見出し画像

新日本プロレス G1CLIMAX33について 七(優勝決定戦と振り返り雑感等)

8/13,両国国技館での優勝決定戦でした。
予想の答え合わせと、シリーズ最終戦ということで雑感めいた振り返りも思いついた順に行います。

◆優勝決定戦 結果

◇予想
・オカダVS 内藤:内藤勝ち

◇結果
予想というか願望だったのですが……当たった。
嬉しいけれど、複雑な気持ちにもなる(後程触れます)。

◆優勝決定戦 振り返り

立ち上がりはスローで時間と間をゆっくりと使う展開。グラウンドあり、場外乱闘ありと、テンポは速くないながらも確実に二人で痛め付け合う。まるで今回大会のリーグ戦が例年の30分1本勝負から20分1分勝負に短縮されたことを批判するようにも見える、二人の試合のじっくりとした組み立てでした。
※実際オカダは20分には否定的な意見を述べているし、準々決勝のザック戦後のマイクでもオカダは「20分超だったのでこれが公式戦だったら見ることができなかった」という趣旨の発言をしてチクリと刺している。

内藤は、オスプレイとの準決勝で前日にエグい技の掛け合いで散々身体を痛め付けており、準決勝の終盤も足取りが覚束ないような状態にも見えた。24時間もしないうちにこの優勝決定戦。疲労の蓄積と猛暑による影響は確実に見られ、フライングフォーアームの飛距離不足など、技の精度面でも不調が顕在化していた。
正直言って、この試合を単体で見るにオカダと内藤のベストバウトではないと思われる。
しかし、プロレスのストーリーは最も小さい単位で1シリーズの地続き、大きな単位ではデビューからここまでの点を線とする物語である。
G1の場合は、リーグ戦から優勝決定戦に至るまでの各自の戦いを通して見てしまう。オスプレイとのあのハードな準決勝を経てきた内藤が、ギリギリの状態でオカダと初めてG1の優勝決定戦を闘う。スターダストプレスを二日連続放って二日連続失敗しつつも、綺麗な形ではなくなりつつあるデスティーノで試合を決めるということには、特別なものを感じずにはいられない。

内藤の勝利は非常に嬉しい。一方で、内藤の今後のキャリア面を勝手に想像して複雑な気分にもなる。G1直後のインタビューや一夜明け会見などでも、膝や眼の怪我などコンディション不調も自ら語っている。

そしてその結果、絶対に次のイッテンヨンは行かねば! と見る側に決意させるような試合でもあった(行けるかなぁ……)。

◆その他の話題

・辻がオスプレイからクリーンピン。辻がUSヘビー挑戦か。辻はスケール・セルフプロデュースから来る期待値と、推され方が非常にマッチしている好事例なのでいい感じに見守りたい。
・SHOがタイチから勝利。SHOがKOPW挑戦か。HOTが総出で色々と盛り上げてくれそう。でもSHOはジュニアでも報われて欲しいけども。
・EVILとSANADAのIWGP世界ヘビー戦線。EVILがドームまでに獲っちゃってもいいと思うよ(実際ベルトは獲って帰った)。でもSANADAもこのG1、チャンピオンとしての仕事は及第点レベルでやれていたと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?