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茶屋のお便り7月創刊号《前半》~そばを選んだ理由~

広報誌始めました。

 こんにちは。富山県南砺市利賀村にあります農事組合法人茶屋ファームの吉田と申します。最近、広報活動はとても大切だと思い知る機会がありましたので、広報誌を発行することにしました。村内に紙で配布しているものをせっかくなのでnoteでもあげてみようと思いました。

■ 茶屋ファームって何をするの?その理由は?

 設立は昨年ですが、本格的に活動を始めるのは今年からになります。中村地区と大豆谷・北豆谷地区で主にソバを作付する予定です。

 「茶屋ファーム」という名称は、組合員の家の屋号から付けました。利賀村の方にとって馴染みやすいのではと思っています。また「茶屋」は道行く人の休憩所の意味合いもあり、当ファームがお届けする利賀の味覚をお楽しみいただくことで、せわしなく過ぎる日々のなか、ちょっとひと心地つけてもらいたいという思いも込めました。

『ひと心地つけてるさなか、ふいに訪れた解脱』

 ところで、ソバを中心にしようと考えたのにはキッカケがありまして。それは、とある情報を入手したことから始まります。大変なものを見つけてしまったと顔面蒼白になったのを今でも覚えていますね。

 上の表は農林水産省が出しているものを基に作成しました。経営費と労働時間は平成23~26年の全国平均値です。収入の金額は利賀村の昨年の実績を加味してあります。ちょっと雰囲気出して茶屋ファーム調べなんて言うてますけども。

 衝撃を受けたのは労働時間の差ですね。

『いや、話には聞いてたけども。それ以上やないか。』

 確かに考えてみれば、米作りは耕起、代かき、田植えから始まり、それから、除草剤散布と防除を2回ずつくらいと畦の草刈り3回か4回くらい。水の出し入れのためにちょくちょく巡回したり。作業手順は前後しますが、秋になってようやく収穫です。 
 また利賀村は豪雪地帯であるが故に、育苗用のビニールハウスを毎年設置しては解体しなければなりません。さらに加えてイノシシなどの獣害対策のため電気柵も設置しては撤去と。もう本当にやることが多すぎて、しっちゃかめっちゃかです。 

 その点、ソバは畑を耕して種をまいて、2か月ほど待てば収穫です。ところがソバは湿害にとても弱いので、雨が多い年は不作となりやすく収穫量が不安定であることは大きなマイナス要素だと思います。
 ただそれでも、狭い中山間地で規模のメリットを活かした農業経営ができるわけでもないですし。設立したばかりでもありますので、小規模ながらに利幅を厚く狙う考え方でいいのかなと思っています。当面はソバを中心に頑張ってまずは土台をつくっていこうと考えるに至りました。

 さて、ここまで読んでいただいて誠にありがとうございました。と言いたいところですが、次回に続きます。むしろ次回がメインテーマとなります。ここまで読み進めると正直もう後には引けなくなっていると思いますので、どうぞ目をお移しくださいませ。

『次を読まずに帰っちゃうんだ… という顔』

 私ども茶屋ファームは富山県南砺市利賀村で主にソバの栽培をしている農業法人です。日頃の農作業や六次産業化の過程、そばを使った料理、蕎麦についての豆知識など色々と発信していこうと思っています。

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画像は「ぱくたそ」さんのフリー素材を使用しています。


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