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Surfaceの環境構築―VDeskの導入

突然ですが読者のWindows10ユーザーの皆さんは仮想デスクトップ機能を使ったことがありますか?
おそらくWindows10の仕様ですが、SurfacePro6(+タイプカバー)はジェスチャーが非常に優秀です。Surfaceではこの仮想デスクトップは指4本を左右にスライドすることで切替ができます。
デスクトップパソコンはデュアルディスプレイにしている私は、購入以前出先でもどうにか画面を増やして作業効率を上げられないかなと考えていましたが、この機能はその悩みをまさに払拭するものでした。ショートカットでは[Windows]+[Ctrl]+[→]/[←]キーといささか面倒ですがトラックパッドではかなり直感的に操作できます。

私はデスクトップパソコンではメインディスプレイは作業用、サブディスプレイはLINEやSlackなど連絡用というように使い分けていたのでSurfaceでも同様に、つまり仮想デスクトップでプログラムをスタートアップさせたいと考えました。その方法について調べたところ、指定の仮想デスクトップでプログラムを起動するコマンドを追加する「VDesk」というコマンドラインツールを利用することでできそうだと判明したので、今回この導入とスタートアップの設定を記します。


1.VDeskの導入

① VDeskをダウンロード・インストールします。VDeskのインストーラはGitHubのプロジェクトページのREADME中にインストーラのダウンロードリンクがあるので、そこからダウンロードできます。
② パスを通します。まず"コントロールパネル>システムとセキュリティ>システム"から'システムの詳細設定'をクリックして開いた'システムのプロパティ'の[環境変数]ボタンを押し、環境変数ウィンドウを開きます。次に、「ユーザーの環境変数」から’Path’を選択して[編集]を押し、「環境変数名の編集」の[新規]から①でインストールしたVDesk.exeが存在するフォルダのパスを入力します。デフォルトなら C:\Program Files (x86)\VDesk となるはずです。

1.5.VDeskの使い方

ここで先にVDeskの導入で追加されるコマンドについて説明します。
追加されるコマンドは
・vdesk create[:n]
・vdesk [on:<n>] [noswitch:{true|false}] <run:command> [args]
の2つ。
1つ目は仮想デスクトップを追加するコマンドで、n枚目までの仮想デスクトップを一度に作成することができます。
2つ目は指定の仮想デスクトップでプログラムを実行するコマンドで、noswitchのT/Fでその実行時に仮想デスクトップを開くかどうかを設定できます。残念ながら仮想デスクトップを削除するコマンドはないようです。

2.スタートアップの設定

今回仮想デスクトップはそれぞれ
・1面目はサブタスク用
・2面目は調べ物など標準的な作業用
・3面目は連絡用
と使い分けることを考えているので、スタートアップに設定するプログラムは
・1面目:特になし
・2面目:Chrome
・3面目:SlackとLINE
とします。
これらを開くバッチファイルを

@echo off
vdesk create:3
vdesk on:2 noswitch:false run:Chrome
vdesk on:3 noswitch:false run:"C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Local\LINE\bin\LineLauncher.exe"
vdesk on:3 noswitch:false run:Slack

と記述しました。最終的に2面目をメインのデスクトップにするため2面を開いて終わるのが望ましいのですが、LINEやSlackはChromeに比べて起動速度が遅く、かつその時点で開いてるデスクトップに開いてしまうという仕様が発覚したため以上のような順で記述しています。このバッチファイルをスタートアップに設定することで目的の環境を作ります。

以上でVDeskの導入とスタートアップの設定が完了しました。長い間駄文にお付き合いいただきありがとうございました。それでは。

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