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外向的直観(Ne)について語る

今日は私の関心ごとであるユングのタイプ論について語って行きたいと思います。外向的直観とはざっくりいうと物事を結び付ける能力のことです。INTP、ENTP、INFP、ENFPの四タイプ(NPが共通していることかたNP型と呼ばれることが多い)が得意とします。以下、外向的直観の働きについて論じて行こうと思います。

外向的直観についての解説

外向的直観は物事と物事の概念的なつながりを見抜く心理機能であると言われています。例えば花を見た時にフラワー、小麦粉(Flourから)、クロワッサン、黒魔術師、異世界転生、輪廻転生、宗教…と一瞬にして様々な概念が脳裏に浮かび上がったりします。

さて、外向的直観が強いとこのように一つの物事から連想を膨らませるのが得意になるわけですが、このお陰で長期記憶能力に優れていたりします。一方で全く関係なさそうな物事を結び付けてしまったりもしてしまうため少し変わった形で物事を解釈してしまうこともあります(内向的感覚が弱いのも関係しているのかも)。

一つの物事を見た時に沢山のことを連想してしまうものですから気付いたら妄想の世界に入ってしまうこともあります。そのため、目先の課題に集中できず、ミスをしてしまいやすくなってしまうという弱点もあり、実際に仕事する上では様々な工夫を凝らす必要が出て来ることでしょう。その工夫を凝らすためのアイデアを閃くのも外向的直観の働きだったりするわけですけどね。

外向的直観とADHDについて

ところで、ADHDの症状と比較してみると外向的直観の特徴と極めて似通っていることが分かります。

・規則正しい生活を送るのを苦手とする

・作業に集中するのが困難

・つい話過ぎてしまう

・ミスが多く、仕事や課題を遂行するのに支障がでてしまう

・ボーっとしてしまい、大切なことを聞き漏らしてしまう

・衝動的に行動してしまい、迷惑かけてしまうこともある

これらの症状どれも外向的直観の特徴そのものなんですよね。内向的感覚が弱いから時間間隔が弱くすぐに生活リズムが崩れてしまうし、いろいろ連想してしまうから作業に集中しにくくなりミスを連発してしまうし、いろいろ閃くから気付いたらお喋りになってしまうし、閃いた物事を行動に移してしまいたくなるから衝動的になる。

ADHDとは外向的直観型を言い換えたものであり、ADD(不注意優勢)は内向的直観型の特徴なのかなと思います。しかし、現代社会では必要とされる作業能力のレベルがあまりにも高くなりすぎて外向的直観を優位に持つ人たちにとって不利な状況であるのかなと推測します。

内向的感覚との対立

外向的直観が強いということは当然内向的感覚が弱い事を意味します。内向的感覚を優勢に持つタイプ(ISTJ、ESTJ、ISFJ、ESFJ)がなぜ作業能力が高いとされているか考えたら分かります。

内向的感覚を優位に持つ人たちは外向的直観が弱く、そのため余計なことを考えないし脇道にそれず指示されたことを的確にこなします。故に作業に対して高い集中力をもち、ミスすることなく仕事をこなせるわけです。外向的直観が弱いから物事の規則性や概念どうしの繋がりに気付くのを苦手としますが、仕事を行う上ではそこまで問題になりません。仕事において発想力が求められる場面はごくまれでありますし故に社会適合力が高いとされるわけです。

さて、新たな刺激を絶えず追い求める外向的直観と今ある状況の安定に努める内向的感覚についてですが、両者は真っ向から対立してしまいます。外向的直観は言い方を変えると現状をぶっ壊してしまう機能でもあります、したがって安定や再現性を追い求める組織においては役に立たないどころか脅威ですらあるわけです。再現性は内向的感覚の賜物でもあり、特定の分野に対する反復を通じて自分の中の感覚に落とし込むことでノウハウを忠実に再現するのです。

外向的直観を優位に持つ人たちはそれ故に就職活動や仕事で失敗しやすく結果的にADHDと診断されてしまうというのが現状なのでしょう。

外向的直観型の人たちが強く生きるためのアドバイス

もしあなたが外向的直観を優位に持つ人なのだとしたら自前の長期記憶力と知的好奇心を活かしてとにかく知識を吸収しすることが大切なのかなと思います。

あなたの身を守ってくれるのはほかでもない知識です、特に社会福祉や法制度に関する知識は重要です。これらの知識がないともし路頭に迷った時に福祉を受けることもままなりません。

また、数学やプログラミングや統計学などの実用的な知識も大切です、それらがあれば何かしらの専門職に就ける可能性があります。しかし、最も大切なのは自分の興味関心毎を見つけてそれに向けて全力で取り組むことだと思っています。なぜならば興味関心のない事を無理に続けたところで知識を上手く活用できずに終わってしまうのが関の山だからです。

知識があればそれらの繋がりを基にあなたならではの解決策を発見できるはずです、もしそうでないのならばあなたは外向的直観を持たない人であるとすら言い切れます。外向的直観型の人たちが現代まで生き残れてきたのはほかならぬ独創的な発想に基づく問題解決能力の賜物なのです。

一番大事なことは常識に振り回されないことかな、正直常識を気にして擬態しようとしてきた人たちが上手くやりくりできた実例を知りません。ADHDとされる偉人みたいなやつありますよね、その中にサラリーマンとして無難に生きていけそうな人はいますでしょうか?私の知り得る限りでは誰一人として知りません。自分の比較優位を見つけて生き残る道を見つける、或いは周囲からどういわれようが必死にしがみついて生きて行こうとするだけの図太さこそが外向的直観型の人たちにとって必要であるとも言えますね。

結論

外向的直観の良いところに目を向けて自分のニッチを見つけて強く生きて行こうな(投げやり)

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