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音楽って楽しい 帰省

※現在行われている関ジャニ∞のドームツアーセットリストへの言及があります。ネタバレをしたくない方は読み飛ばしていただければ幸いです。

 流行り病は未だ収束する見通しが見えない。田舎暮らしゆえ、なかなか自粛モードが抜け切れない日々が続いていた。それでも、音楽の現場は、少しずつ私の手元に帰って来てくれるようになった。昨年は、アマチュアではあるものの、出る側としてのステージを10本ほどさせていただいた。そして今年。満を持して、自分自身が足を運んで、客席に座ることのできる現場も、私の手元に戻ってきた。

 関ジャニ∞ ドームLIVE 2022 「18祭」、東京ドームの公演に行ってきました。振り返れば、最後にこういった大規模なコンサートを見に行ったのは、2019年9月に行われたBUMP OF CHICKENの東京ドーム公演。そこからまるっと3年、どこへも行けずこもっていたわけで、久しぶりの遠征はなかなかに応えたけれど、でも十分過ぎるくらいの満足感を得ることが出来た。

 実は、関ジャニ∞に会いにいくのも本当に久しぶり。前回は「15祭」だった。チケットの発売が始まった頃、妹が声をかけてくれたのだけれど、実はほんの少し迷った部分もあった。今、既に応援の主軸を別のグループに移してしまっている状態で行ってみても良いだろうか。それでも行こうと思ったのは、やっぱり彼らのコンサートがとっても楽しいということを、これでもか、というくらい思い知らされちゃっていたから。

 本当に、本当〜に楽しかった。懐かしの、そしてお馴染みの曲から始まったセットリスト。先輩や後輩たちのメドレー、∞レンジャーにキャンジャニ、お腹がよじれるくらいに笑ってしまったMC。制御ライトが作る景色も美しくて、彼らの作るエンターテインメントの素晴らしさをひしひしと感じた。口角も腹筋も既に限界まで駆使してしまった前半戦だった。

 そして後半、ムービングステージの上にバンドセットを乗せて「宇宙に行ったライオン」のイントロが始まった瞬間、ぐっと目の奥が熱くなるのを感じた。実は、私が関ジャニ∞を好きになったのは、この曲がきっかけだ。元々妹が好きだったこともあって、おすすめのプレイリストとして10曲程iPodに入れてもらったのと、JUKE BOXのDVDを貸してもらった。ムービングステージの上にバンドセットを乗せて演奏される「宇宙に行ったライオン」に撃ち抜かれ、気づいたらファンになっていた。なんてアツいステージを作る人たちなんだろう。それが、私と関ジャニ∞の出会いだし、なんならジャニーズという大きな大きな沼への一歩を踏み入れてたのも、関ジャニ∞との出会いがあったからだ。だからこそ、人数は違えども近しい演出でこの曲を見れたことが本当に嬉しかった。5人になってなお、アツさが増している。演奏の深みも増した。本当に、かっこよすぎた。ちなみに今応援の主軸を置いているグループとの出会いも、この曲が作ってくれた。私にとっては多分縁深い曲なんだろう。

 次に演奏されたのが「応答セヨ」。これもまた、私にとっては思い出深い曲。2018年のツアー「GR8EST」の一曲目が、この「応答セヨ」だった。

 これは私のnoteの一本目の記事。この曲から受けたインパクトを言葉にしたくて、このnoteを始めたと言っても過言ではない。6人で再スタートを切る彼らを、どうしてもこの目で見届けたかったあの日。その決意と覚悟を受け取った日。一人減っただけでこじんまりとして見えたバンドセット。その日のことを思い出しながら、気づけばポロっと涙が溢れた。

 極め付けが、「ここにしかない景色」。今回のセットリストが、どういう意図で作られたか、私には知ることはできないだろう。でも、「ようこそ」というユニゾンから始まるこの曲を聞きながら、私自身は彼らが「おかえり」と言ってくれたように感じた。「15祭」を終え、6人が5人になってしまってから3年間、自分の中で色々な気持ちを消化しながら、アイドルを応援するとはなんだろう、担当ってなんだろう、そんなことを考え続けた。彼らはきっともう変わってしまった、私もきっと変わった、そんな風に思っては、自分が勝手に作った傷をほじくり返すこともあった。でも、多分そうじゃない。

走って走って転んで 繰り返しても
前に進めたならいいんじゃない?

ここにしかない景色/関ジャニ∞

 変わったんじゃなくて、前に進んだんだと思う。私も、彼らも。だからこそ、何一つ難しいことを考えずに、彼らが音楽を通して作ってくれるエンターテインメント空間を全力で楽しむことが出来た。

 感想というよりかは、「私」と「関ジャニ∞」という、非常に個人的な思いだけをつらつらと並べてしまいました。久しぶりのコンサートを、関ジャニ∞からスタート出来て本当に良かった。誘ってくれた妹に心の底からの感謝です。ありがとう。彼らに会う機会を作ってくれて。

PS 吉川太郎くんがとってもとってもとってもかっこよかったです。