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六甲山山名手ぬぐい一筆書き 24/56座

 コロナ禍の中、レースの開催が厳しい状況ではありますが、山の楽しみはその人の考え方次第ですね。
 白馬堂Rokkoさんが作られた六甲山山名手ぬぐい、これを初めて見た時にこの山々を繋いだらどれくらいになるんだろう...と思い、ルートを引いてみると約130km, 8500mD+、お、面白いじゃないか。というコトで「六甲山山名手ぬぐい一筆書き」を思いつきました。

 巡る順は下記の通り。
鉢伏山-旗振山-鉄拐山-栂尾山-横尾山-東山(須磨)-高尾山(須磨)-高取山-菊水山-鍋蓋山-錨山-市章山-再度山-高雄山(市ヶ原)-摩耶山-高尾山(摩耶)-長峰山-摩耶別山-新穂高-石楠花山-双子山-シェール槍-水晶山-天望山-坊主山-油コブシ-記念碑台-古寺山-逢ヶ山-高尾山(有馬)-鬼ヶ島-湯槽谷山-灰形山-落葉山-六甲山最高峰-西お多福山-五助山-黒五山-七兵衛山-打越山-十文字山-金鳥山-ロックガーデン-鷹尾山(芦屋)-荒地山-東お多福山-蛇谷北山-大平山-譲葉山-岩倉山-樫ヶ峰-小笠峰-観音山-ガベノ城-ごろごろ岳-甲山(計56座)

 ただ、真夏なのでなかなかキツい挑戦になるであろうコトは容易に想像がつきます。スタートは須磨浦公園から。序盤は六甲全山縦走でこれまで何度となく通った山々。そこから南へ下って高尾山(須磨)へ。ここが思いのほか良いトレイルで、走りやすい。山と高原の地図にもルートが載っていないので、おそらく地元の方しか通らないルートなんでしょう。
 そこから妙法寺に向かう途中でなんと亮太くんが併走に駆けつけてくれました。彼とは以前ボクがSTM(須磨浦公園toみさき公園)を走った時にダイトレの区間を一緒に走ってくれました。先日、彼はなんとそれを通しのFKTチャレンジをし無事に完踏されました。そんな彼と高取山から鍋蓋山まで一緒に走り、FKTのコト、ギアやトレーニングのコトなど色々話をさせてもらいました。

 次の山、錨山へ向かう前にコンビニで補給。日も昇り暑くなってきたのでロックアイスを購入し、今回の手ぬぐいに包み首元を冷やしながらリスタート。(夏は氷が入手できる場合オススメです)
 そして、今回初めての高雄山(市ヶ原)、いつもは市ヶ原通過時に取りつきを横目に見る程度ですが、実はすごいキツい山だと知りました。今回はたまたまルートが再度山側からだったので大したコトなかったですが、登りだとかなりの急登。摩耶山界隈では山寺尾根・黒岩尾根が急登の練習に良いと思っていましたが、それよりも断然こっち。今度から練習に取り入れようかな(汗
 その後、摩耶山でまさかのあやさんが応援に駆けつけてくれました。彼女は六甲縦走キャノンボールランでも往復のPOWERの部を走る女性。そして、ボクと同じくyamarokkoさんのザックZOMAユーザー。あやさんと摩耶ケーブル駅まで一緒に下るコトに。途中地図にも載っていない高尾山(摩耶)を発見するコトもできました。

 それから夜パートに備えてヘッドライトと腰ライトを装着し、リスタート。登り返しで長峰山を登っている途中にアクシデント。使っていたiPhoneのライトニングケーブルとヘッドライトが大汗により水没で使用不可に。ケーブルは予備を用意していたのと、ライトは腰ライトもあったので、事なきを得ました。が、先ほど下山した時にもう少し下ってコンビニで補給しなかったコトを後悔する羽目に。先の行程を考えると水分が足りないと思い焦り始めました。

 ツイートをしてすぐにフォロワーさんが教えてくれたので、少し寄り道をして自販機にてペットボトル3本を確保しました。(実はそれでもその後足りなかった...)
 その後、新穂高を下っているところでロスト!登山詳細図アプリを開いて見てみてもルート上にいるんですけど、進む道が分からない。うろちょろしてようやく急斜面の先にルートを発見。リカバリーしようとしたところで滑り落ちてポールを1本折り、腕を擦ってしまいました(汗

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 そしてシェール槍に向かう途中で、救世主KENさんたてちゃんの登場。夜中の1時とかですよ。しかも補給の失敗でエネルギーも足りなくなりそうな状況でした。ザックから取り出したクーラーバッグからはフローズンコーラに冷凍フルーツ、エネルギーゼリー、冷凍ペットボトル。そして・・

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「凄十」wwww

とにかく救われました。そこからは3人でシェール槍、水晶山、そしてアイスロードを下って、朝までの予定だった彼らと最後になる天望山に向かうのですが...その取りつきが見つけられない。。登山アプリ3つ開いて見比べてみてもあるはずの取りつきがないので、仕方なく少し巻きながらトレイルに入り急登に滑りながら登り、30分ほどでピークに到達。そして下山するもまたもルートが無く、1時間近くウロウロしてみて地図を見てもココなんだけどなぁって...。

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おそらく新たに落石防止ネットが一面に張り巡らされて、通れなくなったんだろうという結論に。仕方なく急斜面をトラバースしながら巻きながらKENさんが見つけた箇所からなんとか道路に出ました。その時点で完全に夜も明けて3人とも疲弊して、ボクはというと...

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THE END

 ここから一旦下山してコンビニで補給して六甲山~有馬と続く予定でしたが、その気力・体力は残っていませんでした・・
 今回の挑戦はここまでとなりましたが、残す32/56座については近々踏破したいと思います。
 色々とありながら22時間も楽しめたのは、応援に駆けつけてくださった方やTwitterでワヤワヤと応援してくれたり、気にかけてくださった皆さんがいたからかなと思います。ありがとうございました。

 以下にそれぞれの山の簡単な感想などを。
鉢伏山、旗振山、鉄拐山、栂尾山、横尾山、東山:六甲全山縦走でいつも通る山
高尾山(須磨):東山南尾根と高尾山北ルートはどちらも良いトレイル、近くなら通いたい
高取山、菊水山、鍋蓋山:六甲全山縦走でいつも通るが夏の昼間はやはり暑くキツい
錨山、市章山:市街から山に見えるみなと神戸の⚓マークと神戸市のマーク
再度山:初めて行ってたけど再度(ふたたび)山
高雄山(市ヶ原):市ヶ原側から登るとすると恐ろしく直登で急登の山
摩耶山:掬星台からの景色は有名だが山頂に訪れる人は少ない
高尾山(灘):摩耶ケーブルのトンネルの上にある、なかなかレアな知る人の少ない山
長峰山:マイナーだけど摩耶山が望める展望の良い山
摩耶別山:標識もないのでいつも通過するだけだけど、別山という名前が付いている
新穂高、石楠花山、双子山:特にこれと言って見どころがないと感じたのは夜だからか...?
シェール槍:夜、しかもガスっていたので景色も何も見えず
水晶山:マイナーな山でピークもこの辺かなと思ったら標識を発見
天望山:新六甲大橋、ケーブル下のトレイルヘッドはほぼ見つけられない。特にケーブル下は新たに落石防止のネットが張られている。この山だけは二度と入ろうと思えないほどのアドベンチャーを味わえますので是非

今回のコースルートとタイムはヤマレコ

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