何がいいのか、その判断は私じゃない

お久しぶりです!
自分の生活にびっくりするほど余裕がなく、
だいぶご無沙汰になってしまいました。
日々、余裕をもって行動できるように頑張ります!

私はデイサービスで働くようになって
もうすぐ3年ほどになる(と思う…曖昧…笑)のですが
自分としても最初の頃より視野を広げて見られるようになったこともあり、
おじいちゃん、おばあちゃんの認知症の
進行を目の当たりにするようになりました。

今からお話しするおばあちゃんは、元保育士さんで
嫁いだ先がお寺なこともあるのか(ないのか?笑)
とっても穏やかな性格の方です。
食べるのが大好きで、
カレー、ラーメン、うどんの話は止まりません。
送迎の車の中ではいつも飲食店を見かけるたびに「何が食べたいか」
っていう話をしたり、大好きな阪神タイガースのお話をしたり、
六甲おろしを歌ったり、みんなでしりとりをよくしました。
そのおばあちゃんはしりとりが強くて
「り」攻めをよくしてみんなの頭を抱えさせていました。笑

その反面、認知症が進んでいく中で、
せっかちな部分が見えてきて、
少しでも信号に引っかかると
「ここは長いねぇ」とおっしゃるようになっていました。

この春くらいから、またさらに進行して
車に乗るとシートベルトを跨いだり、
頭を通して抜け出たり…
時にはデイサービスから脱走するようになりました。
注意をすると、すごい力で押し返したりして
どうしたらいいのかわからなくなってしまいました。

さらにここ最近になって、私たち職員だけでなく
他のおばあちゃんにも手が出てしまうようになりました。
これからも利用したいと思うご家族さんのご意向もあり、
向精神薬を処方するようになりました。

私が勤めるようになって、実は初めての事でした。

びっくりするほど静かになり、何をするにしても気力がなく、
時折顔をテーブルに伏せてしまうほどでした。

何を話しても、声をかけても
「はい」
しか言ってくれません。
やる気もなければ、お風呂に入ろうとしても
声掛けだけでは服を脱ぐことも着ることもできません。

利用が継続されることは、会えなくなるよりずっといいし、
だれかに危害を加えるよりは、ずっといい。
それは本心です。
でも、会話することも少なくなり、すごく寂しくなりました。

でも、おばあちゃんがお薬を飲むようになって少し経ち、
症状に合わせて薬の量を調整するようになりました。
少しだけ以前のおばあちゃんが見えてきて
「どこが今までのおばあちゃんと一緒かな」
と考えるようになりました。

阪神の優勝パレードを見るやさしい笑顔、
私が「大好きです。」と言うと
「私も大好きよ。」って言ってくれるところ、
歌が大好きなところ、
私の事を気遣ってくれるところ。

表情はほとんど変わらないし、かたいけれど
やっぱりそのおばあちゃんはおばあちゃんなのです。

おばあちゃんのために私ができることって
日常生活のお手伝い以外にってほとんどないけれど
少しでも笑顔でいる時間が長くなるように
お調子者でうっとうしいくらいかまってちゃんな
私でいようと思います。

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