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初の近況報告、とチラ見せ

こんにちは、せい です。
ここでは、いつも小説を投稿していて、日常のアレコレはずっとアメブロのほうに投稿していました。

今、色々バタバタしておりまして、小説を書きたいと思いつつも、落ち着いて書けない状況を自ら創ってしまっております。
いや、書いてもいいんですよ。全ては自分が決めたことなので(苦笑)
自分で、( 落ち着くまでは… )と制限をかけてるだけなので…。

で、やっぱり、ブワーッとシーンが浮かんで来る時ってのがあったりして、( うぉーっ!書きてぇ〜!!)ってなったりするので、そういう時は逆らわずに紙に書きなぐるような きったない字で書き留めてたりするんですね。

“ 俺たちのあおはるストーリー ' s ” を書きながら、実は他のお話も書いています。
今回はそのチラ見せです。

己の産まれてきた意味、運命、宿命。
そんなものを懸命に追い求めていた時もあった。
本や古い文献や、ネットを彷徨ったりもした。

答えは───無かった。

信条 司しんじょう つかさは駐車場に車を停めると、ため息をつきながら車を降りた。
今回の依頼人に報告を済ませたが、また同じことを繰り返すだろうことは容易に想像できた。
あれは、本人が引き寄せている。
おそらく、ああいう事象が起こることで、本人は何らかのメリットを得ているのだ。
それを本人が意識していなくても、だ。
人は時に、世間一般的に不幸、不運と言われるような事象を自ずから招き寄せていることがある。
それは、人からの同情や優しさを求める場合や、変化を恐れている場合や、理由は様々だが、多くの場合は無意識とはいえ本人が招いていながら、嘆いたり、憤ったりするのだ。
あの依頼人もおそらく数ヶ月もすれば、また同じ状況に陥り、司の力不足などの責任転嫁をするのだろう。
報告がてらそれとなく、本人が引き寄せているということは話したが、おそらく、その耳には入っていないだろう。
( どうでもいい )
司はスラックスのポケットに両手を突っ込みながら、自分の事務所が入っているビルへと夜道を歩いた。
人は結局、自分が望むものしか見ようとはしない。
苦しい、つらい、助けてほしい、と言いながら、本人が本気でそこから抜け出そうとしない限りは、こちらが何を言っても無駄なのだ。
そんな人間は、もう何十人と見てきた。
最初は、そこから抜け出せるように誠心誠意アフターフォローにも努めた。本人がそこから抜け出したいと思っていると信じていたからだ。
しかし、どんなに時間と労力をかけても、状況の変わらない人間がいる。
結局、現状が “ 良くない ” もので、そこから “ 抜け出せるように ” と考えるのは自分の独り善がりでしかないのだ、と司は思い知った。
司は夜空を仰ぎ見た。都会の空に、星はほとんど見えない。
再び吐き出しそうになったため息を、司は深呼吸という形にすり替えた。
その時、差し掛かった路地裏で、人の話し声が聞こえた。
話し声と言うよりは、何か言い争うような空気が漂ってきた。
( 喧嘩か?)
瞬時に出てきた、“ 関わりたくない ” という思いに司は横目でチラリと視線を送り、その場を通り過ぎようとした。
しかし、そこに、司は見てしまった。

はい、このお話もBLです。
チラ見せでは “ 司 ” というキャラクターしか出て来ていませんが、もちろんこのあと司に絡むキャラが登場します。
“ 俺たちの〜 ” より、ちょっと大人で、陰のあるお話になります。
“ 俺たちの〜 ” が登場人物の成長を追う形とすると、このお話はそれぞれの心の奥深くを探って行く、そんなお話になりそうです。
とは言え、作者自身アンハピは苦手なので、まあ、そんなに重くはならない、はず( 多分 )です(苦笑)
これはまだタイトルも決まってないのですが、作者の中でストーリー自体はだ〜いぶ先まで進んでおります。
機会を見て公開していくつもりですので、またおつき合いくださいね。

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