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キーホルダー二種完成

皆様こんにちは。
朝晩は急に涼しくなりまして、これから冬に近づくと思うと既に憂鬱です。
神様仏様、春と秋をうーんと長めにお願いします。
そんな虚しい願いを抱きつつも作品が完成したので写真で綴ります。

先ずは持ち込みのこちらのキーホルダー。

こちらを新品で作り直します。
先ずは5ミリ厚のマグネットを埋め込みつつキーホルダーとして使える形状に床革を加工します。
それを草木染めした広島ジビエレザーで画像のようにくるみます。後は縫製と小端磨きで完成です。

草木染め広島ジビエレザーキーホルダー

外観。
開閉は中に仕込んであるマグネットで。
裏面。
上部。

外装は油鞣しの広島ジビエ鹿革を草木染めし。
元々持ち込まれたキーホルダーの中にはスポンジ状の芯材が入ってましたが、それを床革と伸び止めテープに変えた事で見た目の高級感や耐久力を上げています。
糸は丈夫さ優先でシニュー糸を右寄りにして縫っています。
毎度の事ながら、この革での小端磨きは骨が折れます。
いくら見た目が綺麗でも用途に合わせた曲げや摩擦に弱ければ労力が実を結びません。
必要なのは耐久力、目指すのは美しさ、といったところでしょうか。
金具は元々のモノを清掃、錆止めし流用しております。

楽しいオーダーを有難う御座いました!!

続いてカービングキーホルダーです

先ずは下絵を描きまして。
革にトレースします。
ラインをカットした部分を叩き終えたら、裏側から部分的に革を膨らませます。
後はひたすらモデラーで形成していきます。
この際にタトゥーの柄の下絵が消えてしまいますので、予めアウトラインだけ先に染めておきます。
カービング工程終了です。
続いて染色工程へ。
先ずは黒とグレーから。
それから赤、オレンジ、黄色、黄茶、焦げ茶、オリーブ、チャコール等を染めて。
染色工程終了です。
反対側はスタッズで。
燻し、緑青等も自分で加工しております。
ループパーツは伸び止めし上下が繋がった作りにします。
貼り合わせたら縫製〜小端磨きで仕上げです。
両面段漉き加工した際を縫っていく、全ての工程で高い精度の必要なちょいとシビアな作業です。

カービングキーホルダー

先ずは正面。
斜めから。
反対側、センターはスワロフスキーです。
小端磨き。
糸は赤くも見えますが実物はオレンジです。

見ての通りのカービングキーホルダーですが。
このような図案の時も気を付けいるのは、無駄に現実離れしない、ということです。
なので手に入っているタトゥーの柄には一切立体感は付けておりません、現実でも立体感はないので。
リアリティを求める部分、敢えてデフォルメする部分のバランスにも気を使います。
そして染色はあくまでカービングの補佐だと思ってます。

こちらの作品はオークションイベントに出品致します。
詳細はまた後日追って各SNS等で告知いたします。

それでは次のオーダーの準備に取り掛かります。
ではまた会う日まで。

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北崎厚志


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