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新卒者の成長

私の日本での最後の職場の元同僚から4月1日に近況報告のメッセージが来ました。

元同僚は、新卒で、私が、新卒者を指導する立場でした。

私にとって、初めての新卒者の指導です。
新卒の時にいろいろやらかした私と比べて、元同僚はしっかりしているので、私が指導することなんて、ほとんどなく、「こんな研修制度があるよ。」と、職場以外で研究できることを話したことがありました。

私は、日本での最後の1年と思って新年度をスタートさせたので、この研修制度を利用できないため、後輩がそこまで突き詰めて研究してくれたらいいなと思って、軽い気持ちで話しました。

この他にも今の組織にいながら、全国規模で研究できる機会や、夜間の大学で資格をとる方法や、試験を受けて合格する方法などもいろいろ話していました。

というのは、その当時の部署に異動となり、都道府県レベルの集まりに初めて参加した時、やる気のない退職間近の人が多く、ごく一部の実力のある人たちで組織がすすんでいました。
これを見た時に、私は、このごく一部の実力のある人の方になりたいと思いました。元同僚もせっかく就職したのだから、ごく一部の実力のある人になってもらいたいと思いました。

そして、もう一人の同僚(3年目)もセンスが抜群で、私が、思い付きで「こうしたらいいかも?」と適当に口から出まかせを言うと、数日後には、ものすごくいい形になってできあがっているということがよくありました。子育て中だけど、宿泊を伴う全国規模で研究できる機会にも参加したほど熱心な人です。
ところが、年度途中で妊娠し、産休、育休に入りました。これは、予定外のことでした。
3年目の同僚に私がロシアへ行ったあとのことをすべて引き継ごうと思っていたので、妊娠が発覚した時点で、私も結婚し退職することを急遽管理職に伝えました。
正規職員は3人体制だったので、まさかの2人が次年度にはいなくなり、しかも、残されたのは新卒さん。1年で、いろんなことを引き継がないとならなくなりました。
私が異動してすぐの時は、前任者からの引継ぎはなく、いろいろ苦労したので、もともと4月の時点で、誰が担当になっても仕事が回るように月ごとにやることをノートにまとめていました。それを引き続き行い、3月には、そのノートを置いて、退職しました。

そして、私が退職したあと、「これは、どうするのですか?」という質問は一切こず、問題なく仕事が回りました。理想的な引継ぎができたと思います。

私がロシアへ行ったその年に、新卒の元同僚は、夜間の大学で資格の勉強を始め、その年に試験も受けて、合格しました。また、全国規模で研究できる機会も数年連続申し込みし、参加していました。

毎年毎年、研究熱心で、その道のプロフェッショナルになりつつあるなあと思っていました。

そして、8年目を迎え、勤務年数の条件をクリアし、私が何気なく話した研修制度に申し込みをし、合格したので、1年間研究することになったということです。

もう、私は、前職を退職して何年も立ち、ロシアに住んでいる限り、前職の仕事はできないし、いや、日本に戻ったとしても、8年もブランクがあれば、浦島太郎状態でもうできないけれども、後輩がこうやって、続いてくれるのは嬉しいです。

1年後に、研究成果を教えてもらうのを楽しみにしています。

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