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【TRPG】『家の中を歩いてみよう』【CoC】

ボンチノタミ、ジョーカーです。

初めての継続! 初めてのソロシナリオ! ドッキドキ!
というわけで、今回もらぎーさんに回していただきました。
いや~楽しかった。

※途中まではネタバレありません。
※後半、ネタバレ部分の前に注意書きをしております。


『家の中を歩いてみよう』概要

今回のシナリオ概要。

【シナリオの概要】
●システム:クトゥルフ神話TRPG(第6版)
●セッション時間:ボイセで3~5時間
●推奨人数:1人
●推奨技能:探索技能
●難易度、ロスト率:どちらも低め。しかし、継続が難しくなってしまう可能性がある。

●参加探索者について 何かしら職についている。もしくは学生。 1人暮らしなのが好ましい。

●シナリオの特徴
・ほぼクローズド。
・ストーリーは一本道。シナリオ終盤にエンド分岐がある。
・若干のホラー要素あり。

『家の中を歩いてみよう』概要より

継続が難しくなるってなんだ!? とビビりつつ、今回は新規探索者は作成せずに継続でいきましょうということでらぎーさんと相談。
結果、選ばれた探索者は……。

探索者

『探索技能をそこそこ持っている』『SAN値が低くない・削られていない』などの点から、うちの初継続探索者は周東礼人が選ばれました。
『親愛なるワトソンへ』の際に作成したジャーナリストの探索者です。

周東礼人(しゅうとう・れいと)くん

APPが低いため、顔に火傷の跡があり、普段は顔を隠しています。
前回のときにその辺の差分も作ったんですが全く使いませんでした!
今回はせっかくなので全身立ち絵も新規で描いてみました。

あと、当日の昼間に突貫ですがクリティカル/ファンブル差分も作成。

クリティカル
ファンブル

家の中を歩くならマスクもサングラスもいらないよな! ということで今回は素顔で行ってきました。

今回は頼れるベテラン探偵も若々しい警察官もいません。
フリーライター周東礼人、果たしてひとりで大丈夫か?

白い足跡が動く部屋、不気味で良~!

結果としてはEND-B生還。
ソロってRPもだけどひとりで考えることが多くて大変ですね!
でもその分、いろいろな選択が慎重になるのでいっぱい考えてとても楽しかったです。(KPらぎーさんからは「結構、即断即決でしたよね」と言われましたが、自分としてはまあまあ悩んでました)

ボイセで2時間半~3時間くらいだったかな?
平日夜にガッツリ回してくださったらぎーさん、ありがとうございました!





以下、ネタバレありの記録と雑感






ネタバレありです!気を付けてください。






※『家の中を歩いてみよう』シナリオのネタバレを含みます。




※ざっくりとしたシナリオの流れと雑感です。
※自分用のメモ程度の記録や感想を書いています。




今回はKPらぎーさんの声にたっぷり楽しませていただきました!
地の分や説明、NPCのRP、ニュースの声や子どもの声など、トーンや口調をガラリと変えて雰囲気を盛り上げてくださり、とてもワクワクしました! 素晴らしい。
特に日記の子どもの声と、後述するイケボのアーサーさん(仮称)が最高だったんだぜ。

初っ端から、雰囲気たっぷりのらぎーさんのナレーションとともに、やべえシーンから始まります。
真っ暗な自室、いきなり目星を失敗する周東。
部屋の隅っこに赤黒いシミのついた麻袋、錆びたような匂い……どこからか聞こえてくる声。
聞き耳も失敗し、何も情報を得られないまま自室にぽつねんと立っている周東。ビビってんのかァオイ!
ドアをノックする音、消えた麻袋、何かを引きずったような跡……アラームの音で目を覚まします。

最悪な夢見たな。

朝の情報番組の運試しコーナーを見ながら幸運ロール。成功して何かのポイントを3pt貰いました。何のポイントなの??? 説明はない。(終わったあとあれはなんだったのか聞くのも忘れた)

ニュースでは妙な光の話。

ニュース「怪奇!謎の光束目撃される」
「一昨日深夜2時過ぎ、〇〇県●●市で謎の光束が多く目撃されました。
光は細く虹色に輝いており、光線のように天上から地上に射しこまれていたとのことです。
被害ですが、周囲に火の気はなく建物の損傷も発見されませんでしたが、周囲に住んでいた住人、その場に居合わせた宗教団体が倒れており病院に搬送されました。
政府は核兵器の可能性を懸念しているようです。」

隣の市で何かあったらしい。周東は寝ていたので知りません。こっちは変な夢見てそれどころじゃなかったんだい!
今日はお世話になっている出版社に頼まれて雑用のお手伝いに行く日です。
フリーライター周東、たまにこうやって出版社さんのお手伝いに行っています。お世話になっているので断れないんですね。
朝から担当さんが「ゆうべの光すごかったですね! 今日はよろしくお願いします!」みたいなLINEを送ってきていますが、寝ていたので知らん。

本日もサングラスとマスクの完全防備で出版社に着くとみんな謎の光の話をしていますが、周東は特に話の輪にも入らず、今日の仕事部屋へ向かいます。担当さんのところへ行かないとね。
もともとあんまり人と話すタイプではないんで。というか見た目のせいであまり人と積極的に接したいタイプでもないんで。
でも気にはなるので話の内容はこっそり聞いています。ふーんへーなるほどねー。謎の光ねー。

仕事が終わって、切らしていたインスタントコーヒーを買って帰宅。
日課のwebニュース流し読みをして就寝。一応そういうのはチェックしています。ライターなので話題は知っておきたい。

午前2時。
ドアをドンドンと強く叩く音で目を覚まします。
周東「なんだよこんな時間に……」
うるさすぎて無視できないので、そーっとドアスコープを覗くと、女がこちらを覗こうとしているのを発見。
周東「うわ!?」
ビビったけどここはSAN値チェック成功。SAN-1。

しかし相手はドアノブガチャガチャ攻撃を仕掛けてきます。
周東「チェーンはかかってるから、開くことはない……けど」
めちゃくちゃこええよ!!!

……というところでアラームが鳴って目を覚まします。
目覚めは最悪。SAN値チェックもそら失敗するよ。SAN-1。

今日も出版社でお手伝い。しばらくは取材もないので、まあ付き合いも大事だよね~くらいに思ってそう。
いつもオフィスにいる女性(仮称:サトウさん)が「周東さん顔色悪いね~」と心配してくれて、イチゴミルクキャンディーをくれました。いい人だ。あとで食べよ。
周東、ほとんど顔を隠している上に火傷跡もあるんで、顔色をちゃんと見てくれるなんてめちゃくちゃいい人だと思うよ。普通に話しかけてくれるし。ありがとうサトウ(仮)さん。

しかし、謎の光の話、朝の情報番組でもオフィスでも全然聞かない。あんなに大騒ぎしてたのにどうした?

そんなこんなで、今日も仕事が終わって帰宅。
自室でなんとなく「ん?」と思ったらしい周東ですが、アイデアも聞き耳も失敗し「気のせいか~」と何にも気付かず普通に部屋へ入っていきます。
おい周東、君、探索技能失敗しまくってるな?
(そういえば前回もそうだった……探偵と警察官任せだったなお前)
鈍感なのか周東。

テレビでは「見たい夢を見る方法」をやっています。
「見たい夢の内容を絵に描いて、枕の下に入れるだけ!」
夢見が悪いので早速やってみます。
KP「周東さんはどんな夢が見たいですか?」
PL「かわいいフワフワのワンちゃんに囲まれる夢にします」
かくして、トイプードルやポメラニアンの絵を描いて枕の下に仕込みます。
フワフワなワンちゃんの夢見られるといいなぁ……。

かわいいフワフワなワンちゃんに囲まれる夢を無事に見ることができた周東ですが、ワンちゃんの中に麻袋が混じっていることに気が付きます。
しかも麻袋、なんか動いてる!!
さらに、またしてもドアノブガチャガチャが始まりました。
周東「ワンちゃん……ワンちゃん!」
必死にフワフワなワンちゃんに集中しようとしますが、ドアノブガチャガチャがめちゃくちゃうるさいし気になるし怖い。

すると突然イケボが響きます。
???「どうしたんだい?」
???「僕の声に集中して」
???「何が起きたか教えてくれ」
誰!? 誰だこのイケボ!?

(らぎーさんめちゃくちゃいい声でした、好き)

アラームが鳴って目を覚まします。誰だあのイケボ???

今日も朝からテレビでは情報番組が流れています。
アイデアを振るも失敗。特に情報なし。
今日の運試しコーナーは「この穴にパスタが何本入るか」というものでした。なんだそれ???
周東「10本くらいかな……」
見事ピタリと当てた周東。しかし当てたというより「知っていた」気がする……なぜ?

今日も仕事をこなして帰宅。
変な夢見たくないな~とか思いながら帰ってくると、家の前に女が立っています
周東「ヒィ!?」
あいつです、ドアスコープを覗こうとしていた女です。なんで!? あれ夢じゃなかったの!?

ここで目星ロール成功
KP「女は患者服のようなものを着ています」
続いて知識ロールも成功
KP「その服は精神病院の患者の服だと気付きます」
ここにきて突然の連続成功。やるときはやるんだ周東は。
周東「あの服は、確か近くの山の中にある精神病院の……えっと、電話電話……」
スマホで病院名を検索し電話番号を確認しようと一瞬目を離した隙に、女は消えていました。
周東「え……まさか飛び降り!?」
精神病患者ならありえなくないぞ、と焦って階下を確認するも誰もいない。
周東「まさか、家の中に……なんてことは……」
夢と重なってちょっとビビり出す周東ですが、とりあえずびくびくしながらも中へ入ります。

自室でいつも通りすごす周東。しかし、ふと何かを感じ取った様子。
ここでアイデアロール。今回は成功。成功続くね、やるじゃん周東。
KP「ふと、なんとなく部屋に違和感を覚えます」
違和感。なんだろう。
玄関の鍵とチェーンを確認。問題なし。
浴室もキッチンも大丈夫。寝室も……特に変わったところはなし。
というわけで、就寝タイム。さっさと寝るに限る。変な夢見ないといいな。

???「家の中を歩いてみよう」
出た!!! イケボだ!!!

眠ったそばからまた変な夢を見始めちゃったみたいです。イケボが囁いています。
リビングに気配を感じて行ってみると……なんと、麻袋を被った野郎がいる!!!
麻袋になんか赤黒いシミついてるし赤っぽい液体垂れてるし、白衣みたいなの着てるけど、明らかにこいつやばいやつでは!?
となりましたが、SAN値チェックは成功。
「夢の中に出てきてた動く麻袋の正体ってこれか……?」とか思っています。意外と冷静だよね、君。

麻袋の男「家の中で誰に会った? 家の中に何が落ちてる?」
問いかけてくる麻袋男。けれど、こちらはなにもわからない。
周東「誰にも会ってません。落ちているのは……雑誌くらいです」
いまいち状況がつかめないままアラームの音で目を覚まします。
なんだったんだあの麻袋野郎。

しかし、朝起きるとリビングには空っぽの麻袋が散らかっていました。赤黒いシミとかはついていません。
片付けたいなと思ったので触ろうとすると
KP「POW対抗ロールです」
POW対抗ロール!!!?
これに失敗し「何か必要で準備した気がするけどよくわからん……」状態になった周東、とりあえずリビングの端に麻袋をまとめておきます。

なんかもう、全てに違和感を覚え始めた周東、ここでアイデアロール。失敗
KP「違和感を覚えた気がしましたが……特に何もなかったようです」
お 前 な ん で と き ど き 急 に 鈍 感 な ん だ よ。
そんな鈍感周東は今日も仕事に出かけます。
君、どんだけ手伝いに駆り出されてんだ。もう出版社に就職しろよ。

出版社に到着すると、なんだかみんなが「明後日が楽しみ」「明後日は大切な日」と話しています。
明後日? 何があるんだ? ていうか今日、何日?
さすがの周東も不気味に思い、サトウ(仮)さんに聞いてみます。
サトウ(仮)さん「明後日は大切な日だよ~。周東さんも楽しみにしてたじゃない」
周東「???」
よくわからんけど、とりあえず「そうでしたっけ……」とか答える周東。
周東「あの、僕、明後日が何の日か忘れてしまって……えっと、何の日、でしたっけ?」
と聞くも「明後日は大切な日」としか教えてくれない。え、なにこれ怖い。これ以上聞かんとこ……。

「寝ぼけてないでさっさと仕事しろよ~」と男性社員に麻袋を渡され、周東はいつもの仕事場へ。でも何かがおかしい。また麻袋???
麻袋に何かを入れて叩き続ける作業。え、なにこれ。絶対おかしい。
周東「僕は、何をしているんだっけ……?」
もうよくわからない。今ここで何が起きているのか、自分が何をしているのか。(ここのらぎーさんの麻袋を叩き続ける描写が怖かったよ~)
SAN値チェック。失敗。1d4→SAN-2。そらそうよ。

帰宅。もしかしてゆうべの麻袋の男なら何かわかるんじゃないかななんて思いつつ、自室のはずなのにバケモノの口の中に入っていくようなイヤ~な気分で帰宅します。

と、いうところで、ここから家の中を探索可能になります。
さあ、家の中を歩いてみよう。

探索箇所はリビング、浴室、キッチン、寝室。
KP「目星を振って成功すれば、部屋の中の状況が全てわかります。失敗した場合は気になる箇所をひとつずつ言ってもらえれば調べることができます」
まずはリビングで目星。成功。床の上、壁、テレビを調べることができました。

リビングの情報
・散乱した麻袋…何も入っていない。何かを入れることができる
・バット…先が赤黒く変色している
・カレンダー…18 日に赤い丸がされている。今日は 16 日
・テレビ…どの番組も情報が頭の中に入ってこない。

また麻袋が散乱している。怪しすぎるバット。今日は16日。明後日はやっぱり何かあるらしい。
とりあえずバットに触れようとすると……
KP「POW対抗ロールです」
きたぞ! POW対抗ロールだ!
失敗した結果「やたらと手になじむ。これは自分のバットだ」ということになりました。赤黒く変色したバット、もうこれは言い逃れできないぞ。おいおいまじかよ。まさか周東礼人、お前、人をコロ……おいおい。

続いて浴室
赤い。赤い液体? が浴槽に張られている……?
もう絶対人しんでるじゃんよ……。
聞き耳失敗。情報得られない。ただただ怖い。

キッチン。
冷蔵庫
を開け、目星成功。
作り置きの料理と一緒に麻袋が並んでいました。縛りがきついですが、無理矢理開けることもできそうです。
KP「開ける場合にはSTR対抗ロールになります」
STRは大して高くないけれど、とりあえず挑戦しておこうということで対抗ロール。
ここで成功し、中身は腐った肉だということが判明します。ねえもう本当にそれ何の肉だよなんとなく想像つくからやめてよ。
生物学(初期値)を一応振るも、当然失敗。何の肉かはわかりません。

寝室。
目星成功。写真
を見つけます。写真に写るのは母親と自分と……他にも映っている人たち。写真の中から、じっとこちらを見ている……ような気がしてSAN値チェック。失敗。SAN-1。写真からの視線に耐えられない周東。

ベッドの下には絵日記が落ちていました。ここで日記を手に取るためにPOW対抗ロール。成功。
KP「特に懐かしくもない、誰かの日記です」
自分のじゃないんか……じゃあ誰のなんです???

ベッドの下の絵日記
●月△日
おかあさん、おかあさんだいすき。
おかあさんがよろこぶ、わたしもとってもうれしい!

◆月●日
あかあさん、おかあさん
おかあさんはすごい!わたしがほしいものわかる!してほしいことわかる!おかあさんすごい!

◇月△日
きょうはやきゅうで ほーむらん!
おかあさんよろこんでた やった!

◇月×日
きんじょのおとこのこにいじめられた!でもおかあさんがたすけてくれた!おとこのこのおかあさんあやまってた!
おとこのこもあやまった!おかあさんありがとう

〇月◇日
おかあさんだいすき!おかあさん!
わたしもおかあさんのやってもらいたいことなんでもやるよ!
わたしおかあさんのためになんでもできるこ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

絵日記はここまでしかなく、次のページは綺麗にちぎられている。

子どもの日記みたいです。
日記の内容について、再びPOW対抗ロール。失敗。
よくわからんけど、無性にお母さんに会いたくなりました。

その後、突然眠気に襲われる周東。あれ? 僕、寝たっけ? と思っていると、ピチャピチャという水の音と、猫の鳴き声が聞こえてきます。
うっすら目を覚ましながら「リビングで猫が鳴いている、餌をあげなきゃ」と起き上がる周東。
待って、周東、お前、猫なんて飼ってた?

リビングへ。目星スペシャル成功。
猫の声は麻袋から聞こえています。赤黒いシミのついたそれは、ずるずると動き回り、ニャーニャーと鳴いています。ネコチャン!?
SAN値チェック。成功。SAN-1。

するとリビングのソファにあの麻袋男が座っているじゃありませんか。
お前! いつから! どこから入ってきた!

今日は何日? 今日は何をしていた? 猫は?
繰り出される質問。
今日のことを思い出しながら話す周東ですが、不気味な記憶しかありません。何かがおかしい。おかしい。
けれど、男は答えをくれません。自分の身に一体何が起こっているのかわからない周東ですが、知的好奇心や探究心は人並み以上に持っていますし、これは夢だと思っているので必要以上に怖がってはいません。怖いけど。
なんなら、どこからが夢でどこからが現実なのか、よくわからくなっているけれども。それでもまだパニックになって動けなくなるほどではないです。

麻袋の男は「家の中を歩いてみよう」と誘ってきます。
じゃあ、と一緒に行こうとしますが、どうやら彼は周りがよく見えないみたい。そらそうか、麻袋被ってるもんな。
でもこの男「なんで麻袋被ってるんですか?」って聞いたら「え、僕、麻袋被ってるのかい?」とか言ってきたから、自分がどういう風に見えているのかわかってないんだろうな。それ取ったら視界開けそうなのに。
手を引いて一緒に家の中を歩こうかと思いましたが、歩くのが大変そうなのでソファにいてもらいました。

まずはリビングの探索。
先程、目星に成功していたので探索箇所は床の上・壁・テレビということはわかっています。念のため他に探索できる場所(ソファやテーブル)について聞いてみましたが、特に情報はなかったのでこの3ヶ所に絞りました。
床の上は麻袋猫がいて、自分にすり寄ってきます。でも捕まえようとすると逃げるらしい。
KP「捕まえますか?」
「いや、いいです」捕まえて中を開けるのもなんか怖いし、ニャーニャーずるずるしているだけならまあ、放っておいてもいいでしょう。
はやっぱりカレンダー。明後日18日に赤丸。今日は16日。
テレビは砂嵐です。
ときどき麻袋の男に「今日はやっぱり16日みたいです」とか話しかけながらリビング探索終了。

周東「あの、他の部屋回ってきますけど、僕の視界に入る位置に座っててください。次浴室に行くんで、ソファの端のほうに座ってもらって……あ、そこでいいです」
麻袋の男「わかった」
周東「あと、猫見といてください」
麻袋の男「わかった」
猫見といてって言ったけど、別にどうするわけでもないので麻袋猫はそのままニャーニャーずるずるリビングをウロついています。

浴室からはシャワーの音。
鍵がかかっています。開けられるかな?
ここでアイデアロール。フ ァ ン ブ ル。
KP「何もわからないけれど、ものすごく嫌な予感がします。さらに、周東さんは驚いて足元の麻袋につまづいて頭を打ってしまいました。HP-1です」
周東「いってぇー!」
ファンブルで何も情報が得られなかった上に、頭を強打しました。なにやってんだお前。
麻袋の男「どうした」
周東「いや、あの、シャワー室から音がしてて、鍵がかかってて……開けようとしたら転んだだけです、すいません。……なに謝ってんだ僕」
周東、さすがにちょっと動揺していますが、続いてはキッチンに向かいます。

さて、ここまでに周東は何度か麻袋の男に名前を聞いていたんですが、うまく意思疎通ができないというか、教えてもらうことができませんでした。
そこで、勝手に名前をつけることにします。
周東「あの、僕、物書きのくせに全然そういうセンスないんですけど、あなたのこと……えっと、そうだなあ……麻……アーサーさんって呼んでもいいですか」
特に拒絶されなかったので、麻袋野郎はアーサーさん(仮称)と呼ばれることになりました。よろしくアーサーさん。

アーサーさんに話かけながらキッチンへ来た周東。
冷蔵庫を開けると、作り置きの料理の隣に皿が。皿の上には生肉……猫の頭が。SAN値チェック成功。
周東「なんとなく、そんな気はしてたというか……」
リビングで動き回る麻袋をちらっと見る周東。そんな気はしてた。あれきっと、しんでるネコチャンだろうなあって。
周東「アーサーさん、その麻袋に入った猫……」
アーサーさん「猫がどうした」
周東「首がないかもしれません。冷蔵庫にその、猫の首がありました……僕がやったのかな……ええ、でも……」
アーサーさん、特に目立った反応なし。あの人まじで何考えてるのかわかんないな。

寝室へ移動。目星成功。
家族写真とは別に、女性の写真を見つけました。
KP「自分の母親ではないのに、自分の母親だと思ってしまいます」
どういうこと……?
周東「アーサーさん、写真が落ちてました。これ、僕の母親……じゃないんですけど、母さんのような気がして、あれ、なんでだろう」
アーサーさんに話しかけていますが、ほぼ独り言みたいなもんです。誰かに話しかけることで状況を整理したい周東。
周東「これ、絵日記の子のお母さんかなあ」
これで、探索は終了。

リビングに戻ってアーサーさんに報告します。
アーサーさん「17日は何をしていた? 思い出せ」
周東「17日? だって今日は16日、17日は明日……」
ここらで、もしかして過去に戻っているのかな? などと突拍子もないことを思いつく周東。
だって、あの謎の光のニュースのことも、翌日はあんなに騒いでいたのにその次の日からは何もなかったみたいになっている。
それに、なぜか運試しコーナーの結果を自分は知っていた。
ループしてる? そんなまさか。

アラームが鳴って、目を覚まします。
けれどそこは自分の部屋ではありません。仕事先の出版社で、膨らんで赤い汁が垂れている麻袋を集めています。
みんないる。みんな、その麻袋を窓ひとつない真っ暗な部屋に運んでいる。
祭壇がある。そこに麻袋を捧げている……。
今日は17日のはず。自分が何をしているのかよくわからない周東。

この気味の悪い事態に、思わずサトウ(仮)さんに話しかける周東、彼女は「儀式の準備」と言っています。一体何の?
サトウ(仮)さん「明日が待ち遠しいね」
そういわれても、何のことやらわかりません。
ただ、この異様な雰囲気、とりあえず周りに従っておいた方がいい、と判断し、周囲のみんなと同じように麻袋を祭壇に捧げる作業を続けます。
ふと麻袋の中身を見てみると、中身は眼球が詰め込まれていました
周東「ヒェ……」
SAN値チェック。成功。1d3>3、SAN-3。

風呂場の赤い水、絵日記の子のお母さんは死んでいる?
儀式は、お義母さんを復活させるためのもの?
自分はなぜか、あの絵日記の子の世界? に入ってしまっている?
などといろいろな推論を浮かべますが、いまいちしっくりきません。
何かとんでもないことに巻き込まれているのだけは確か。

瞬きをした瞬間、周東はオフィスではなく自室にいました。
なんで? やっぱり夢なの? どこから? どこまで?

というところで、今日も家の中を歩いてみようのターン。
探索開始です。

リビング。目星失敗。ですが情報は得られます。
床の上には何かが詰まった麻袋。
のカレンダーは18日以外が赤く塗りつぶされています。
ここでアイデアロール。成功。
KP「謎の光のニュースを見たのは20日だったはず、ということを思い出します」
やっぱり過去に戻ってるのこれ?
テレビからはノイズ混じりのニュース番組が流れています。

ニュースキャスター
「本日、女性が浴槽で血を流し倒れているのを、隣人の方ガ発見しました。発見されたのは筌 」リ」ル」レさん 45 歳。手首から血を流し、浴槽につかった状態から警察は自殺を図ったとミテ調査を進めております。筌 」リリリ:さんは天文学者で、仕事の人間関係に悩んでデデいたとのことです。また当時子供の Ж ちゃんが母親のそばでずっとおかあさんおかあさんおかあさんおかあさんあかあさんおかあさんおかあさんおかあさん…」

その後ニュースキャスターは、ずっと「おかあさん」を連呼するだけ。

ここのらぎーさんの「おかあさん」連呼が怖かった……!
SAN値チェック失敗、1d2>2、SAN-2。だって怖いもん。

浴室へ。
シャワーの音がします。今度は扉を開けることができました。
浴槽には赤い液体……目星失敗、何も発見できず。怖いよお。

キッチンへ。
冷蔵庫は空っぽ。なんで?

寝室へ。
目星スペシャル成功。また絵日記を見つけました。

絵日記
■月◎日
おかあさんけんきゅうがんばってる!すごい!すごいのにわるぐちいってるやついる。きょうもおかあさんでんわでおこってる。

×月×日
おかあさん!おかあさんないてた!
なんてひどい あいつなんてひどいやつゆるせない

*月?日
おかあさんがけがをした。なんで
おかあさんなまえよんだけどおきない

〇月■日
おかあさんかなしませるやつ ゆるさない
だからぼこぼこ ぼこぼこ たたいてやった たくさんたたいたたたいた!たくさんたたいた!バットで叩いた!
うごかなくなるまで叩いてやった!動かなくなった!
でもお母さんは帰ってこない。お母さんは帰ってこない。
お母さんの研究を邪魔した奴らを許さない。
邪魔は消して私がお母さんの研究を受け継ぐ。
お母さんの願いは私の願い。お母さんがやろうとしていた事をやって見せる

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

ページの最後に大きな文字で「聖なる光」と殴り書かれている。

絵日記を読むらぎーさん、どんどんおかしくなっていく感じがめちゃくちゃ怖い。雰囲気抜群です、ありがとうございます。
「だからぼこぼこ ぼこぼこ たたいてやった たくさんたたいたたたいた!たくさんたたいた!バットで叩いた!うごかなくなるまで叩いてやった!動かなくなった!」のところ、かわいい声で狂気じみてるのめっちゃ怖くて最高でした。こういうの大好き。

リビングには今日もアーサーさん。
見つけたものを報告しようとしますが、ここで周東に懸念が。
もしかして、この絵日記の子のお母さんの研究を邪魔していた人がアーサーさんで、この子がバットで叩いてコロした(?)張本人なのでは……?
だとすると、絵日記の内容を細かく伝えるのは良くない気がする……と思い至り「特に何もなかったです」と報告しました。

絵日記の子。
そのお母さん。お母さんの研究の邪魔をする誰か。
お母さんは浴室で自殺?
そしてその子がバットで叩いてコロした相手。
なんだか、繋がりそうで繋がりません。

そうこうしているうちに18日になってしまいました
いつものように出版社の仕事場にいる周東ですが、あの暗い部屋に続々とみんなが入っていきます。
周東も入っていきます。嫌だ、行きたくない、と思っているのに……。
知らないはずの詠唱を口ずさみ、強い光が天から降りてきます。
その光から与えられる幸福感。「おかあさん」と口走る。
次いで与えられたのは冒涜的な情報量。頭がおかしくなりそう。思わず床に頭をガンガンと打ちつけます。

SAN値チェック。失敗。1d10>8。
ここで一時的狂気と不定の狂気が同時発生しました。やーっちまったなァ!!!
さらに、1d6>6で、クトゥルフ神話技能を6ゲットしてしまう。ヒィエ。

さて、狂気判定ですが、一時的狂気判定でアイデアロールにスペシャル成功してしまいました。
KP「めちゃくちゃ理解してしまいましたね」
発狂。強い光に対する激しい恐怖症が10時間続きます。
不定の狂気は幻覚や妄想。視線を感じ、目玉が常にこちらを見ているような感覚に陥ります。1ヶ月続きます。

なんでよりにもよって狂気判定でスペシャル成功出すのかな周東。

さて、気が付くと周東は家の浴槽に浸かっていました。
赤い水の中に服のまま浸かっている状態。立ち上がると、本が浮いてきました。何の本?
ここで図書館ロール。70あっても失敗するんだよな!
濡れていて内容は読めませんが、かろうじてこの先を読むことができそうです、ただし、本能は「読むな」と拒否している状況。
KP「読みますか?」
PL「読みます」
ここは即決。周東はここまできたら読まない理由がない。しんでも読む。
KPによるシークレットダイス。なんだなんだ???

赤い液体で濡れた本2
「ダオロスという外なる神について」
…奇妙な、幾何学的な存在である。特に邪悪であるようには見えない。
宇宙を超えたところに住んでいて、われわれの住んでいる宇宙などに呼び出すことが可能。
人間の目はダオロスの輪郭をたどろうとして狂気に陥ってしまう。この神は人間界に破滅をもたらす。

「聖なる光について」
…ダオロスの化身のひとつ。美しい光が天から降り注ぎ、真実の贈り物を与えてくれる。
真実の贈り物を与えられたものは、地球の真実を知ることができる。
だがその真実とは地球の幻想のヴェールをはぎ取ったもの。知らない方が良い事もある、今理解しているこの事も。

きましたよ神話生物。
ダオロス。聖なる光。ああ、なんとなく繋がってきたような、こないような。

濡れたままリビングへ向かうと、アーサーさんがいました。
何があったかと聞かれ、混乱しながらも「光」の話をする周東。
そしてアーサーさんから初めて違う問いかけをされます。
アーサーさん「君の名前は?」
周東「周東礼人です。ライターをしています」
アーサーさん「そうか……君は<彼女>ではなかったんだな」
<彼女>、それはあの母親をさす言葉なのか、それともその子のほうなのか。
わかりませんが、アーサーさんは続けます。
アーサーさん「僕は君の味方だ。<彼女>の味方でもある。<彼女>とふたりで話し合ってくれ
?????
なに? どういうこと???

すると突然玄関のドアから現れるあの女! お前が<彼女>か!
有無を言わさず襲いかかってくる<彼女>、戦闘開始か!?

1ターン目。
PL「彼女と対話はできないですか? 説得とか使えます?」
KP「会話はできませんが、何かぶつぶつ言っているので聞き耳は使えます」
PL「聞き耳で!」

できればアーサーさんが言ったように「話し合い」がしたい周東。
聞き耳成功。
<彼女>「出て行け……出て行け……」
えっ、出て行っちゃっていいの?

2ターン目。<彼女>の首絞めが成功。
KP「受け流しします?」
PL「やります!」
受け流し=組みつきロール2回成功で成功判定。
しかし1回は成功するものの、初期値なので2回目はやっぱり失敗。

3ターン目。STR対抗ロール。
70以下で成功のところ、1d100>6で成功。振りほどけた!

4ターン目。<彼女>の首絞めは失敗。

5ターン目。
なんとか対話したい周東。
アイデアロール成功でアーサーさんの言っていた「話し合え」と<彼女>の言い分「出て行け」を再確認。
<彼女>の望みを聞いてあげればいいのか……?

6ターン目。<彼女>の首絞めが成功。
受け流しは組みつきロール1回目でスペシャル成功したためするりと抜けられる。
ヨッシャァ!

7ターン目。玄関を開け、外に出ようとする周東。
KP「外には真っ白な空間が広がっています。本当に外へ出ますか?」
彼女の言い分を聞くなら、ここを出て行くしかない。判断は速かった。
PL「出ます」

外へ出ると家の中からは女の鳴き声は聞こえます。それはやがて狂気に満ちた笑い声へと変わっていきました。
「おかあさん、おかあさん」と呼ぶ声。絵日記の子でしょうか。
真っ白な空間。
アーサーさん「<彼女>は記憶を取り戻した」
こうして、周東は無事、自分の家に帰ることができたのでした……。

寝室で目覚めた周東。
朝です、テレビをつけます。すっきりとした目覚め。心身ともに状態はどんな感じかな? というところでSAN値チェック。成功。体にもメンタルにも異常はありません。(ただし不定の狂気には入ったままです)

病院に行く必要もないかな、ということで出版社へ出かけていきます。
日常が戻ってきました。よかったね。

そしてここからは後日談。
ある公園でベンチに座っていると、聞き覚えのある声が。
アーサーさんの声です。振り向こうとすると止められ、ちらりと黒髪天パの男の姿だけが見えました。
そして彼の口から、事の真相が語られます。
アーサーさんは精神科医。<彼女>……あの絵日記の子の担当医だそうです。
どうやら周東は<彼女>の精神世界と繋がってしまっていた模様。記憶喪失になってしまった<彼女>が記憶を取り戻すための過程に巻き込まれていたみたいです。

アーサーさん「あれは彼女の精神世界で、君は彼女が作り出した分身のような存在だと思っていたから、まさか現実に存在するなんて思わなかった」
いや、こっちの台詞だよ。麻袋被った男がまさか精神科医だと思わないじゃん。
アーサーさん「もし君がよければ、今後、また僕の力になってほしい。どうだろう?」
周東、精神科医とツテができるのはアリだなって思ってます。

アーサーさん「何か聞きたいことはあるかい」
周東「<彼女>は、絵日記の子ですか」
アーサーさん「そうだよ」
周東「<彼女>は、記憶が戻って、どうなったんですか」
アーサーさん「完全に気が狂ってしまった。……けれど、気味が気に病むことはないよ。記憶を取り戻したいというのは<彼女>の願いだったから。そのせいで気が狂ってしまってもいい、おかあさんのことを思い出したい、そう願っていたから」
周東「……あなたの名前を、教えてください」
アーサーさん「それは、今後も僕と関わってくれるということでいいのかな」
周東「はい」

アーサーさんはベンチに名刺を置きます。
そして、周東も。
顔を合わせないまま名刺交換をして、アーサーさんは去って行きます。

と、いうことでEND-B生還でした!
このあと真相を教えてもらいましたが、そちらも面白かったです。
神話生物、他にもおったんか。

ところでアーサーさん!!! 今度、周東と探索行こうぜ!!!
らぎーさんのアーサーさんがめちゃくちゃかっこよかったので好きになってしまった……。

今回、初めての継続ということで周東をRPするのは2回目だったわけですが、誰かと一緒にいるときとひとりのときで、ところどころ行動が変わるなあと思いました。
基本的にことなかれ主義で人任せ、我を通すタイプではない周東ですが、ひとりのときは割りと好奇心や知識欲優先というか、やりたいようにやるんだなあと。
また、今回<彼女>とどうにかして対話しようとしたわけですが、前回の体験もここに活きているのかもしれません。
まあ、そもそも好戦的なタイプではないからね、話し合って解決できるならその方がいいよね、っていう考えが根底にあるからだとは思いますが。

実際、<彼女>と殴り合うっていう選択肢もあったらしいです。
周東は絶対的に対話派なので戦闘は全く考えていませんでしたが。

初めてのソロシナリオ、探索者についてもっと深く知ることができる良い機会だなと思いました。周東、これからも頑張ろうな~。

とても面白いシナリオでした。ホラー要素もあり、すごく楽しかったです。
ありがとうございました!

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