の灯台はこんな感じなのです。
見張りをしているように見えます。
そして、あっという間に高松港へ。

■高松城周辺を散策

高松港に戻り、少し高松城周辺を散策しました。

高松城は、お濠が海水を引いている、「海城」です。
手前の水門は、今も玉藻公園に海水を引く用途がありそうです。
海側にある建物は、報時鐘を移築したものなのだとか。
こちら、高松城の月見櫓。重要文化財に指定されています。
高松駅前にある、玉藻城。かつては片原町付近まで城内だったそうです。
高松築港駅は、玉藻城の取り壊された部分にできています。
玉藻公園の脇にある、琴電の高松築港駅。
お城の石垣の脇にプラットホームがあるのが特徴的。
お濠を走る鉄道という感じがします。
旧・京急の車両が走る、ことでん。
お城のお濠の形に、90度カーブしている感じです。

■終わりに

高松に朝早めに到着したので、少し寄り道する形で立ち寄った、女木島。静かな島には、芸術祭で作られたアート作品や、海難事故の記憶、モアイ像復興の物語など、いろんなものがありました。瀬戸内の海を感じることができる散策になりました。

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