【TRPG】『親愛なるワトソンへ』【CoC】
ボンチノタミ、ジョーカーです。
現在、絶賛ソロシナリオ進行中ですが、夏前から予定していたクトゥルフ神話TRPG『親愛なるワトソンへ』オンラインセッションいってきました。
今回もKPはらぎーさん。
3人のHO制ということで、前回のコルフェでご一緒したしいねちゃんと、らぎーさん&JOKER★の共通の知人であるくいちちゃんと一緒に難事件の推理に挑みました。
※途中まではネタバレありません。
※後半、ネタバレ部分の前に注意書きをしております。
『親愛なるワトソンへ』概要
今回のシナリオ概要はこんな感じ。
シャーロック・ホームズは人並みに好きなので、概要の時点でわくわくします。(ちなみに、他2名もシャーロック・ホームズは履修済み。大体似たような道を通っている、安心と信頼のオタク仲間)
らぎーさん、今回もヘキに刺さるシナリオにお誘いいただき、ありがとうございます!
探索者
HO制ということで、今回は探偵・刑事・ジャーナリストの3名。
ジャーナリストをやらせていただきました。
タイトルと概要からシャーロック・ホームズ関連だな~ということがわかっていたので、作中でも好きな登場人物、レストレード警部から名前をいただいております。
APP6ということで、今回は顔や首に火傷の痕があり、それを前髪やサングラス、マスク、ハイネックで隠している、という人物になりました。
性格は穏やかで事勿れ主義ではあるけれど、物書きという仕事を選ぶあたり、ロマンチックでドラマチックなことは好き。
火傷を負っていることで昔は気味悪がられたりもしたので、他人の顔色を窺ったりそれなりの人付き合いをしたりというのはまあまあ得意です。
こうして、チョイ悪風ベテラン探偵おじさんと元気いっぱい陽キャ刑事、そしてこのふわふわジャーナリストというトリオが結成されました。
今回は当日までお互いのキャラシートを見せ合ったりしなかったのですが、割りと方向性がバラけて面白いバランスの3人組になったなあと思います。
結果としてはHAPPY ENDで生還。
約2時間半、3人でのシナリオは初めてでしたが、とっても楽しかったです。
それぞれちゃんと仕事しててよかったなあ~。
以下、ネタバレありの記録と雑感
ネタバレありです!気を付けてください。
※『親愛なるワトソンへ』シナリオのネタバレを含みます。
※シナリオ内容全てを追ってはいません。自分用のメモ程度の記録と感想です。
今回、とにかくダイスの出目が仕事したのと、PL全員がシャーロック・ホームズ履修済みというところでなかなかドラマチックでエモい展開になったなあと思います。
これだから楽しいんだよなあ。
物語は、それぞれが別の理由で堀田探偵事務所にやって来るところから始まります。
探偵仲間の堀田に「頼みたいことがある」と呼ばれた探偵の副島。
上司から「連続殺人事件の捜査協力依頼に行け」と言われた刑事の松田。
そして、普段お世話になっている出版社から頼まれ「堀田の助手であり、堀田の事件簿の著者である和泉翔と連絡が取れないから確認して原稿もらってきて」と言われたジャーナリスト(フリーライター)の周東。
周東、お前だけなんか違うんだよな。仕方ないな、フリーライターだもん。
応接室で初対面ムーブをかます3人。探偵仲間と刑事はわかるけど、めちゃくちゃ場違い感のあるフリーライター。怪しすぎるのに受け入れてくれるふたり、さすがベテラン探偵・副島さんと、陽キャ刑事・松田さんです。ありがとう。助かる。
初っ端の目星ロール。
意気揚々と振る陽キャ刑事松田→失敗。目星80どうした。
恐る恐る振る周東→失敗。目星60だけどもうちょっと頑張れよ。
ベテラン探偵副島→成功。これがベテランってワケ。
そんなわけで、行方不明になっている堀田の助手・和泉翔を探しにこの3人で街へ繰り出します。
フリーライターは人探しとか捜査とか慣れていないので、探偵と刑事についていきます。
まずは前回の事件現場である小さな公園から。
ここで、女性が井戸端会議しているのを発見し、どうやら前回の事件や堀田のことを話しているっぽいぞ、という流れに。
当然ここは聞き耳ロール。
聞き込みなら刑事松田いけるでしょう→失敗。
取材みたいな感じならいけるかも周東→失敗。
ベテラン探偵副島→成功。これがベテランってワケ。
またベテラン探偵が強い。
最初といい、本当にこの順番でダイス振っているんですが、最後に決めてくれる副島さんが心強すぎて、28歳コンビは「ベテラン探偵頼りになるっすわ~~」と初対面なのに意気投合しています。
さて、続いて公園内トイレ周辺の探索。
刑事松田、目星ロールでスペシャル成功し、ゴミ箱の中に怪しい白い粉が入った袋を発見。
即座に「鑑識に回しますね!」と回収してくれる刑事松田。
「白い粉、舐めてみたりとかしないんですね」とか言い出す漫画読みすぎの周東。
「そんなもん舐めて何かあったら危ないだろ」正論を吐く探偵副島。
お前らもう仲良しかよ。
さて前回の事件現場だったトイレの中も調べます。
そこには、殺人事件の血の跡が残っていました。
ここでSAN値チェック。
捜査一課刑事松田→成功。「殺人現場、見慣れてるんで」
元警官でもある探偵副島→成功。「まあ、元警官だしな」
ほぼ一般人周東→失敗。「おふたりにお任せします……」
さすが、刑事と探偵は殺人現場に残った血の跡ごときに動揺なんてしません。こちとらそんなもん見たことないので、1d3で3も出しますよそりゃ。
「ちょっと離れて見てるんで、中の調査はお任せします……」ふたりは無事、和泉の名刺を見つけてくれました。ありがとうございます。
ここで副島のスマホが鳴ります。
相手は堀田。スピーカーにして3人で耳を傾けます。
ここでいいとこなしの周東くんに活躍チャンス。
電話口の堀田の様子がおかしい? ということで、嘘をついているかも? という流れに。
心理学ロール。
周東のみ心理学(70)振っているのでここで活躍したいところ。
KPによるシークレットダイス。
KP「堀田は少し動揺しているようです」
成功か失敗かわからんけど、動揺しているらしいことはわかりました。
さて次は和泉の行きつけのカフェへ。
男3人で仲良く座ってホットコーヒーと今日のおすすめケーキを注文します。本当に仲良いね君たち。
ここでもまず頼りになるのはベテラン探偵副島。
常連客らしきおじさんにさらっと聞き込みして、注文の品が来る前にさっと席へ戻ってきます。
スマート……これがベテラン探偵……!
ここは僕も頑張らねば、ということで、コーヒーとケーキを運んできてくれた店員さんに、今度は周東が聞き込み。
すると店員さんから和泉の忘れ物だというファイルを預かります。
ファイルに目星ロール。
受け取った周東→クリティカル成功。
よっしゃあ! と思いつつ、中身を確認。
さらにもっと詳しく調べるためにここで図書館ロール。
周東→失敗。
「俺に見せてみ」と言わんばかりに続いて副島が図書館ロール。
ベテラン探偵副島→成功。これがベテランってワケ。
本当に副島さんすごい。ありがとう副島さん。
その後、刑事松田が残るひとりの女性客に聞き込み。
正直、PL全員がこの段階で「この女怪しいな」と少なからず思っていました。(ということが、終了後の雑談の中で判明しました)
金髪の女性、花柄のブックカバー、シャーロック・ホームズ『まだらの紐』、大切な人にもらった特別な本。
正直、全部怪しかったので、全部メモしてました。
まあ、本人たちはそんなことなーんも考えてないはずなので、美味しくケーキを食べています。
ここで周東に電話。出版社の人からです。
「あのお……」「ええと……」が多い周東。そういうキャラなんすよ。
電話のあと、いよいよ和泉の自宅へ向かいます。
出迎えてくれた奥さんの名前はめぐみさん。和泉さんがワトソンだとすると、めぐみさんはメアリーってことですね。事件絡みで出逢ったのかな?
まずは奥さんに話を聞きますが、わかったのは和泉が堀田に内緒で「あるもの」を調べていたということだけ。
嘘ついてない? ここで周東、再び活躍チャンス。
心理学ロール。
KP「彼女が嘘をついているようには感じない」
これは成功じゃないの? と思いつつ、和泉の書斎へ。
本好きの周東、ちょっとテンションアップ。
「僕もこういう部屋で執筆してみたいなあ」じゃないんだよ。この三流ライターめ。
本棚調査。
図書館ロール。
書斎でテンションの上がっている周東→失敗。浮かれてんじゃねえぞ。
ベテラン探偵副島→成功。これがベテランってワケ。
「色彩の辞典」と「英語の本」を発見。
英語の本は「A study in Scarlet」……これは全員即座に「緋色の研究」とわかってしまう。リアルINT。
まあ、その前にカフェで女性の読んでいた本の話から「シャーロック・ホームズ好きなんですよ~」って話を3人でしていたのでね。
せっかくなので色彩の辞典で「緋色」を調べてみる。RGB、CYMKなど、カラーコードが書かれていました。
とりあえずメモる周東。
続いて机調査。
刑事松田がさくっと目星成功し、メモを発見します。
『最初の事件の色』『RGB』
これ、たぶん……そうだよね。となる3人。
最初の事件といえば『緋色の研究』ですよね。そういうことだよたぶん。
ということで、続いてパソコン調査。
パスワードは9桁の数字。やっぱりね、3人とももうピンときちゃったね。
松田「さっきの緋色のRGB、繋げたら9桁ですよね」
周東「メモしてあります。えっと、R:255、G:036、B:000です」
副島「255、036、000、と」
わかりやすくて助かる。
和泉の日記を発見し、北の廃工場へ向かうことになります。
ここで一応、堀田に連絡を取るのですが、スマホは繋がらず、事務所にもいないようだと判明。とりあえずメールで報告して、廃工場へ急ぎます。
和泉翔の失踪から4日ほど経っているため、急いで向かわないと和泉の命が危険かもしれない、と3人は現場へ急行しました。
真っ暗な廃工場。
和泉の鞄が落ちていましたが、それ以外はわかりません。
目星ロール。
ベテラン探偵副島→成功。これがベテランってワケ。
足元に扉があるのを見つけます。
周東「すごいですね、こんなの見つけるなんて」
副島「猫ってこういうところにいたりするんだよ」
さすがベテラン探偵副島。猫探しのプロは、人探しも完璧らしい。
地下室調査。
目星ロール。
勘が冴えわたる刑事松田→クリティカル成功。
女性が住んでいたらしい痕跡。ええ、こんなところに?
地下室の扉調査。
聞き耳ロール。
人の話を聞くことには長けているんだ周東→クリティカル成功。
KP「クリティカルということで、この扉の奥に和泉さんがいることがわかりました」
周東、ここへきてついに聞き耳成功、しかもクリティカルで「和泉がいる」を確定させました。
ベテラン探偵副島が鍵開け技能で扉を開けようとしますが、そうはいきません。謎解きゲームをやれ、という謎の女からのメモを発見します。
(なんか、アイリーン・アドラーみたいな女だなということで、ここからしばらく謎の女のことを仮称アイリーンと呼ぶことになりました)
突然の立体映像。
SAN値チェック。
刑事松田→失敗。びっくりしちゃったね。
周東→成功。びっくり系にはまあまあ耐性があるらしい。
おじさん探偵副島→失敗。おじさん立体映像とか慣れてないから。
謎解きゲーム「犯人はだれだ」スタート。
男の死体やその娘、息子、死体発見現場の様子などを調べて真犯人を見つけ出すゲームです。
手がかりひとつひとつを手分けして目星ロールし、全員難なく成功させた結果、なんとなく全景が見えてきました。
そしてここで、周東がまさかの図書館ロールスペシャル成功。
バラバラにされた紙片は遺書だと判明します。
連続殺人犯の手口に似ていること、男は資産家であること、男の首に縄の痕、娘の指輪に何か固いものを握った跡、息子が服の下に隠しているもの、破かれてバラバラになった遺書、机の上の保険の契約書と株価大暴落の新聞記事、床の傷、天井のフック……3人とも、答えは同じでした。
刑事松田「これは自殺です。しかし、自殺では保険金が下りないため、連続殺人犯の仕業に見せかけようと、娘と息子が偽装したのです!」
ピンポンピンポン大正解~ということで、扉が開きました。
扉の向こうは、魔法陣が描かれた部屋でした。
和泉は倒れていましたが、生きています。
話を聞いてみると、女に襲われてから記憶がないとのこと。
仮称アイリーンの仕業に違いないでしょう。
副島「どんな女だった?」
和泉「金髪の美人な女性で……」
3人「金髪の美人?」
副島「最近そういう女にどこかで会ったような……」
松田「カフェの女性?」
周東「いやいや、まさかそんなわけ……」
正直、やっぱりあいつ怪しかったじゃん、という気持ちでした。
棚からは仮称アイリーンの手帳と、公園のゴミ箱で見つけたものと同じらしき白い粉の袋(未開封)が見つかり、机には手紙が置かれていました。
そうこうしていると、突然魔法陣が光り始め、蛇人間が現れました。
全員「えええええええなにこれえええええ」状態です。
当然SAN値チェック。
周東→成功。殺人現場の血痕のほうが怖いんだろうね。
副島→失敗。1d6で6出して一時的狂気に。
松田→成功。正義感が強いし、守る対象があると平気なのかな。
ここにきて、頼れるベテラン探偵副島さんが、周りの言葉を反復して呟くだけのおじさんになってしまいました。
一方、和泉は蛇人間から手紙を受け取っていました。
そして、蛇人間が去ったあとの床には、花柄のブックカバーの本が一冊。
ここで突然冴えわたる周東の推理。若干リアルINT。
でも、カフェの女が怪しいと思っていたときから気になっていたことがここへ来て全て繋がったわけです。
目の前にあるのに、大事にしているから見えないもの。
大切なひとからもらった特別な本にかけられたブックカバー。
その答えは。
とにかく狂気で使い物ならないおじさんはとりあえずそのままにして、28歳コンビが必死で推理した結果……。
蛇人間(アイリーン)と堀田(ホームズ)と和泉(ワトソン)。
お互いがお互いを思い合った末に、和泉は失踪し、堀田は憔悴し、そして、蛇人間は後悔している……ということがわかってきました。
結論は「堀田さんが危ない」。
あの白い粉は「知の秘薬」と呼ばれるもので、蛇人間(アイリーン)が堀田のためを思って渡したものでした。
しかし、人間には副作用が強すぎた様子。あと1回でも使えば、堀田は人間でなくなってしまう……。
薬の件を追っていた和泉はようやくここまでたどり着いたものの、ここへ来て堀田からのメッセージを解読するため「知の秘薬」を口にしてしまい、もう動けない状態になっています。(我々がちょっと目を離した隙に怪しい薬を飲んでいやがった……和泉さん~無茶すんなよおー!)
「ぼくはぼくの、221Bにいる」という言葉を頼りに「221B……つまり、探偵事務所だ!」ということで、ようやく狂気状態から戻って来たおじさんを引っ張って、堀田探偵事務所へ向かいます。
廃工場を出ようとすると、松田の電話が鳴りました。
電話は上司からで、なんと、堀田が現場へ現れて事件を解決したというのです。
松田「まさか『あと1回』を使っちゃった……?」
周東「とにかく事務所に急がないと」
副島おじさん「何があったんだ? どういうことだ?」
頼れる刑事松田「かくかくしかじかです、急ぎましょう!」
ときどき閃く周東「えっと、事務所へ向かいながら説明します!」
そうして堀田探偵事務所にたどりつくと、堀田は最後の薬を飲まぬまま、そこにいました。
堀田をギリギリで救ったのは、和泉との絆でした。
ということで、事件は解決し、エピローグへ。
その後の顛末を記したお礼の手紙が、和泉から3人それぞれに送られてきました。
あのカフェに集まった3人は手紙を読みながらあの事件の話をします。
そして、手紙の中にひとつ、謎を見つけます。
アイリーンからのメッセージ『JQ、』。
堀田は彼女らしいと言っていたけれど、和泉にはその意味がわからなかった様子。
『JQ、』の謎を解くため、アイデアロール。
副島、松田→失敗。
周東→成功。
ここまで目星や図書館など、探索や推理で大活躍してくれたふたりが失敗し、ライターという職業柄、常に文字に触れている周東のみがこれを解読できる、というエモい結果に。
『JQ、』は、パソコンのキーボードのかな部分を読んだものでした。
「またね」
……というわけで、今回は出目がドラマチックなセッションとなりました。
頼れるベテラン探偵、堅実で正義感の強い刑事、意外なところで活躍するジャーナリスト。
ちなみに、心理学のシークレットダイスは2回とも成功していたそうです。ちゃんと役に立ててた!
あと、あんなにかっこよくて頼れるベテラン探偵副島さんが、最後の最後、本当にラストの謎解きの場面で狂気状態になって使い物にならなくなってるの、めちゃくちゃ不憫だったけどめちゃくちゃいい演出だった。
3人のキャラクター・職業がバランスよく活躍し、探索も推理も手分けしながら、苦手な部分はカバーし合って、無事ハッピーエンドにたどりつくことができました。
副島さん、松田さん、ありがとうございました。
また3人で、どこか行きたいですね。
よろしければサポートいただけると嬉しいです。作業環境の向上、猫のごはん代などに使わせていただきます。