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孤独とやさしさの波

先日初めて、「適応指導教室」へ息子達と。

長男は卒業文集の下書きをしよう!と積極的。国語辞典まで購入。

次男はお兄ちゃんといっしょだからと、何とか連れては来られたものの、なかなか教室に入れない。先生が迎えに来たけれど、泣き出してしまった。(自分で来たいって言ったのになぜ…)と、言っちゃいけない言葉をうっすらと漏らす母のわたし。

「少し…散歩してきますね。」先生にそう伝え、敷地内の公園を歩く。最初は私一人で、歩いていた。その日はすごく穏やかな天気で、公園は休みのため人気がない。静かな優しい空間の中で、わたし自身の気持ちが解放された。芝生に腰を下ろしてみたり、空を見上げてみたり。この陽気の中なら、ここで二時間は過ごせるわ!と確信。木のそばってなんでこんなに安心するんだろうか。

次男は教室の入り口近くで行ったり来たりしていて、そのうち別の先生に声をかけられたりして、なにか会話をしている様子だった。中に誘導されているというよりは、単純に立ち話をしている様子。

自分の心が落ち着いて、次男のそばに戻ったわたしは「散歩してこよう」と誘って、今度は次男と二人で公園を歩いた。落ち葉やどんぐりを拾ったり、野生の大根を発見したり(ミニ大根を自宅で育てたことを思い出しつつ。)一周して戻ったところで一時間近く経過していた。先生が「お茶にしましょうよ」と声をかけてくれて、次男は機嫌よく教室に入ることができた。

わたしの仕事の都合でお昼前までの教室滞在だったが、お兄ちゃんは作文を半分まで書き上げて、弟はとても機嫌よく、最後に日誌を書いて終了することができた。今日の内容は「散歩」とだけ書いて…(笑)

先生は次男に向かって終始優しい態度。無理に教室へ誘導することもなく、「心配しないでね。大丈夫だからね。」ととっても優しい声掛けをしてくれていたので、こっちが泣きそうになってしまった。

何故か、このタイミングでふっと思い出した。わたし自身が次男の年の頃。休み時間、校庭で、独りでいた。友達ではないのに、わたしをからかう子がいた。わたしより体の小さい子たちにしょっちゅうからかわれ。泣いていた。思い出して涙がにじんでしまう。「ママどうしたの泣いているの?」と次男に言われ、はっと我に返ったのだった。

孤独とやさしさ。そんな感情の波に揺さぶられ。

子供達と三人肩を並べて、教室をあとにした。

また来ようね。と。


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