女は愛嬌

今日、お迎えに行ったおばあちゃん。
投げキッスをすると、
必ず返してくれるかわいらしい方です。
「今日は好きな子が迎えに来てくれたから
うれしいわぁ。」
と腕に抱きつきながら言ってくれるのです。
離してくれません。笑

先日は、
「この前おらんかったやろ?
探したんでぇ。さみしかったわ。」
と言ってくれました。

おじいちゃん、おばあちゃんが好きだとしても
仕事だとわかっていても
人と人のことなので、苦手な人はいます。
それでも、精一杯できることはします‼

できないことをお手伝いをするのはもちろんなのですが、
デイサービスでは、日常生活を送るために
『できることは極力ご自身で』
がテーマだったりします。

少し話は逸れますが、大学時代(福祉大でした)、
車いす生活をしている同級生のお家へ身体介護をしに行っていた
友人がいました。
その友人は、同級生だからっていうのもありますが、
自分でできるんじゃないかな?と思うことですら、
その友人を呼んでいました。

その一方、同じく車いす生活をしながら同じ寮で
暮らしていた先輩は、車を運転するし、
車いすバスケで鍛えていたこともあり
自分で乗っていた車いすを荷台に積んだり、
腕の力だけではしごにも上っていました。
(これはさすがに見てて怖かったですが…)

うまく伝えられるか不安なのですが、
ここで言いたいことは、
『できない』ことがだめってことではないし、
『できない』ことを手伝うことが嫌なわけではないんです。
できることすらやってもらおうとしているのが
『見える』のです。

話を戻すと…
やっぱり『してくれて当たり前』
というすべてを丸投げするスタンスで来られてしまうと、
一緒に暮らすご家族さまもしんどくなっちゃいます。

だから、時に厳しく(言い方はちゃんと気を付けてますよ)
『できることはしてくださいね』
と強い気持で接しなければいけません。

でも、すごいんです。
甘え方をわかっている人は。
にこっと笑顔で、してもらうこと前提で
「ありがとぉ」
と言ってくるのです。
そういうのに私はとても弱い…笑
「ありがとう、って言ったらしてもらえると思ってますよね」
って言うと
「そんなことないでぇ」
とニヤニヤしながら言うんです。

セクハラおじいちゃんも、いろいろいらっしゃって(笑)
「もーう、だめですよ」
と、やさしく手をけん制できるおじいちゃんと
「やめてください!」
と鬼の形相で怒らせてしまうおじいちゃん、
2パターンになるんです。

何が違うんだろう、と考えたとき、
やはり愛嬌だなと思います。
それまでの言動や、あまりお話されない方でも
表情によっておじいちゃん、おばあちゃんが私たちへの印象は全然違ってきます。

歳を重ねていくと、その人の
本性が出ると言われています。

私はどうなっているのだろう…

愛嬌のあるおばあちゃんになっていたいと心から願います!笑


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