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週末音楽家になったわけ

週末音楽家を名乗りはじめたきっかけ

最初から週末音楽家を名乗っていたわけではありませんでした。
じゃあ、最初はなんて名乗っていたかというと、特に何も。ただのCHEEBOWでした。
もともと、アイドルに楽曲提供するまでは、趣味として音楽を作っていました。ネットで知り合った人と一緒に曲を作ってWEBで発表したり、同人音楽系イベントに参加したり。平日に仕事をして、週末に音楽を作るというスタンスは変わっていませんが、あくまでも、音楽は趣味でした。中学で曲作りを始めてから一度もプロになりたいと思ったこともなかったのです(このことについては今度あらためて書きます)。

最初にアイドルに楽曲提供したのは元でんぱ組.incの夢眠ねむちゃんのソロ曲「魔法少女☆未満」だったのですが、この時はまだ、趣味で曲を作っていたらたまたま声をかけてもらって、秋葉原ディアステージというライブステージのあるバーの女の子に曲を書いた、というくらいの気持ちでした。
なので、普通に「音楽は趣味で」と言っていました。

しかし、その後、秋葉原ディアステージ内で結成されたアイドルグループ「ディアステージ アイドル部」に楽曲を提供することになったり、「ディアステージ アイドル部」のプロデューサが新たにプロデュースすることになったアイドル「愛乙女★DOLL」へ楽曲提供したり、次第に依頼されて仕事として音楽を作ることが増えてきました。

アイドルへの楽曲提供をすることが増え、ライブを見たり、メンバーと話をする機会が増えていきました。そのたび彼女たちの頑張りや必死さを感じていきます。青春の大切な時間をアイドルとして活動することに費やしている彼女たちに「趣味で音楽を作ってる」僕が曲を作っているというのは、彼女たちにも、ファンの人たちにも失礼なんじゃないかと思い始めたのです。

とは言え、音楽家です! と名乗るのはおこがましくて(なにしろ音楽家になりたいともなれるとも思ったことがないんですから)、せめてもの思いでつけたのが「週末音楽家」という名前です(ほんとは週末音楽屋にしようかとも思っていた)。
平日は本業であるプログラマをやっているけど、週末は全力で音楽を制作している人、くらいの感じで。
ももクロの「週末ヒロイン」の語感も気に入っていましたし。
まだ、その当時は副業と言えるほどの仕事量ではなかったですし、あくまでもとりあえずの肩書きとしてつけた感じでした。

週末音楽家になってから起きたこと

なりゆきでつけた「週末音楽家」という肩書きなのですが、実際につけてみると、とても便利でした。
平日仕事をしていて、週末に音楽活動をしている人、というのが説明をしなくても伝わります。最近は音楽家としてのCHEEBOWとしての露出が多いので「だから週末音楽家って言ってるんですね」と言われることも増えてきましたが(笑)

そして、週末音楽家を名乗るようになってから、メディアの人に声をかけられたり、取材を受けたりすることが増えてきました。仕事の仕方として副業で音楽をやっているというのがすぐにわかるので、その生き方みたいなものに興味を持っていただけたみたいでした。

直接関係ないかもしれませんが、楽曲制作の依頼もどんどん増えていきました。ただのCHEEBOWであるよりも「週末音楽家CHEEBOW」の方が印象に残るのかもしれません。

自分だとはっきりわかる肩書きがあると強いんじゃないかなと思っています。人に覚えてもらう、思い出してもらいやすいって点ではただの名前より良いです。自分の肩書きを考えてみると、自分の強み、自分の特徴に気付くこともあるかもしれませんし。


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