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うちの猫は元野良猫

うちの猫。茶トラ。オス。ただいま15歳。

甘えん坊で、優しくて、可愛くて、かっこよくて、自慢の愛猫。息子で、友達で、親友で、恋人で、家族で、唯一無二の大事な相棒。

だいたい3歳くらいの頃に怪我をしてたところを保護。
だけど正直、うちのこを保護した頃のことって…忙しすぎたりしてたし、詳細をよく覚えていない。時系列がぐっちゃぐちゃ。でもうちのこにお家に慣れてもらうことは大変だった。ほんと苦労したのを覚えてる。

だってうちの猫は元野良猫。自由を謳歌してきた。

なのに急に狭い家に閉じ込められる。
毎日毎日、出して〜となく。外に出たいよ〜とひたすらなく。

近所迷惑になるくらいのボリュームでなく。まじか。きついってなる。なけば抱きかかえてなだめて、またなけば抱きかかえ…の繰り返し。

出してあげればいいじゃん、と思う人もいるかもしれないけれど、お外には危険がいっぱい。一度外に出たら二度と会えないかもしれない。

それにうちのこ、猫エイズウイルス持ってた。
お外で過ごしてて、喧嘩して、足を噛まれて、多分その時に感染したのだと思う。

発症はしてない。猫エイズは人には感染しない。発症しないで寿命を終える猫さんも多いらしい。だからそこは必要以上に心配はしていないんだけど…(ストレスが良くないって聞いたから、そこはめっちゃ気をつけてる。)。

外猫でいるかぎり、やっぱり喧嘩は避けられない。縄張り争いだってある。
他の子に病気をうつしたり、他の病気もらうかもしれない。それは嫌だ。


だから一生懸命お家に慣れてもらえるようお願いをした。
ごめんね、お外には出れないんだよってお願いをした。
自分で鍵を開けて、ガラス戸を開けて脱走しちゃったこともあるんだけど…(これには本当に驚いた)ちゃんとお家に帰ってきてくれて良かった。


お家でお仕事してたから、Macから伸びてるケーブル類を噛まないで〜ってお願いしたり。
天井からぶら下げてたヘリコプターのプラモデルを落とさないで〜ってお願いしたり(これは無理なので撤去しました)。

いっぱいお願いして、初めの頃は怒鳴ったりもして。
私自身イライラすることもきっと多かったと思う。八つ当たりもしちゃった。あの時はほんとごめん、余裕がなかった。

でも私が選択してこの子の自由を奪ったのだから、ここにいて良かったと思えるよう、出来る限りのことはしてあげようって思ってた。


でも。

結局いっぱい貰ってたのは私の方だった。
うちのこに、いっぱい勉強させてもらった。

だって猫とは会話できない。どうやったら伝わるのか試行錯誤。怒らなきゃいけない場面は、その時に即わかりやすく怒る、とか。

だって猫とは会話できない。だから怪我しないとか、大事なもの壊さない以外はだいたい許せる余裕を持てるようになった、とか。

大事な命を預かるということ。
命が持つ温もり、愛おしさ、幸せ、いろんなことを教えてもらった。

そして私がいまの私でいられるのは、うちのこのおかげ。心の底からそう思う。苦しい時も、悲しい時も、うちのこがいたから乗り越えられた。
これからもずっと…、と願わずにはいられないけど、普通に考えたら私より先にうちのこが死ぬ。


うちのこいなくなったら私大丈夫かなぁ…と思ったりする。
大丈夫ではないと思う。だってこんなに愛してるんだもん。

でも、だから、悔いのないように今日も大好きだよって叫びたい。うちのこのその命が尽きるまで…毎分毎秒惜しみない愛を与えたい。

そんなにいらないよって言われちゃうかもしれないけど、多分うちのこも私のこと大好きだと思うんだ。
毎日私を呼ぶ声や、寄り添ってくれる温もりや、舐めてくれる優しさが、どう考えても「大好き!」って言ってくれてる気がするんだ。

だからここは遠慮せず、堂々と相思相愛なんだって胸を張って言いたいから。
今日も私はいっぱい、うちのこへの愛を叫びたいと思う。


\\\\ 大好きだーーーーー! ////

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#うちの保護いぬ保護ねこ


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最後まで読んでいただきありがとうございます。 暑くなってきたので冷たい飲み物が美味しいです。