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ホーチミンでのエアコンとの付き合い方

エアコンという文明の利器

ベトナムは常夏の国。というわけで、日常に欠かせないのがエアコンディショナー。と言っても、ローカルの方のおうちには、エアコンどころか洗濯機や冷蔵庫がない事も少なくなく、「生活に欠かせない」というのは、主に外国人が多く集まる都市部の話かもしれません。

未だに、エアコンは贅沢品とか電気を多く消費する悪しき家電、みたいにいう人もたまにいますが、一方で、常夏がもたらす平均気温・湿度の高さというのは、食中毒を促進させたり、人間の脱水症状を進めたりします。衣服や革製品へのカビの発生も気になります。エアコンを使わなかったがゆえにそれらの事態を招いたとなっては本末転倒。

もちろん、必ず使わなければいけないというものでもありませんが、上手に活用する方がいいんじゃないかなというのが所感。特に、この国の気候に慣れていない外国人は、賢い利用が勧められると思います。


エアコンのメンテナンスの重要性

さて、皆さんは日本の夏時期にエアコンを使う際、どのくらいの頻度でクリーニングをされていたでしょうか。

利用シーズン前と後、くらい?暖房器具としても使う側面を考えたら、年末年始と夏、年に2回、とかでしょうか。最近のエアコン商品は自浄機能がついていたりもするのでそのくらいでも十分かもしれませんが…

ホーチミンでは、3ヶ月に1度が適当かな、と、経験から感じています。また家の賃貸契約をする際にも、契約条項に「3ヶ月に一度はエアコンのメンテナンスをすること」などと表記されていることが少なくありません。

その際の費用が大家さん持ちであるのか、テナントさん持ちであるのかはケースバイケースですが、頻繁なエアコンの手入れが必要。この契約を見て、

「そんなに手入れが必要なボロいエアコンを入れてるなんて気分が悪い。取り替えるべき」

というような意見をもらった事があります。
が、そうではなくて…

日本とは、湿度が決定的に違います。またその湿度にさらされる時間の長さも違います。湿度が高い時にエアコンで空気を冷やすと、どうしても結露・水滴が多くなり、ドレイン・トラブルを起こしがち。

この辺、東南アジア生活が長い方は心得られていて、契約書になくとも自ら進んで、自費でも定期的なクリーニングをしたい、どこに頼めば良いか、という相談をしてこられる方もいらっしゃる。実にご理解があるなぁ、と感心する事もしばしばなので、理解のない方ばかりではないのですが、一部で誤解もある様子。

そこで、メンテナンスをすべき理由を、次に書きますね。

メンテナンスをするとどんな良いことがある?

まず一般に言われているのは、メンテナンスをしないと、

・冷えなくなる

冷えなくなると?

・電気代がかかる

プラス、この湿度の高さが何を導くかというと、

・結露
・エアコン機器からの水漏れ
・それによる壁紙や部屋へのダメージ
・場合によっては水滴下にあった家具、その他の機器への影響

などが考えられますね。
つまりメンテナンスをすることで、

・知らず知らずの電気代の情報を防げる
・予測不能のタイミングでの水滴による被害が防げる
・場合によっては高額になりかねない水滴による被害を防げる

などのメリットが考えられます。
でも問題はそのメンテナンス代。あまりにバカ高いのなら、メンテナンスをするメリットも考えにくいかもしれません。というわけで次はメンテナンスのオーダー方法。


ホーチミンでのエアコンのメンテナンス、どこに頼めば良い?

【ケース1:管理者に連絡】
サービスアパートメントなどの場合は、ビルやお部屋の管理者に連絡して見てください。日頃からお部屋の掃除、ゴミ出しその他をやってくれているところなら、多くの場合、備え付けの電化製品などののメンテナンスも込み込みの契約のことが多いです。

エアコンのクリーニングに関して管理会社が特に定めておらず、テナントのオーダーによる場合は有料のケースもあるかと思いますが、委託先は探してくれるでしょう。またビルを維持するために日頃からそういうオーダーを出すところがやってくれる可能性が高いので安心ですね。メンテナンス業者とのやりとりも管理者がやってくれるので助かります。

【ケース2:自前でオーダーする】
お部屋だけを箱借りしていて、特にサービス事項が契約についていない場合、またエアコンのクリーニングがオーナーの管理下にない場合は、自分でオーダーする必要が。

と言われても、どこにオーダーしたら良いかわかりませんよね。そんな時に便利なのが、家事代行サービス。

bTaskeeという、交通機関をセルフオーダーするGrabの家事代行版みたいなサービスがあるんですね。

アカウントを作り、クレジットカードを登録する必要がありそうですが(現金払いもありますが、サービスによってはカード登録が必要なものもありそうです)大した手間ではありません。幸い、言語チョイスには英語もありますし。

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この項目の中に、Ais-conditioner Service というのがあります。他のお掃除とは違って、ある程度専門的な知識と経験が必要だから、1カテゴリーを構えているのでしょうね。

その他に、お部屋のお掃除、洗濯、ハウスキーピング全般、徹底的なお部屋のお掃除、最近はSubscription として、週や月単位で定期的なお掃除のサービスをお願いできるケースもあるようです。

借りてるお部屋がサービスアパートメントでない場合、掃除や洗濯は個人的にお手伝いさんを探して雇うか自分でしなければならない、というのがこれまでのことで、個人的な契約をした人は保証がないのでトラブルも多く、あまりお勧めできませんでしたが…

こちらのアプリで頼んだ場合は、少なくともGrabのように相互評価がシステムの根幹にあり、利用者・サービス提供者ともに個人情報を登録しているので、リスクは大きく減りますよね。

もちろん、誰が仕事を受けてくれるかはその時々によるので、常に一定のクオリティの方が来てくれるかはわかりません。が、全くフリーの人をスポットで自分で探して来る手間とリスクを考えると、このアプリの利用価値は結構あるのではないかと思います。

ただ、個人的に頼む場合でも、エアコンの修理などはオーナーや管理会社のプロパティに手を入れることになるため、少なくとも初回は事前に彼らに連絡をし、「こういう作業をしたい」ということを伝えて了承をもらってからやったほうが無難かもしれませんね。

ちなみに先日、小さめの出力のエアコン2台と大きめの出力のエアコン3台、合計5台のクリニーングをされた方の例だと、700k弱のお値段でした。これはその時のタイミングや内容にもよるので確約事項ではありませんが、ご参考まで。

またアプリではオーダー内容を入力した時点で金額が表示され、それに納得してからオーダーする仕組みになっているので、いきなり高い金額が請求されることはありません。


日本の事情とは違うことを念頭に

これは他の案件にも言えることかもしれませんが、日本とは様々な事情が違うことを念頭に、どう対処するかは考えましょう。

エアコンで言えば、そもそもエアコン自身の機能的なもの・クオリティが日本のそれと並列にあるか、ということがまず問題。エアコンを利用する環境も大きく違います。稼働時間も違って来るでしょう。それらを無視して、

「日本ならこんなことをしなくても良いのに!」
「よくないエアコンを押し付けられてる!」

なんて言うのは、どう考えても無理がある。言われた側も困惑します。大家さん側からすると決して悪意でそれを言っているわけじゃなく、自分のプロパティを守り、且つテナントさんに快適に過ごしてもらうための選択。そこを「日本と違う」とゴリ押ししても、良いことがあるとは思えません。

ここはベトナム。
ここの状況、環境に対応した対処をして、できるだけトラブルを避け、またこちらの方の言い分を頭から否定することなく、道理を考えた上で対応してください。その方がきっと、お互い気分良く過ごせると思います!

2019年11月10日
ちぇり


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