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親知らずを抜いたので,3

下顎の親知らずを抜き、顎が腫れて痛いわけだが、食意地が張っているのでどうにか物を食べたい。どこまでのものが食べられるか、自己満足として書き留める。※特別な食い意地のはった人間としての訓練を年齢分重ねています。真似しないでください。※ヘッダーはしっかり食べたもののネタバレです。え?これ食べたられたの?と思ったら続きを読んで欲しいです。

さて2/5日中に抜歯をした私。当日の夕飯に混迷した。作り置きの肉ともやしに敗北した今、さてどうしてくれよう。

食料のストックを確認していくと。お、これは実質飲みもんじゃね?とこいつを発見。

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デーン!カップ麺!(!!?!?!?)

パッケージが白かつ蓋を裏返してるのは仕事の都合である。日々ありえない量のカップ麺を試食として頂くのが仕事の一部なのだ。

さて、こちらベテランブランドの新商品なのだが、カップ麺と言えばこいつ!というこのシリーズは、いつだって店のラーメンとは無縁な超柔らか麺。そう、これなら舌で噛める。実質飲みもんじゃね?の正体である。

ちなみに安定した美味しさだった。この日はありがたい夕食で大満足である。

そして抜歯2日目。昨日ぶりの歯医者で傷口を消毒される。そこから歯医者の近くの百貨店地下。柔らかくて美味しいものを求めて彷徨う。

ぎんだらの西京焼きだの、牡蠣クリームコロッケだのと候補を脳内にキープしつつ歩いてると、あった!気分的にも食べたくてやわい奴〜!

それがヘッダーに設定したベトナム風春巻きたちである。特にこの右手前の皿の中央に横たわる蒸し春巻が私の大好物なのだ。

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その日は母が家に来てくれる予定だったので、一緒に食べてもらうためにパパイヤのサラダなんかも買った。

さて食べよう!しかし当然春巻きがそのまま口に入るわけもなく。ナイフで小さく小さく切っていく。原形などない。クズの状態である。

ベトナムの揚げ春巻きや蒸し春巻きの中身は、細かく刻まれた野菜や春雨、ひき肉のため、中さえ開ければ咀嚼が少なくて良い。春巻きの皮は多少細かくする必要があるが、皮を細かくして具と一緒に口に入れると、もうそれは大好きな春巻きであった。味が春巻きならそれは春巻きである。

こりゃいい!うまい上に咀嚼が少なくていい!ただ揚げ春巻きの皮に関してのみ、油を吸って少し重い仕上がりになっているため舌で磨り潰しつつふやかしてく必要があった。

ここでふと思う。老いて、歯が少なくなって顎が弱くなったらご飯はお粥ばかりなのだろうか。今までそう思っていた私はもしかして想像力が足りなかったのではと。

いつか老いて私の顎が弱くなったのに食い意地だけは張ったままだったら。その時は私、どうか彷徨って、どうかたくさん想像して、ナイフで小さくしても美味いもんはこの世に沢山あるよ!なぜか何十年か先の自分にエールを送って食事を終えることになった。

親知らずを抜いた人よりも、濃い味の好きな歯のない方に届いてほしいメッセージが仕上がるなどとは思わなんだて。

さて、明日は何食べよう。次回、ファミマのお母さんは優秀すぎんのよ。


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