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go to 神戸 3日目

最終日の目的地は専門学校の神戸YMCA国際ホテル学校である。

当時私は毎朝遅刻寸前で三ノ宮駅から北側の商店街を小走りで抜け、近道をして生田神社境内を横切るとギリギリ学校に間に合った。

この生田神社は、かつて藤原紀香さんと陣内さんの結婚式で一躍全国区になった神社である。

今回も同じルートを辿ってみたが、なぜか着いた所は生田警察署だった。

記憶違いかと辺りをぐるぐる回ったが、それらしき建物はない。

仕方なく警察署から出てきたお巡りさんに聞くと、もっと北の方の三ノ宮加納町に移転したと言われた。

教えられた通り暫く歩いていたら、真新しい大きなビルにYMCAの看板を発見。

ずいぶんと立派になった新校舎に驚きながら受付で尋ねると、今は神戸YMCA学院専門学校の中の一つであるホテル学科となり、さらにホテルコース、ブライダルコース、ツーリズムコースと三つに分かれていた。

何だか私の卒業したホテル学校とは随分イメージが変わっていたが、大きく発展したことはやはり嬉しく誇らしく思った。

因みに、さっきの生田警察署は元YMCA跡に建てられたそうだ。

職員の話しによると現在卒業生の名簿を作成中とのことで、四回生である私のクラスの原稿を見せてもらったら住所の分かる人は数名程度だった。

それでも一人一人名前を追っていくと、それぞれの顔が浮かんできて懐かしさで一杯になった。

10年前に神戸YMCA設立120周年記念、7年前に国際ホテル学校設立50周年記念の式典が開催されたそうだが何も知らなくて残念である。

次の式典が行われる頃には、果たして生きているのかどうか。。いずれにしてももう参加することはできないだろう。

名残惜しい気もしたが職員の人に別れを告げて、三ノ宮駅方面へ戻った。

そして神戸最後の昼食も、やっぱりきつねうどん。これで食べ納めかもしれない。

2時には新神戸駅に着きたかったので、あと一か所だけ見ておこうとフラワーロードをぶらぶら歩いて東遊園地へ。

そこには「阪神淡路大震災の記憶」として地震で倒壊した金のマリーナ像がモニュメントとして設置されていた。

手には地震発生時の5:46を指したままの壊れた時計を持っている。

たまたま夫の転勤で東京に移り震災は免れたけれど、決してこの日を忘れてはならないと改めて心に誓った。

東遊園地をあとにした私は帰りの新幹線まで1時間近くあったが、最後の楽しみであるお土産選びのため新神戸駅に向かった。

駅には神戸中のお土産品が集められたかと思うような広いショップがあり、トラベルクーポン片手にあれこれ品定めをしていると時間は瞬く間に過ぎてしまう。

トラベルクーポンと言えば、ありがたいことに一日目の夕食も二日目の夕食も、このクーポンのお世話になった。

日頃はもう神戸に帰ることもないだろうと諦めていたのに、今回の go to トラベル が弱気になっていた私の背中を押してくれた。

ありがとう、そしてサヨナラ。。神戸







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