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タイプライター

このごろ俄かにWorkflowyを使い出したので、いわゆるアウトライナーまわりを少し調べているのだが、購読している記事に「Ulyssesのタイプライターモード」という記述があって、タイプライターモードって何?と確認してみると、記述中の行が常に画面中央に固定されるモードとのことだった。なるほど。(これ、昔のタイプライターの経験がないと、もしかしてピンと来ないかもですね。)

そこで思い出したのだが(もう知っている人も少なくなっていると思うけど、)キャリッジリターン(CR)や改行(LF)、タビュレーション(TAB)やシフトは機械式タイプライターにおける物理的な動作だった。
中学生の頃に、TVでよくCMが流れていた英文タイプライターを強請って買ってもらった。OlivettiのValentineという、エットーレソットサスデザインの製品。「赤いバケツ」がニックネーム(画像検索するとたくさん出てくるけど、copyrightが不明なのでリンクは無しで。複数アングルの画像であれば、そのニックネームの理由がわかると思います)。

まず紙をまっすぐにセットして(まっすぐ具合が気になり始めると結構面倒)、キャリッジを書き始めの位置まで送る(マージンのセットも重要)。
なにしろ全てが物理動作。キーストロークが深く、指の力も均等ではないので印字の濃さにばらつきが出るし、指のタイミングがずれるとハンマーがジャムる。行末まで来るとレバーを引いてCR/LF。チーン、ガチャ、ですね。
とにかく毎日abcdefg …とかaaaa、bbbbとか打って(文字どおり「打って」)練習した。

あのキー配列はハンマーのジャミングを防ぐためという説もあるようで。上段一列で”TYPEWRITER”と打てるので、セールスマンがデモするのに便利だったとか。

高校生になるとリボンの交換が面倒だったし(結構高価だった)、そのうち飽きてきて使わなくなった。
大学では原稿用紙に手書き、という環境だったので触りもしなくなって実家に置いたきりだった。
将来ソフトウェア開発会社に就職するなどとは全く想像もしていなかったけれど、ここで英文のキー配列を覚えた経験が、結果的にプログラムのコーティングや、コマンド入力の役に立った。

時々、PCのキーボードを壊れるんじゃないかと思うくらい激しくバチバチ打っている人がいるけど(新幹線とか喫茶店では控えて欲しいですが)、あれなら機械式でも大丈夫かも、とか思ったり。

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