見出し画像

ファーストエイドキットの重要性

 先日、地元の六甲山へ行った時、下山途中に滑落して怪我をされたハイカーさんを救助した時の話です。

 六甲山は昔から関西のハイカーさんに人気の山。週末となれば阪急芦屋川駅の広場には朝からたくさんのハイカーさんのグループがいらっしゃいます。ボクはその日、芦屋からスタートし六甲山最高峰まで登った後、有馬温泉に下り(多くのハイカーさんが使われるコース)、再び六甲山に登り、芦屋まで下山するというコースを行きました。
 最後六甲山から芦屋まで下山する途中、七曲りと呼ばれている箇所があるのですが、ボクが下った後に上の方から「こけて頭打ったー」と女性ハイカーさんの声が聞こえました。その声を聞いて止まり、下った道を駆け上がって戻りましたが、ルート上にはその女性はいません。てっきり石などにつまずいてこけたのかと思いきや、道が少しえぐれている所があり、そこから足を滑らせて下に7,8m滑落されたようです。

丸太の階段を下ってきて、左側のえぐれた所から滑落されました
崖の下側から見たところ、ここから登って救助しました

 下にいた若い男性ハイカーさんが救助に先に崖を登られていました。上からはその地点に行けなかったので、一旦下ってボクも崖を登りました。その滑落された女性は頭と頬のあたりから出血して腫れていました。持っていたフラスクの水で流血を流し、ファーストエイドキットの中から防水透湿フィルムとテーピングとバフを使って止血しました。幸い意識もしっかりあり、脚に怪我は無く歩けそうだったので、登山道までゆっくり崖を登ってもらいました。
 救助後、何度も感謝の言葉をいただきましたが、大丈夫そうであったので、特に名乗らず、同行のグループの方に一番最短で救急車が入って来られる場所まで歩いていただきました。しかし下山後も大丈夫だったか気になったので、せめて連絡先を伝えて無事を確認できたら良かったなと思いました。
 そんなコトをツイートしていたら、一緒に救助を行ったハイカーさんがボクのツイートを見つけてくださり、無事を教えてくれました。

 その場で同行のハイカーさんにも聞いたのですが、皆さん意外とファーストエイドキットはちゃんと持っていなくて、絆創膏とあと少し…程度でした。これはもう少し啓蒙が必要なんだろうなと思い、微力ながら書き残しておこうと思った次第です。
 ちなみにボクが山に入る時に持っているのは下記のようなものです。わりと色々なものを持って行ってるつもりではありますが、こんなものもあると良いよというものがあれば教えていただけると助かります。

ファーストエイドキットの中身
  • 絆創膏(擦り傷・切り傷)

  • ハイドロコロイド絆創膏(擦り傷)

  • 防水透湿フィルム(擦り傷)

  • テーピング各種(Vテープ・Xテープ・ロール)

  • 伸びない綿包帯(捻挫)

  • 生理用ナプキン(止血)

  • 三角巾(骨折)

  • マスク(落とした時)

  • ニトリル手袋(血液に触れないように)

  • ポイズンリムーバー(虫刺され)

  • 軟膏(虫刺され)

  • ワセリン(擦れ)

  • 薬類(ロキソニン・胃薬・下痢止め・カフェイン・芍薬甘草湯)

  • エマージェンシーシート(低体温)

  • カイロ(低体温)

  • ジェル(エネルギー切れ)

  • スポーツミネラル(脱水・電解質不足)

  • 携帯トイレ・ティッシュペーパー(非常時)

  • ダクトテープ(ギア・ウェア修理)

  • レジ袋(汚れた物を入れる)

  • マルチツールキーホルダー(ハサミ・ミニナイフ・ピンセット)

  • ライト(日帰り予定でも何かあった時に)

  • エマージェンシーカード(緊急連絡先)

  • フラスク(真水で洗い流す)


【追記】Twitterでご意見いただいたもの

  • ホイッスル

  • 細引き(ヒモ)

  • インシュロック


 その時々で中身を少し減らすコトもありますが、これらをジップ付きの袋に入れて常に置いているので、山に行く時にそのままザックに入れるだけです。最近は100円ショップで揃えられるものも多いので、一度ご自身のファーストエイドキットの中身を見直してみてはいかがでしょうか。
 事故や怪我は起こらないに越したコトはありません。が、自身や一緒に遊びに行った仲間、またそういった現場に出くわした際にこういったものがあれば、大事に至らなかったという場面もあるかもしれません。


【追記】
Twitterで頂いた反応で参考になるものを貼っておきます。それに対するリプライなども参照頂けると良いかとおもいます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?