見出し画像

43年間で初めて、やりたかったことが1日でた~くさん叶った日。~結婚式~

結婚式が終わり、帰る道中もまだ気持ちがフワフワしてた。家に着いて頂いてきた花を花びんに生けながら、なんでこんなに楽しかったのか?と枝をチョキチョキ切りながら改めて振り返る。

やりたいと夢見てきたことが1日でたくさん叶い、気心の知れている人ばっかりで、プレッシャーを感じることなく過ごせたからだ!!これが夢のような時間っていうんだよなぁ、なんて式の余韻を楽しんでいた。

そんなことを考えている時、ふと、あれ?と思う。手紙で話していない内容があった気がする・・・。パソコンを開き、下書きを確認すると、清書で書き忘れていたところを発見!読む練習もしたのに気づかなかった。なんてこと!そうそう、ここ言ってなかったよ!バカ!と自分に突っ込み、凹む・・・。

母が亡くなってからおとうが優しくなったこと、今ではテレビを観て笑い合い、外食すれば何時間も話をするほど仲良くなったこと、母が絆を作ってくれたことを伝えるはずだったのに、伝えられなかった・・・。

試験に受かって就職が決まった時、仏壇の前で泣いてくれた。親として責任やプレッシャーがあったと思う。背中を見ながら、就職が決まって、喜んでくれて、良かったって思った。おとうと妹が大事で、家族が大切で、ずっとありがとうって思ってきたけど、感謝が伝わってなかったかな。自分だけで成長したなんて思ってないし。もう手紙を読んだ時間には戻れないけど。あぁ、なんで書き忘れたんだーと凹む。

そんなことがあって、ずずーん・・・となったんだけど、一生に一度の経験ができたので、書き残しておこうと思う。


画像6

式場は、緑いっぱいの所がいいって思ってきた。本当は軽井沢のようなところが良かったけど遠いので、東京で緑の多い式場を探す。いとこの家の近くにある式場が、緑の多い場所だった。いとこの家に行く時にいつも前を通っていたのと、同僚がそこの別邸で挙げで馴染みがあったのでそこに決めた。あと、見て見たかった、父と母の挙げた式場も見学。式場を歩き、ここで挙げたんだなぁ~、試食を食べながらこんな料理を食べたんだろうな~、などと思いを巡らした。


式の朝は6時に家を出て電車で向かう。途中で電車の掲示板に、乗り換える電車が「運休」って出てて焦る。乗り換え駅で駅員さんに聞くと反対方面だから動いてるって。「私たち日頃の行いがいいんだね~」なんて言いながら、無事に式場に到着。しかもずいぶん遠くの方だから、これから来る人も大丈夫そう。

メイク開始。コルセットを付けた状態で、苦しいなぁ~と思いながらも、キレイにしてもらい、変わっていく自分を見てうきうきする。こんな風にメイクしてもらうことないもんなぁ~、今日は思い切り楽しもう♪と気持ちが上がる。

ゲストにラインを送る。前撮りの時に「本日結婚式です。気を付けてお越しください」って書いた紙を持って写真を撮ってもらっていた。これを当日の朝にみんなに送ろうと思っていたので、送信!!


挙式の前に、最初に私たちの姿を家族に見せるファミリーミートというセレモニーがあった。父・妹・伯父・伯母に参加してもらった。母が作って、母が自分で着たドレスを着るのを夢見てきた。その夢が叶う。おとうに「お母さんのドレスだよ、覚えてる?」と聞くと、「そうだったっけ?」と言ってたけど、優しい顔で見てくれてた。

ロビーでゲストを迎える。大体結婚式って挙式の時に初めてみんなと顔合わせて、あんまり話が出来ない。来てくれてありがとう!って最初からしたかったので、みんなの元へ。もっとWelcome!みたいな雰囲気にしたかったのに、普通に入っていく感じになっちゃった。みんなが嬉しそうに声かけてくれて、温かい表情にぐっときた。

受付をやってくれたのは小学校からの友人。煙の味を教えてくれたのも、このおふたり(笑)あ、私は20歳まで背が伸びると信じてきた。なので、それまでは牛乳&鉄骨飲料を味わっていたよ。ひとりは大学で教鞭をとっている。阿川佐和子のようなパキパキした女性。会場に到着し、さっそく警備員の人に司会者と間違われ謝られたというエピソードを話してくれた。さすが(笑)

入口のウェルカムボードは、長野でいとこに撮ってもらった写真。ドレスは、母が友だちのために作ったものを着た。40年以上も前のものを取っておいてくれた。おばさんも私か妹に着てもらうのが夢だったんだって。着られて、見せることができて、本当に嬉しい。

はぎの結婚式♡_201018_126

挙式の時間。ゲストは挙式会場へ移動。私たちはゲストを見送る。あぁ、控室に行って、親戚と話す時間が全然なかったよ・・・。私たちも挙式会場に移動。彼は先に中へ。扉の前でおとうと待つ。おとうに、腕を組むんじゃなくて手を繋ごうと言われ、手を繋ぐことに。

母のお姉さん、伯母さんにベールダウンをしてもらう。下ろされてる時に「おめでとう」と言われ、目頭が熱くなり、涙が込み上げる。妹からのブーケも受け取る。二人とも優しい顔だった。おとうと手を繋ぎ、一歩一歩進むが、歩調がズレる・・・。なにせ12センチヒール。

リングガールは、幼なじみ歴=年齢の友だちの娘、小学5年生のりんこ(あだ名)ちゃんにお願いした。りんこちゃんとは遊びに行ったり旅行したりする間柄。背は抜かされた・・・。なかなかない体験。緊張しただろうな。でも何か良い思い出になってくれてればいいな。

結婚式を挙げる前、彼と結婚式のシーンがある映画を観ていて、新婦が誓いのキスで唇を尖らせて「ちゅ~」ってやっているのがあった。「あれやれば?」ってにやにやしながら言われ、「やだよ」って言ってたけど、当日やってやろうと目論んでいた。ので、実行。彼も周りも笑ってくれてた。

そして、バージンロードでもやりたかったことが。昔、友だちがバージンロードを歩いている時に、ピースをして歩いてた。若かった私は、神聖な場所でピース!?なんて衝撃を受けたのだ。でも、これやりたい!って思ってきた。人前式だったし。ので、これも実行。

フラワーシャワーはコロナ時代なのでやらない式場もあったみたいだけど、ここは大丈夫だった。みんなの顔が近くに見えたので、やって良かったな。


結婚パーティーの始まり。席札にはメッセージを書いて、私と写ってるそれぞれの写真を貼りつけた。どの写真がいいかなぁ~って、あれこれ迷いながら決めたもの。喜んでくれたよう。

祝辞をいただく。彼の上司は若く、すごく緊張しているのが伝わってきた。園長先生はさすが、場数をこなしているので安心して聞いていられた。良い言葉をたくさんいただきました。

画像5

余興も、ず~っと夢見てきたことが叶ったひとつ。社会人になって始めたテコンドー。仲間に演武をやってもらった。憧れの型と、板割り。型、かっこよかった~。ずっとうきうき、感動しながらみんなの姿を見てた。そして「弱気」「不景気」「病気」と書いた紙を張り付けた板を、まわし蹴り、かかと落とし、後ろまわし蹴りで割ってくれた。「浮気」の板は私。新婦は肘で割ることが多いんだけど、私は蹴って割りたかった。母のドレスもシンプルで動きやすかったし。横蹴りで一発で割れた。膝までのストッキングが見えちゃったのはご愛敬。

画像2

ケーキ入刀は、やらなくて良いと思ってた。恥ずかしいから。彼はやる気だったので、やることに。係りの人が「一番下にナイフ入れてください」って言ってたのに、彼が聞いてなかったようで、一番上にナイフを持ってく。「一番下だよ」と言うのに「え、上でしょ?」とそんなやり取りをして、もたもたする。ケーキを大きく取りすぎて、口に入らず押し込んだ。おもしろかった。結婚式の定番だね。やって良かったわ。

お色直しで退場。これもサプライズ。伯母と妹と一緒に歩きたかったのだ。ブーケは妹にあげるのを決めていた。かなり驚いて、泣いてた。良かったな。次だね、シアワセになるんだよ。妹は乾杯のお酒で顔が真っ赤。扉を出て写真を撮るときは「鼻水出てる~」と言って、バタバタしながら鼻を花で隠してパチリ。伯母も妹も驚いてくれたので、サプライズ成功。

画像3

手紙の朗読。みんなに向けての手紙にした。職場の人へ、友だちへ、家族へ。母が亡くなってから、おじおば、母の友だちも気にかけて良くしてくれている。感謝の気持ちをそれぞれに伝えたかったのだ。感情が込み上げてきて、所々で涙がにじむ。読んでる人が号泣したら結構引く。ので、頑張って読む。みんなに伝わったかな。

そして、叔父による万歳三唱。いとこの結婚式で初めて体験し、長野はこんなのがあるのか!大好きな長野の、ご当地ならではのこれは絶対にやってもらうんだ!と温めてきたのだ。これも叶った。会場のみんなも楽しかったみたいで、盛り上がってやってたって。良かった。

そのあと、エンディングムービー。今日1日のダイジェストを編集して流してくれるのだ。良いお値段だったけど、友だちの結婚式で見て感動し、これもやりたかった。私たちが見えていない周りの人たちの表情や出来事が見えた。これもやれて良かったなぁ~。

そして私の大好きな曲で、ゲストをお見送り。地元のお菓子屋さんのマドレーヌとフィナンシェをプチギフトに。コロナ対策のため、手渡しじゃなくてカゴから取ってもらう形式だった。みんな良い表情で、楽しかった~良かった~って言ってくれて、本当にやって良かったなぁ。帰り際「みつえさん喜んでるね」って4歳年上のいとこが、そっと言ってくれて、ほろっとした。

お見送りした後は、控室に戻って着替え。式の時に食べられなかったお肉、お魚、デザートを出してくれた。デザートはウェディングケーキの一番上。かなりの大きさで食べきれそうもない。持って帰りたいっていったけど、ダメなんだって。プランナーさんがいなくなってから持って帰れる箱はないかと探したけど、そんなものは持ってなく。乗ってるイチゴはもったいないから全部食べた。スポンジ美味しかったなぁ。もったいないもったいない。

画像4


そんな私たちの結婚式。式を挙げた人たちが、すごい楽しかったよって話していたのは本当だった。私もやっと味わうことができた。なーんて楽しい、シアワセな日だったのかしら。この思いを大切に、みんなからたくさん祝福してもらったから夫婦が長続きするようにだね。本当にみんなに感謝。大好きな人たち、ありがとう。これからもよろしくね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?