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サルスベリ

今年も近所の庭のサルスベリが満開になった。

漢字で書くと、百日紅。
長い期間、紅の花を付けるのが由来だという。
個人的には、紅というより、
朱色あるいはピンクに近いと思う。

フリルのような縮れた小さい紅の花は、
夏の青空によく映える。

なぜかこの木が昔から気に入っていて、
植栽の工事のとき、自宅の庭にも入れてもらいたいと
伝えたが、実際に入ったのはカラタネオガタマだった。
ヤナギやヤマボウシ、ユキヤナギ、オオデマリ、と
落葉樹主体のわが家の庭で、冬の間、寂しくならないようにと
常緑樹が選ばれたようだ。
代わりに、近所の庭に咲く花を、毎年楽しませてもらっている。

サルスベリといえば、本格的な夏の訪れを告げる花だと思っていて、
実際に俳句の季語でも夏なのだが、
昨年、サルスベリの写真をInstagramにアップしたら、
秋が来たと感じます、というコメントをいただいた。
桜の花の時期にずれがあるように、当たり前だが、
サルスベリの花の時期も地域によって異なるのだと気づかされた。

この秋、また東北を歩く予定だ。
少し日差しが優しくなった青空との対比を
見てみたいと思う。

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