補助線を引いてみる
たしかに意識を向けているのだけれど、対象をつかみきれないことがある。
例えば、書きたいことがあってもうまく表現できないときや、事件や出来事にモヤモヤしているけどその原因がわからないとき、写真や絵を見てよくわかならないけど心がざわざわするときは、そんな状態だろう。
それで先に進めなくなったのなら、対象から少し意識をずらして、「補助線」を引いてみるといいかも知れない。
補助線とは、
幾何の問題を解く時、与えられた図形にないが、問題解決の助けとするために新たに描く直線、または円 (大辞泉より)
のことである。
もちろん意識の補助線は、文字通りの「線」や「円」ではない。簡単に言えば、これまでの視線をいったん保留して、別の視線を持ち込むことだ。
書きたいなと思っていることとは全然関係のない言葉や概念をぶつけてみる。
出来事についてそれまでとは全く違う立ち位置から考えてみる。
写真や絵ならば表現されている全体ではなく、細部に注目してみる。
こんなふうに別な視線を持ち込むことで、これまでつかみ切なかった何かが不意に立ち現れることがある。
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