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秩父といえば武甲山!初夏の山歩き体験「武甲山ハイキング」山登りレポ!!

皆さんこんにちは!秩父ファンクラブ・コミュニティーマネージャーのまいまいです。
今回は先日、7月16日に行われた武甲山ハイキングのイベントの模様をリポートさせて頂きたく思います!

以前よりファンクラブの皆さんから「武甲山に登りたい!」というお声が多く上がっていた事もあり、満を持して、武甲山ハイキングが実施となりました。


当日スケジュール

8:20 ⻄武鉄道:横瀬駅に集合
9:00 武甲山 登山開始
12:00 武甲山 山頂に到着
15:30 ⻄武鉄道:⻄武秩父駅に到着
15:45 解散

イベント当日スタッフは7:30に集合し、事前に打ち合わせをしてから横瀬駅に移動、参加者の皆様の到着を待ちます。
時間が近づくにつれ、徐々に参加者の皆様が横瀬駅に到着してきました。

初夏の日差しのなか、早朝から行われた武甲山ハイキングイベント。
早朝にも関わらず皆さん朝から元気よく、各々素敵なハイキングスタイルで参加されていたのが印象的でした。

以前行われた焚火イベントの際にも、たくさんの方から今後参加したいイベントで声が上がっていた「武甲山ハイキング」
皆さん開催の日を、とても楽しみにしてくれていた様子が伝わってきました!

横瀬駅集合

受付ではお名前のご確認・注意事項の伝達。
今回は山頂で食べるおやつが用意されていたので、おやつ代と引き換えで山頂で食べるおやつとインスタントコーヒーをお渡し。

受付が一段落し、横瀬駅にて簡易的にオリエンテーション&運営の自己紹介を行いました。

タクシーで武甲山 登山口まで移動

横瀬駅からタクシーに乗り込み、登山口:一の鳥居/生川(うぶがわ)登山口へ向かいます。
こちらは表参道と呼ばれるルートで、マイカーでのアクセスが一般的との事ですが、駐車スペースは30台程度。

私達が到着した9:00前の時間帯、登山口付近の駐車場は既にほぼ満車状態でした。
タクシーを降車したあと、山頂まで道中トイレ設備がないとの事だったので、スタート前にお手洗いを済ませ、全員で準備運動を行い、出発の準備を整えます。

足など下半身を入念にストレッチ。

武甲山について

‐私たちが登った山「武甲山」について‐

武甲山(ぶこうざん・ぶこうさん)は、埼玉県の秩父市と横瀬町の境界に位置する山。
標高は1,304メートル、秩父盆地の南側にそびえています。
この山は日本二百名山の一つに数えられています。

かつては南方(ハワイ方面)にあった火山島が活動を終え、浸食によって形成された海山で、サンゴ礁がそのまわりに広がっていました。
この海山は石灰岩でできており、プレートの動きによって北上し、深い海溝に沈み込みます。
その後、大陸プレートとの衝突によって隆起し、浸食されて現在の武甲山が姿を現しました。

この山は石灰岩でできており、特有の山野草が多く生息しています。
武甲山には日本でも屈指の良質な石灰岩が存在し、その採掘可能な量は約4億トンにも上ります。
かつてはこの山の北側斜面で石灰岩を採掘し、漆喰などの原料として使用されていました。
明治時代からはセメントの原料としても利用され、特に1940年以降、大規模な採掘が行われることとなります。

また、秩父地方の総社である秩父神社の神奈備山とも関連が深く、無形文化遺産である秩父夜祭が武甲山との強い結びつきを持っています。
武甲山は別名として秩父嶽、妙見山、武光山とも呼ばれ、石灰岩地の高山植物が群生し「武甲山石灰岩地特殊植物群落」として国の天然記念物に指定されています。

「武甲山」という名前は、日本武尊が自らのかぶとをこの山の岩室に奉納したという伝説に由来し、元禄時代頃から広く信じられていたそうです。

スタート前、秩父市移住相談センター 松本さんより
「私が先導するのですが、歩くペースはゆっくりめで行きます。
今日は暑さがあるのでちょっとでも気持ち悪いなとか、汗をかきすぎてるなど、気になる事がありましたら、周りのスタッフに声をかけてください。よろしくお願いします!」
という声掛けで出発しました。

スタッフも参加者の皆さんの間にバランスよく入って、隊列を組んで登り始めます。

登っていてとても面白いなと思ったのが、表参道の路傍に「丁目石(ちょうめいし)」という石が置かれていることです。

武甲山 表参道は、生川一の鳥居から52丁目(御嶽神社)まで、石標が道中に設置されています。

写真は「八丁目」と彫られた丁目石。
これが道中、山頂ゴールまでの途中の到達点の目安になってくれました。
この時点では八丁目なので、まだまだ目指す武甲山の山頂までの道のりは長いです。

スタートして序盤は道の横を水路が流れており、水が流れる音とその様子からは涼しさを感じます。
葉群に差し込んだ日差しが夏を感じさせてくれました。

登り始めて30分程たった頃でしょうか。
休憩ポイントに到着です。

写真上の左に曲がるルートは昔、持山寺というお寺があったそうなのですが、そのお寺の跡地を通る登山道なのだそうです。

ちなみに「シラジクボ」というのは、そもそも「シラジ」というのは東北地方で「すり鉢」という意味らしく、すり鉢状の地形だから「シラジクボ」という名前がついているのだと、秩父市移住相談センターの松本さんから解説頂きました。

持山寺跡・シラジクボ方面の登山道は武甲山方面に向かう登山道より人が少なく、わりと自然感が残っているような登山道なのだそうです。

それから武甲山の話から少し脱線しますが、山を楽しむ山岳愛好家の皆様に耳寄りな情報をお伝えします。
松本さん曰く、この近くに武甲山に連なる小持山と大持山の間に雨乞岩(あまごい いわ)という見晴らしの良いスポットがあるとのこと。
雨乞岩という名前の由来も、とっても気になりますよね笑

こちらも今度機会があったら是非行ってみたいなと思いました!

ところで皆さんは山歩きのコツを知っていますか?

「登山のときはなるべく足幅は狭く、なるべく足に負担をかけないように心がける。
男性の方は割と大股で歩く傾向があるのですが、後半で疲れが出てくるので、"歩幅は狭く"を念頭において進みましょう。」と松本さんから休憩時に声がけがあり、とても勉強になりました。

武甲山の不動滝

不動滝までやってきました。

武甲山の表参道途中に、木々の間を流れる綺麗な水の流れる滝があります。
この風景を見るだけで、清々しい気持ちになれるスポットです。
マイナスイオンが放出されているような気がして…心地よい癒し効果も抜群です!

不動滝は滝というより水場に近い形で、滝の水は飲むことができます。

不動滝近くには、山頂トイレの水の補給用に使われるペットボトルが配置されています。
山頂のトイレは雨水を使用しており、そのために水不足に悩むことが多いようです。

すれ違う登山者の方の中にも、補給用のお水を山頂まで運ばれている方がいらっしゃいました。
協力の精神、素晴らしかったです。

「がんばって」の言葉に励まされます。

不動滝を通過すると、いよいよ本格的な登山道です。
途中、スズメバチがブンブン飛んでいるエリアもあり、蜂を刺激しないよう足早に歩き進めます。

この木は昔、雷に打たれてしまったらしいです。 木の内側に小さなお地蔵さん(?)が居ました。可愛い。

大杉広場

山頂手前、大杉広場で休憩を取りました。
写真には写っていませんが私達以外にも、この場所で多くの登山グループが休憩しています。

大杉広場で一際目を引いたのは、この大木。
まるで木の枝が密集して生えているかのような、独特な光景に視線を引き寄せられました。

大杉広場から山頂までの所要時間は約60分。
山頂まであと少し…!!

三十九丁目まで来ました。(39丁目/52丁目)

山頂近くの登山道…足元には木々の根が脈々と広がり、緑の生命力を感じさせてくれます。

山頂の立て札を見た瞬間、少し気は早いですが達成感が込み上げてきます…!

武甲山御嶽神社

武甲山の頂上にある古社です。

武甲山御嶽神社で参拝をしてから、いよいよ頂上に向かいます。

武甲山の展望所までたどり着きました。

山頂から見下ろす目の前の絶景に心を奪われます。
展望台からは、石灰石の採石場や秩父・横瀬の街並みが広がります。
また、視線を上げると両神山や城峯山から始まる西上州の山々まで遠く望むことができ、素晴らしい眺望の景色を楽しむことができました。

山頂エリアの少し開けた場所では、秩父市地域おこし協力隊 ジオパーク担当の上泉さんより武甲山のあらましを教えて頂く時間があり、昔の武甲山の写真なども交え、現在までの武甲山の歩みを知ることができました。

昼食

昼食は各自持参する形でしたので、各々食べたい食べ物を持参しました。
中にはラーメンなどを作っている方も!
山でお湯を沸かして食べるラーメン、とっても美味しそうでした!

写真はコーヒーのお湯を沸かしている様子。

昼食後には「piano piano.」さんのお菓子、「自家焙煎珈琲豆の店 King Diary」さんのコーヒーを頂きながら、食後のひとときを楽しみました。

今回の武甲山ハイキングのイベントは無事終了しました。
何よりも一番良かったことは、誰も大きな怪我をする事なく安全に楽しく山登りができたこと。

参加者の皆さんと和気あいあいと楽しく同じ時間を過ごすことができ、頂上にたどり着くまで途中息が切れそうになったりもしましたが、参加者同士、声を掛け合って最後まで登りきり、下山することができました。

登頂の達成感が今も心に残っています。
素晴らしい経験を皆さんと共有できたことを嬉しく思います。

それではまた、秩父ファンクラブの次回のイベントでお会いしましょう!

最後までお読み頂き、どうもありがとうございました。


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