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うちのこに幸せを

本当ならうちのこにも、私が綺麗だと思うものを見せたいし、好きな場所に連れて行きたいし、色んな幸せを尽きることなく与え続けたいけど、どれがうちのこの幸せなのか分からないし聞けないから。
怖くないよう怯えないよう、うちのこの平穏な日常を守るしかできなくて。

猫はテリトリーから出るのが嫌いとか、そういう知識に縋りながら、狭い家で出来ることをなるべくして、それでもなんだか物足りなくて。

いまだにうちのこに、私は貰う以上のことをあげられてるんだろうかと、うちのこになって良かったのだろうかと、短命でも野良猫のまま気ままに過ごせていた方がよかっただろうかと考えない日はなくて。
でもそれも本当のところが分からないから結局は自分の安心のために今日もひたすらに惜しみない愛を注ぐしかなくて。

どうか少しでもうちのこが「一緒にいて幸せ」と思ってくれてますようにと祈りながら。

でも言葉を交わせても交わせなくても、結局自分以外の気持ちなんて分かりようもないから。
多分きっとそう思ってくれているだろうと感じ取れることを頼りにしていくしかないんだよね、と自分を納得させて。
うちのこが少しでも頑張らないで穏やかに、幸せだと思ってもらえるような時間を一分一秒でも長く感じてもらえるように、励みたいなって思うんだ。

最後まで読んでいただきありがとうございます。 暑くなってきたので冷たい飲み物が美味しいです。