息子の誕生によせて。
2023/01/19、私たち夫婦に2人目の子どもとなる息子が誕生しました。
人の記憶は日に日に薄れていくものなので、2人目の子どもに対する想い、妻の妊娠中感じていたこと、そして息子が生まれた時の気持ちを綴っておこうと思います。
子どもがほしいと願うということ。
2022年3月、娘が1歳の誕生日を迎えたあたりから私たち夫婦は今後家族でどんな暮らしをしていきたいか、どんな家族にしていきたいかをこれまで以上に話し合うようになりました。
1年間娘と暮らす中で夫婦共通で感じていたこととしては、基本的に娘中心の生活になり、これまで夫婦2人の頃みたいに気軽に旅行に行ったりカフェに行ったりなんて全然できなくて、何をするにしても初めてのことだらけで簡単に言葉にはできない大変さがあったね、ということでした。
でも、それ以上に娘が笑いかけてくれた時、初めてミルクを飲んでくれた時、初めて離乳食を食べた時、なかなかできないハイハイを初めてできた時、他にもたくさんの娘の成長を見守る中でこれまでの人生で感じてきた喜びとはまた別の、尊さとか、感動とか、そういった気持ちを夫婦で分かち合う幸せが大きかったということです。
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真剣に子どもがほしいと願った時、同時に、大きな不安もありました。
なかなか妊娠せずに不妊治療に通う必要が出てくるかもしれない。
妊娠しても流産の可能性も小さくない。
1歳の娘と暮らしながら妻の妊娠を迎えても大丈夫だろうか。
生まれてくる子どもに先天性の疾患があるかもしれない。
そんな自分の不安な気持ちに向き合い、それでも子どもがほしい気持ちが大きくて、万が一、本当に万が一何かが起きたら現実を受け止めて乗り越えていこうと覚悟を決めました。
トツキトオカ。もどかしい日々。
ありがたいことに5月に妊娠がわかり、出産までのトツキトオカが始まりました。
このトツキトオカのあれやこれやを振り返ってみようと思ったのですがパッと出てこず、とにかく激動の日々で夫婦で何とか乗り切ってきたなぁという感じです。
大変なことは色々とあったのですが、その中でずっと感じていたのは「もどかしさ」のようなものでした。
妻は妊娠してから今日まで、つわりから始まり頭痛や腰痛やその他諸々毎日苦しそうにしていて、薬を飲むこともできず赤ちゃんが生まれるまで何ヶ月も耐えるしかなく、代わってあげたくても代わることもできない、痛みを取り除いてあげることもできない。
妻が苦しそうにしてる時「苦しいね」とか「頑張ってくれてありがとう」とかそんな言葉しか言えなくてもどかしい。
自分は苦しむ妻の気持ちに寄り添えているのか、そう自問自答する日々でした。
そして、息子の誕生
妊娠後期には妻が切迫早産と診断され、どうなることかと不安な気持ちもありましたが、無事に予定日近くに計画分娩を迎えることができ、本日息子が誕生しました。
息子がこの世界に出てきて、大きな声で泣く声を聞いた瞬間の感動は一生忘れることはないと思います。
妻と2人目の子どもが欲しいと願い、激動のトツキトオカを乗り越え、出会うことのできた息子。
小さな小さな体で一生懸命に泣く姿は何よりも尊く、自分も泣いてしまわないように必死でした。
息子へ
ママのお腹の中のぬくぬくした世界から、元気にこの世界に飛び出してきた君へ。
「真っ白な、ゼロから始まる君の人生に、君らしい彩り、君らしい豊かさを重ねていってほしい。」
君に贈る名前にはそんな想いが込められています。
どうか君が君らしい人生を歩めますように。
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