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中1の時書いた詩を今のわたしがリライトすると??

面白いものを見つけました。
叔母が大事に取っておいてくれた新聞記事です。
13歳の私が書いた詩が、京都新聞に取り上げられた時のものです。
ティーンネイジャーらしい、ある意味殺伐としたものの見方で書かれた詩は、当時の(本来の)気の強さや厳しさ、そして、思春期ゆえの少し反抗的なものの見方を伺える詩で、思わず吹き出してしまいました。

その詩をここに書いてみたいと思います。

【空の展覧会】
雪がちらちらと空中を舞いながら
天から地上へと降りてくる

さらさらの粉雪に
どっしりとしたボタン雪

わたしたちには見えないけれど
お前たちは
美しい六角形なんだろう
いろんな形をしているんだろう

そしてお前たちは
みんなに楽しんでもらおうと
みんなに喜んでもらおうと
精一杯舞っているんだろう

でもお前たちはバカだよ
その姿はわたしたちには見えないんだよ
地上に降りたらすぐに消えてしまうんだよ

そんなことなど全く知らずに
ちらちら空中を舞いながら
天から地上へ降りてくる

京都新聞掲載昭和58年

笑うほどに辛辣で、10代のわたしの幼くも、自分は、さも何でも分かってると思い込んいる大人への階段上にいる思春期独特の詩だと思います。

さあ、この詩を今のわたしが、その時の気持ちも壊さないように主観的に、そして経験を重ねてきた大人として第三者的な気持ちになって客観的に、リライトしてみたいと思います。


【雪の展覧会】風乃音羽

雪がちらちらと空中を舞いながら
天から地上へと降りてくる

さらさらの粉雪に
どっしりとしたボタン雪

わたしたちには見えないけれど
きみたちは
美しい六角形なんだろう
いろんな形をしているんだろう

きみたちは
みんなに楽しんでもらおうと
みんなに喜んでもらおうと
精一杯舞っているんだろう

お前たちはバカだよという人がいるかも知れない
その美しい六角形も喜びの舞いも見ようとしなければ見えないから
そして地上に降りたらすぐに消えてしまうから

消えてしまう運命にあることを知りながら
ちらちら空中を舞いながら
天から地上へ降りてくる

けれど最初に降りてきたものたちが
地面を冷やして
次に舞い降りてくる仲間たちが消えて無くならないように準備をするんだ
それが一番尊い仕事なのかも知れない

そしてその上にまたその上にどんどん積もって
世界は銀色になる

太陽に照らされて
キラキラと舞いながら降りてきて
山も木も広場も土手も
真っ白な綿菓子のように
可愛く雪化粧
それはもう雪の展覧会場

そんなきみたちの作り出した世界は
わたしたちをワクワクさせるんだ
きみたちをバカにしていたものの心まで
楽しくさせるんだ

そして美しい銀色の雪の展覧会が儚くも
消えてなくなる時
少し寂しくなったわたしたちに
春の陽だまりを連れてきてくれるんだ




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