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伝統が継承される

千葉あやのさんという人について知ったのは、正藍染の講習であやのさんの流れをくんだものだと教わったときです。

永六輔さんが千葉あやのさんへ送った言葉が、あやのさんの人柄を感じさせます。

千葉あやのさんは
僕の
愛染明王です
文明の目的は
人類の滅亡
それを守る文化が
千葉あやのさんの仕事
藍を染め
藍に染められて
千葉あやのさん

千葉あやのさんは1955年に正藍染で重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されました。
その人柄こそ人間国宝といわれたそうです。

現在日本の正藍染は、年中染色可能となるよう加温設備を用意しています。
しかし、千葉家が伝承する正藍染は外にむきだしの木桶で人工的加温を行わず、室温が自然発酵可能な温度になる初夏の限られた時期にのみ染めるという15世紀以前の藍染めの原始的な方法を守っています。
さらに藍の種まきから藍染めまぜのすべての工程を自分だけで行うという完全な一貫作業である点が重要です。

あやのさんの娘のよしのさん、三代目のまつ江さんと繋ぎ、長男の正一さんと姪の京子さんが引き継がれます。


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