「なんで勉強しなきゃいけないの?」の答え

たまたま学校の勉強が得意だったせいで、勉強をし続けていたら大学院生にまでなってしまった。

大人として、大学院生として「なんで勉強しなきゃいけないの?」に対して、「答え」を出しておこうと思う。なんでTwitterじゃなくてnoteにするかというと、長いから。

なんで勉強しないといけないのか分からない小中学生・高校生に向けて書いてる。

「答え」と書いたけどこの設問にある決まった「解答」はない。人それぞれに答えがあってあくまで記事は私の「回答」として参考にしてほしい。

「なんで勉強しなきゃいけないの?」という問いを少し分解して、私の回答を4項目にまとめた。①②は勉強した方がいい理由、③は勉強しなくてはいけない理由、④は私が勉強する理由・モチベーション。

ここから有料記事にしようかな…


①いい大学に行くため

「なんだ」と思ったかもしれない。私もそう思う。いい大学に行くことはみんなが求める人生の目標ではない。この項目は読み飛ばしてしまって構わない。

ただ、学校の勉強ができ、出された問題をたくさん解答できるという能力があると、「いい大学」に行くことができる。じゃあ、いい大学にいくとどんないいことがあるのか。

1つは、周りの人間のレベルが上がる。これは詳しくは今度書こうかな。2つ目はお金持ちになれる。東大卒で年収200万の人もいれば、高卒で何億も稼ぐ人もいるけど、高学歴の方が年収が高いのは自明の傾向。この項目についてはこんなに長く書きたくない。


②戦える武器を集めるため

武器を持つ・集める

人生、何が役に立って何が役に立たないのかは、勉強してるときにはわからない。けどたくさんの知識を集めることで、人生における課題のへの解決可能性が上がる。

武器を持っていないひとよりも、たくさん武器を持っている人の方が、さらに言えばそのたくさんの武器を使いこなせるひとの方が、目の前の敵を倒せる可能性は高いし、早く倒せたりする。弱い武器で100回たたいて倒してもいいけど、強い武器で1発で倒した方が楽だし。その強い武器に耐性のある敵なら別の強い武器に変えて戦った方がいいときもある。そんで人生においては、勉強してついた「知識」や「経験」がそのまま武器になるってわけ。

もちろん結局使わない武器だってある。でも必要な時にないよりは、とにかくいっぱい用意しておいた方がいい気がするじゃん。知識は重くないし場所も取らないしさ。

GACKT氏も言ってた。「お金とかモノは価値が変わったりなくなったりすることもあるけど、『知識』と『経験』は失わない財産になる」って。

武器の集め方・探し方

学校でやる勉強には、「知っておいた方がいい知識を身につける」以外にも、「『身につけ方』を身につける」という目的があるんだと思ってる。

私たちは人生で「何かを身につけたい」とか「何かを身につけなくてはいけない」と思う瞬間が来る。法律を勉強したい、自動車の免許が欲しい、料理人になりたい、あのゲームで強くなりたいとか、こどもが生まれるから育て方を身につけなくてはいけない、スポーツ選手になって世界一になるために筋肉を身につけなくてはいけない、気になるあの子とお話するためにフランス語を身につけなくてはいけない、とか。

そんなとき、いままでやってきた「勉強」がちょっと役に立つ。社会の年号はどうやって覚えたっけ、算数のわからないところは誰を頼ったらいいんだっけ、体の動かし方は?、人を傷つけない話し方は?

何かの身につけ方は、大体学校で一回やってる。国語算数理科社会英語体育音楽美術家庭科技術道徳と、かなり幅広い分野の基礎を学校で身につけてる。今まで自分がどうやって知識を積み上げてきたのか、どの方法が一番身につきやすかったのか、これを知ってるのは強い。

どこに武器がありそうかなとか、武器のありかを示した地図は読めるかなとか、武器が入った宝箱の開け方とか、そういう、武器を手に入れるための武器、みたいな。

あと、自分の興味の分野がどこらへんにあるのかを知る機会としても学校の勉強はいいと思う。宿題がちょっと楽しい教科は、自分が将来食っていく種になるのかも。

③自分に迷惑をかけないため

①と②は勉強した方がいいよ、便利だよという話だったけど、勉強しなくちゃいけない理由もある。

知ってなきゃいけないことを知らないと自分に迷惑をかける場面がある。

赤信号を渡っちゃいけないことを「知らなかった」としたら、車にひかれるよね。知ってて車を確認してから渡るのは好きにしたらいいよ。まあそれでひかれても保険下りないからね。

こんな当たり前のことのほかにも、例えば自分で作ったお酒を人に売りたいってなったとき、売ったら法律で罰せられます。知らなかったとしても。あーあ、法律を知っておけばよかったね。友達がおなかが痛いからって、自分がお医者さんでもらった薬を勝手にあげたら、症状がさらに悪くなりました。薬はお医者さん意外の人は処方しちゃいけないって知っておけばよかったね。

「知識」っていうのは人生が有利になる「武器」でもあるし、人生が不利にならないための「防具」でもあるわけ。


「わからないことはググればいいじゃん」

ああー、確かにそう。確かにそうなんだけど…

そもそもインターネットで調べて知識を得ることも勉強だし、どんどんググった方がいい。インターネットには何でも書いてある。知りたい漢字も、あのゲームの裏ワザも、ケガの応急処置の仕方も、ウソも。

そう、インターネットは誰でもなんでも発信できるし、ウソもホントも書き込める。ネットに限らず、テレビや新聞で見たり聞いたりしたことを、ホントかどうか判断しなくちゃいけない。

ただ痩せたいだけなのに「痩せる!」って書いてあるウソのサプリを買っちゃってお金を失いました、とか、ケガして応急処置をしようと思ったらウソの手当てをしちゃってしんじゃいました、とか。

ウソを見抜くためにも知識はいるのよ。ホントっぽいかなウソっぽいかなってある程度知識があればわかったりするのよ。

あと、テレビやネットで得たウソ知識を、ウソだと知らずに友達に教えたら、自分は知らなくてもウソつきになっちゃうからね。

④娯楽として

知識がたくさんあると人生が楽しい。

動物園で、ただ動物コアラの食事を見るよりも、コアラが1日に20時間以上寝てることを知ってコアラの食事を見た方がなんかラッキーだし嬉しい。美術館で、ただモナリザを見るよりも、モナリザが遠近法を高度に用いた作品であることを知ってみた方がなんか感動するし楽しい。旅行に行ってただお城に入って「入り組んでて疲れるなあ」と思うよりも、お城の役割を知って見回る方が気分がいい。

知識は、レジャーに限らず、家も公園もゲームをするときも音楽を聴くときも楽しくしてくれる。最高の娯楽。

これがわたしが勉強をしている理由。



勉強しよっと。

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