見出し画像

早起きの明

朝を告げるシジュウカラのツピーツピーというさえずりと、
外猫の気配を感じた猫たちの慌ただしく行き来する物音で、
思いのほか早くに起きることになった。

昨晩少しお酒を飲み過ぎたので
遅くまで寝ているつもりだったけど、
せっかくは早起きしたのだから、
のんびりランニングすることにした。

さすがに5時を少し過ぎたばかりの都内の日曜の朝。
人の姿も走る車もまばらで、
中野正貴の写真集『Tokyo Nobody』が思い出された。

画像1

江戸川橋から神田川を越え
護国寺を抜けて、目白方面を経由して東中野方面へ。
途中、進路を変え、早稲田方面に向かう。
のんびり1時間、約12kmのランになった。

季節は確実に進んでいるようで
街路樹のヤマボウシは花を散らし、
トベラは高質な濃緑の葉になる前の
みずみずしく柔らかい、淡い緑色の新芽をいっぱいに付けてた。

西武新宿線・中井駅の近くから
妙正寺川沿いを走ろうと思い立って、そちらに向かうも
川沿いの道はすぐに途切れ、元の道に戻ることに。
新しい場所はなかなかすんなりとは走れないので、面白い。

しばらくして、川沿いを走れるようになり、
川をのぞくと水量は少なく、静かに流れていた。
こんなに少ないのかと思っていたら、すぐに暗渠となってしまった。

神田川まで戻ると、いつもの川だった。
川沿いの桜もすっかり若葉が茂り、青々としていた。
6時近くになっていたので人の数が増えてきた。
すれ違うランナーの多くは、マスクをしていた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?