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三浦春馬さんを語ろう。大飛躍の18歳

17歳の後半から18歳にかけて一気にブレイクした春馬くん。
『ボンビーメン』から休みなく4月に『ごくせん3』が始まり、10月には『ブラッディ・マンデイ』で連ドラ初主演。ドラマ、CM、バラエティ、と、テレビで見る回数も増え、雑誌売り場に行けば何かの表紙になっている、大飛躍の1年でした。

『ごくせん』の威力

『恋空』の話題がまだ続く2月に発表された『ごくせん3』(日本テレビ土曜21:00)出演のニュース。
1も2も視聴率が良かった人気シリーズで、毎回ジャニーズの一押しメンバーと若手注目俳優数名で主演グループを担うので、若手イケメンの登竜門とも言われ、出演者の発表から話題になりました。

不良グループが毎週何か問題を起こし、仲間由紀恵さん演じる担任の「やんくみ」先生が男前に解決していく。最初は反抗している不良たちがだんだん先生や仲間との信頼を築いていくという、全シリーズ毎回同じパターンなのですが、イケメン揃いで目の保養になること、仲間由紀恵さんの名演技と脚本の面白さ、1話完結に近いストーリーの見易さもあって、幅広い年代に愛されていたように思います。

シリーズ1には春馬くん憧れの小栗旬さんも出ていたこともあり「いつか自分も出てみたいと思っていたので、(出演が決まって)嬉しい」と言っていた作品。

シリーズ3作目はHey!Say!JUMPの高木くんと春馬くんがクラスで対立する2トップ。そして、ジャニーズwestの中間淳太くんと桐山照史くん、俳優陣からは三浦翔平さんと石黒英雄さんの6人がメイングループ。ジャニーズ率が高いこともあって公開前から話題になり、バラエティー番組や雑誌でも多く取り上げられました。

みんなかっこいい!
人気は分散して「私は〇〇くん派!」みたいな感じだったのですが、知人のジャニーズファンも認めてぼやいていたのは「春馬くんが目立つ」

前作までは比較的俳優歴もある方が揃っていたのに対し、春馬くんが出演した3は、高木くんはドラマ3作目。W三浦と話題になった翔平さんはこれがデビュー作。ジャニーズWestの2人も初ドラマ。一人飛び抜けて春馬くんの役者経験が豊富だったため、難しいシーンは春馬くん演じる風間蓮に集中した感が否めなく、どうしても目立つのです。

最終回の主人公も風間蓮。喜ばしいことではありますが、少々嫌な予感が。
これ以降、ジャニーズの人気グループの方と共演がなかったのは、気のせいでしょうか。。

地上波の人気番組の影響の大きさは絶大で、映画『恋空』で女子高生に着いた火が、一気にお茶の間に広がった瞬間でした。

風間蓮の三浦春馬

学ランの下に赤シャツを着て、紫の裏地をちょっと見せるのは、小栗旬さんのアドバイスとか。憧れの旬さんアイデアとは、嬉しかったことでしょう。メッシュの入った前髪と、この赤と紫のポイントが入った学ラン姿は、とても目を引きました。

さらに、ポケットに手を入れたり腕を組んで立つ姿、いきがってちょっと斜めに構えたり、肩で風を切って歩いたり、とにかく仕草がかっこいい!
『恋空』のヒロを演じる時にも歩き方など研究したようですが、ごくせんは皆が同じ「高校生の不良」。その中で個性を出すには?と、さらに自分の役を作り上げ、研究したのではないかと思います。

両親を早くに亡くしてお姉さんと2人暮らし。突っ張っているけど、寂しさも抱えつつ、家族や仲間思いで根は真面目で一本気。短期で怒りっぽいけど、涙脆い一面もあり。熱いヤンクミ先生に「うざいなー」という顔をしてみたり、いたずらっぽく笑ったり、お馴染みの三日月目で大笑いしたり。
クルクルといろんな表情を見せる風間蓮は、春馬くん自身と重なる部分もあり、18歳の春馬くんの瑞々しさが存分に発揮された作品でした。

ごくせんはアニメが原作ですが、生徒に関しては俳優さんのキャラクターも考慮して脚本が書かれていたこともあるかもしれません。役を演じているけれど、素も生きている、風間蓮の三浦春馬。10代で一番好きな役です。

キラキラオーラ開花

ごくせんの威力は、お茶の間に春馬くん人気が広がっただけでなく、春馬くん自身の変化にも大きく影響しました。

ジャニーズの3人はトーク番組にも慣れていて、アイドルオーラ全開!
これまで「シャイで照れ屋」の春馬くんでしたが、彼らの影響を受けてどんどんオーラが磨かれ、キラキラ全開に。

と言っても、みんながはしゃぐ中一人ニコニコ佇んでいたり、ちゃんと尊敬語と謙譲語を使い分けていたり、お辞儀がとても綺麗で、スッとした空気感。

アイドルよりアイドルっぽいけど、アイドルじゃない俳優。
今までに居ない、たった一人のジャンルを作り出したように思います。

繋がるご縁

『ごくせん』の監督さんは『14才の母』と同じ方。
校長先生役の生瀬さんは『14才の母』で義父役で共演。
仲間由紀恵さんは『功名が辻』で養子と養母。
お姉さん役の山田優さんは、この前の『ボンビーメン』や『アキハバラDEEP』で共演。

W三浦と話題になった翔平さんとはその後サーフィン仲間ですし、仲良し仲間の話題に翔平さんや高木くんの名前が出ることも多々。
生瀬さんはごくせんの後も数々共演、と、前からも後へもご縁が多い作品でした。

インタビューの中では「最初はあまり仲が良くなかった。」「演技で勝負したい。同世代の中では演技ではダントツ1番になりたい」という発言もあり。よきライバル、よき仲間、という感じでしょうか。この時期の春馬くんは芯がしっかりしていて思ったことははっきり言う子、という印象があります。

高校最後の夏休み

8月末に「以前から行ってみたかった」オーストラリアへ。遊びではなく写真集撮影ですが、コアラを抱いたり、エアーズロックで叫んだり、やりたかったことを叶えてもらった様子。

10月に発売された春馬くんのお手紙付きの写真集「Letters」今はプレミア価格になってしまいました。

このほか、恐らく8月9月あたりで、翌年公開になる『クローズゼロ2』と『ガリレオΦ エピソードゼロ 』の撮影。夏休みもお仕事ですね。

初の主演ドラマ『ブラッディ・マンデイ』

10月からいよいよ初主演ドラマ『ブラッディ・マンデイ』(TBS土曜20:00)がスタート。

この時のポスターの美しいこと。
劇中のPCに向かうドアップのお顔と、手の綺麗さも話題になりました。

仕事の充実感と自信が出てきたことでお顔もシュッと引き締まり、肩幅など骨格がしっかりしてきて、細くて長い首から広い肩幅へのラインがとても綺麗でかっこ良く、絵に描いたよう。身長も『恋空』の時より伸びたのでしょう。(高校3年間で6cm伸びたとか)10代で一番の黄金比の時だと思います。

漫画が原作の天才高校生ハッカー高木藤丸、別名ファルコン役。ハッキングやテロを扱った題材で展開も早く、同級生の仲間役の佐藤健さん以外、主な出演者は警視庁が舞台なだけに年上の演技派揃い。
高校生の初主演作品にしてはハードな作品で、演技力の高さが注目され、女性だけでなく男性ファンも一気に増えました。

いつだったか、「普段あまり怒らないから、怒る演技はパワーを使う」と言った感じのことを言っていたことがありました。怒ったり、泣き叫んだり、走って逃げたり、という緊張感あるシーンが多く、今までのドラマと比べてハードな撮影だったと思います。特に12月は1日にAct Against AIDS、年末にアミューズのイベントもあり。

ドラマのクランクアップの時には思わず涙。あまりの健気さに、ぎゅーっと抱きしめてあげたくなります。(なんだろう、この子犬感)

穏やかな時間が妹さんといる時くらいなので、笑顔のシーンが少ないのがちょっと残念ですが、「かっこいい三浦春馬が見れるドラマ」ランキングでは1位になる人気作品。

仲良しの佐藤健さんや年上の方々との共演だったためか、テレビ慣れしたためか、この時期のトーク番組やバラエティは、とても素直で一生懸命で天真爛漫な天使。無邪気さが開放された分、1年前より幼く見える時がありました。

続々とCM決定!

春馬くん人気に拍車をかけたのが、CM。
5月から伊藤園「おーいお茶」のCMがスタート。白シャツの春馬くんが一面緑色のお茶畑を訪れるシリーズで、なんとも爽やか好青年。世のおじいちゃん、おばあちゃん世代までメロメロにしました。

7月からはブルボンの「プチ」シリーズ。ちょっとコミカルでかわいい春馬くん。
8月にはセガのイメージキャラクター就任。
そして、年が明けて3月からはコンタクトの「ファシル」と「東京三菱UFJ銀行」のCMがスタート。

東京三菱UFJは高校卒業の春馬くんに合わせて新口座を作るシーン。その後2015年まで春馬くんの実年齢成長に合わせたようなCMが続きました。
伊藤園さんの「おーいお茶」は2019年まで10年以上。銀行とお茶とは、爽やかで真面目の象徴!

以降何かと言われる「三浦春馬=爽やか、真面目、いい子」はこのCMのイメージが大きかったように思います。

高校3年生

高校最後の年はバラエティや取材も多く、とても忙しかった1年。時々「明日テストなんです」と笑顔でぼやいていたり、高校の出席日数が足りず最後は他の子が休みの日も補講で学校に行っていた、という話もありました。

最後の3月頃に撮影した『ごくせん卒業スペシャル』と映画『ごくせんThe Movie』(7月公開)のお顔は痩せたような。

いつもニコニコ笑顔でしたが、一生懸命さはひしひしと伝わってきて、同世代の子達は「きゃー♡」でしたが、かなりお姉さんの私は「がんばれ春馬くん!」「よく頑張った、春馬くん!」とすっかり保護者気分になったのでした。

鶴瓶さんとの番組で、ジャニーズのメンバーが、あんなに活躍しているのにいい大学にも入っている、という話題で

「努力しかないですよね。普通に過ごしていたら普通に過ごしただけ甘えちゃうんですよ。当たり前すぎて」

時々とても大人っぽく、ドキッとすることを発する高校3年生でした。



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この内容は以前「三浦春馬さんを語ろう。13年間の思い出とこれから」を書いた際、大幅に削った私の記憶と思い出です。個人的な見解になりますこと、ご了承ください。

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一部分の抜粋は誤解を招く表現もございます。
引用、転載の際は事前にご連絡いただけましたら幸いです。

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