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そこにいてくれないと何も始まらない

循環型を支えているのは生き物

藍染めをはじめたのは、糸島へ行って循環型の社会に魅力を感じたからでした。
好循環のサイクルはマイナスの要素が一つでもあるとうまく回りません。
研修で教わった藍染のやり方だと循環は染め液を使い終わった先にも広がり廃液を畑にまくことができ、灰汁は陶芸の釉薬として使うことができるのです。
先日新しい灰汁を仕込みたいと思ったときに、スペースが足りなくなってしまい近所の陶芸教室をされている方に灰汁を取りに来ていただきました。
普段は釉薬として買っているそうなので、循環が広がる一歩ができてもらってくれてありがとうの気持ちでした。

小さな循環の輪

オーストラリアでアボリジニ栄養調査ボランティアにかかわったこと。
組織開発の一環で組織風土づくりに共食を取り入れたこと。
食とコミュニケーションをどう繋げるか、繋げた先に”組織ふうど”がありました。
新鮮な食材を選んで、一緒に食べて心を通わせることに重きを置いてきたので、食と向き合うことは大事だと思っていました。
おいしそうな食材をどう調理するか考えて作るのが好きなので、食卓に並ぶ野菜と畑の野菜がダイレクトにつながったら、畑で野菜の成長を見ながらどんな料理を作ろうかわくわくしそうです。
藍がもたらしてくれた循環の輪が畑にも広がって、小さな森づくりでも循環を生み出そうとしています。


どちらも微生物だった

藍を建てるときに使う「すくも」は発酵によって作られます。
畑の土も微生物がたくさんいるとふんわりと盛り上がって、手を入れても手首まですっぽり入るくらいにやわらかいです。
人間の体も腸内細菌の良し悪しで体調が変わってくるので、微生物なしにやっていくことはできないのです。菌食とミネラルが鍵になることを日々の生活の中で感じています。

生き物が染めているということは、それぞれの菌に特徴があって、藍染めの方はとても手がかかりますが、ぬか床がぬか漬けを作ってくれる感覚に近いです。
近所のパンやさんで小麦ふすま入りのベーグルを売っていたので、新鮮なふすまを藍染めで使うことを話したら、染め物が生きているんですか!とびっくりしていました。

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