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育児徒然:ミルクメソッド

子育ては楽ではないし悩みも多い。
消毒だなんだと面倒なことは多いし手がかかる。

だが子供はかわいいし、
目に見えてぐんぐんと成長する。

この目まぐるしい一瞬一瞬を少しでも楽しくしたい。そう思うと財布の紐は緩むどころか
紐がちぎれてどこかに行って財布の口は開きっぱなしの様相だ。

夫と育児をするうえで、お互い6時間以上のまとまった睡眠時間を確保しようと話しあったので、
出産後から母乳とミルクの混合栄養にした。
特に母乳へのこだわりはなかったので、今ではほとんどミルクで
1日に1回直母を短時間行うだけになっている。

ミルク育児をやったことのある人ならあるあるなのだと思うが、
おなかが空いたと赤ちゃんが泣き始めてから
ミルクが適温になって哺乳瓶を赤ちゃんの口元に持っていくまでの時間、
おそらく、5分とか、せいぜい10分もかからないのだけれど、
空腹の赤ちゃんは盛大に泣き続けるのでプレッシャーが半端なく異様に長く感じるのだ。
粉ミルクは70度以上のお湯で溶かす必要があり、溶かしたミルクは人肌程度まで冷まして飲ませる。
このひと手間にかかる時間、BGMの赤ちゃんの泣き声のおかげでプチパニック。
粉をこぼしたり勢い余ってミルクをぶちまけたり、
冷ましかげんを間違えたりと
泣く赤ちゃんとミルク作りさえろくに出来ない自分に情けなくなってくる。

これどうにかならないものなのか?

ウォーターサーバー案は夫により却下された。
衛生面に不安があるらしい。

調乳に安心安全に使えて、かつ手間のかからない、
ミルク作りのスムーズな方法…

試行錯誤の結果、産後7週が経過した我が家はこうなっている。

まず、水はいろはすを用意。
いろはすは加熱処理がしてあるので、調乳に使える。
これは公式ホームページにも記載がある。

左のミニ冷蔵庫。
いろはす250mlボトルが入るので、それを冷やしている。
右はペットボトルの水が加熱されて出てくる。
ひねれば80度になってお湯が出てくるマシンだ。

哺乳瓶に粉を入れ(これはほほえみらくらくキューブがとっても楽でいい)、
作りたい量の半量程度のお湯を入れる。
お湯で溶かしたあと、冷蔵庫の水を足して量を調整する。
すると適温のミルクができあがる、と言う次第だ。

お湯で作って水で冷ましたりする手間が省け、
1度沸かした湯冷ましを使う必要がないためとっても楽で時短になってよかった。

究極には常温の液体ミルクを使うのが最短かと思うが、
少しお高いのと、1度開けると使い切らなきゃいけないので普段使いにはちょっともったいない。
なので、お出かけや非常時用の備蓄として置いている。

右のペットボトルの水がお湯になるマシン、かなり便利でミルク作りしなくなっても日常的に使えそうだなと思うのだが、
残念ながら現在販売されていない。
よい商品だと思うのだが、追随の粗悪廉価品に駆逐されて撤退してしまったようだ。

それにしても、こういうことって悲しいけどよくある。
開発も製造もお金がかかった新しい商品は多少高くなるのは仕方がない。
それがちょっと評判になると、模倣品が廉価で販売されるのだが、粗悪なものが多い。
その安さから購入したクオリティの低いものが、
せっかくのよい製品の価値までも毀損してしまい世の中に製品そのものが流通しなくなってしまう。
悪貨は良貨を駆逐する、とはこのことか、と感じる。

育児をやってみて思うことは、
かけがえのない時間で幸せだということ。
世の発信では
子どもを持つことはタイパ、コスパ、などあらゆる面でマイナスの意味での大変さが目立つ。
そして、その評価を見て真面目に考えて
悩んでいる人、躊躇している人、子どもを持つ選択を選ばない人がたくさんいるのだと思う。
そうなれば、社会は子どもがいないことを前提に形作られてしまって、少子化はますます悪循環だ。

街を歩いていて、仕事をしていて、
妊娠前の私は子どもと接することが極端に少なかった。
ただでさえ数が減っているのに、子どもがいる場所が非常に限られているのだと思う。
いられる場所は不足していて、必要としている子どもの需要に追いついていないのに、
子どものいない大人には気づけないようになっているのだろう。

確かに大変ではあるけれど、
幸せそうにしている子どもや家族の姿がそこかしこにあれば、
何か変わるのではないか、と今なら思う。

もっと社会が子ども前提社会になればいい。

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