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茶屋のお便り11月号《後半》~収穫されたそばの行く末~


■ 1件のお問い合わせ

 「note」を読みましたという東京の蕎麦屋さんからメールで問い合わせをいただきました。ポンと通知が来てメールを開いた瞬間、ゾワーっと全身に鳥肌が立ちました。震えましたね。うちのアクセス数なんて本当に微々たるものなので、そんなメールが来るなんて全く予期していませんでした。

 地元の富山県から足を広げていって、いずれは東京の蕎麦屋さんともお付き合いできたらいいなとは思っていましたが、いきなり、まさか

『ラブストーリーは突然に 作詞・作曲 小田和正』

 冗談はさておき、ひとまず玄ソバ(殻がついたままの状態のもの)3kgをサンプルとして送ることとなりました。ご質問があったので、ソバの出来の自己評価について下記のような内容をお答えしました。

基本的に生育は良かった。容積重の数値も良く、中身はぎっちりと詰まっている。ただ、今年は暑すぎて昼夜の寒暖差がなく、香り・風味はやや弱いかもしれない。

『茶屋ファームの自己評価』
『玄ソバ』
『こんな黒くて固い粒から麺にして食べるところまで、よく辿り着いたなと毎回思う』

 先日、サンプルを使ってみた感想を聞かせていただきまして、以下はその抜粋です。勝手に載せているので何かありましたら、ご連絡ください。このあたりのコンプライアンスはそのうち遵守できるようにします。

粒はしっかりしている。味や香りについては茶屋ファームさんの自己評価と同じように思いました。

『東京の蕎麦屋さんの評価』

■ お問い合わせの経過

『心臓バクバクの状態でメールを開きました。多分、こんな顔をしてました。』

 続きがありまして、「もう少し使ってみたい。」ということで1袋(22.5kg)のご注文をいただきました。追試といったところですかね。今はその結果をビクビクしながら待っています。来月号でお伝えできると思います。

『ただ従順に知らせを待つ。』

■ 乾麵加工

 玄ソバの販売を推し進めていくのに加えて、加工品も展開していきたいと思っています。玄ソバは基本的にB to B(業者間取引)になりますが、乾麺などの加工品を直売することでB to C(消費者との取引)も行い、消費者との直接的な接点も持ちたいと考えているからです。 

 先日、自分で製粉したそば粉を利賀村にある「めんめん館」という製麺工場さんに持ち込んで乾麺加工してもらいました。と言ってもテストです。品質を維持しながらロスを少なくするために、そば粉の水分量や粒子の大きさ、小麦粉との配分比率などテストを重ねて最適解を探る必要があります。

せっかくなので「めんめん館」さんのオンラインショップのリンクを載せておきますので、ご覧になってみてください。

 テストに先だってご担当の方に色々と案内をしていただきましたが、生産管理、工程管理、品質管理等々、とても緻密でした。僭越ですが加工の委託先として、安心してお任せできると思いました。

 実は、わりと最近に経営者が変わったのですが、その経緯がまとめられた記事がありますのでご紹介いたします。緻密な管理が成されている理由がお分かりいただけると思います。

 あとは加工賃などのコストを吸収したうえで、利益を出せる価格で販売できる戦略・力を茶屋ファームとしてどうしていくかの問題ですね。今のところ、生半可で乗り越えられる問題ではないなと立ち尽くしています。
 7月号では年越しそばセットを販売したいとか言っていましたが今年は無理そうです。スピード感のある取り組みができていないのは反省すべき点ですが、慌てずひとつひとつ進めていこうと思っています。


 私ども茶屋ファームは富山県南砺市利賀村で主にソバの栽培をしている農業法人です。日頃の農作業や六次産業化の過程、そばを使った料理、蕎麦についての豆知識など色々と発信していこうと思っています。
 ご興味を持っていただけましたら「スキ」や「フォロー」もよろしくお願いします。「コメント」もお待ちしております。お気軽にどうぞ。
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画像は「ぱくたそ」さんのフリー素材を使用しています。

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