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過程も大事、という話

先日、NHK BSプレミアム番組「魔改造の夜」を観た。
跳ね上げ式のトースターを改造して、焼き上がったパンをどこまで高く飛ばせるか競うという内容で、これがとてもよかった。

求められるている条件は、できるだけ高く飛ばすこと、飛ばされたパンは美味しそうに焼き上がっていることなど。それらの条件に対して、3つのチームが自分たちの知識、経験、技術を駆使して挑むというものである。
あらためて文字にしてみても実にバカバカしい。だが、そのバカバカしいことに、各チームはすごい熱量を持って挑んでいた。

もととなるトースターの分解に始まり、飛ばし方のアイデア出し、試作機の設計、制作、それに合わせた各部品の制作、実験を何度も繰り返す様子には、物づくりとはかくあるものだということを見せつけられた。

でも、いちばん印象に残っているのは、チームの皆がいつも笑っていることだった。とにかく楽しそうなのだ。
もちろんどのチームも、他のチームよりも良い結果をという競争心はギラギラしていた。だけど、それ以上に、「どうすれば今よりもよくなる?」ってことをいつも前向きに、楽しそうに考え続けていた。それがとても魅力的なものに思えたのだ。

物づくりとは、過程そのものなのだと思う。
もちろん結果は重要だ。つくったものが評価され受け入れられることは、物づくりを継続するうえで欠かせない。
一方で、結果は自分ではコントロールできないものでもある。結果ばかりに意識がいくと、どうしても窮屈になる。

過程をどのくらい楽しむ、あるいは過程に思いを込める。そのことの大切さをあらためて思った。


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