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購入本 #005 (2023年9月~10月頃)

前回「9月〜10月頃の分も近いうちにまとめる〜!」とかいっちゃったんですが、ふつうに2週間かかってしまいました。
なんであんな謎宣言をしたんだろう。すみません!!

2023年9月〜10月頃に買った本です。





書籍の日付は発行日ではなく発売日。


📕長嶋有『トゥデイズ』講談社(2023年10月下旬)

どこにでもある日常が、どうしてこんなに愛おしいんだろう。かけがえのない「今日」を描く、芥川賞・大江賞作家の最新作。

夫婦と5歳の息子が暮らす築50年の大型マンションに、今日もささやかな事件が降りかかる――。日本に「住む」すべての人へ、エールを送るマンション小説!

「しゅっ」「ぱーつ!」――5歳の息子コースケと僕たち夫婦は、今日も小さな冒険の旅に出る。子育てのため、郊外にある大規模マンション「Rグランハイツ」に引っ越してきた美春と恵示。管理組合の理事になった妻とリモートワークの夫は、築50年のマンションに集まり住む住人たちとともに、どこにでもあるけれど、かけがえのない日々を重ねていく。

三本阪奈による漫画化原作、「舟」を併録。

『トゥデイズ』(長嶋 有)|講談社BOOK倶楽部


📙よしながふみ『環と周』マーガレットコミックス、集英社(2023年10月下旬)

家族、恋、友情……さまざまな関係性で綴られる“好きのかたち”。
──現代編 中学生の一人娘が同級生の女の子とキスをしているのを目撃して動揺する妻。実は夫にも、かつて同級生の男の子を好きになったことがあった。
──明治時代編 大切な“お友達”になった女学生の環と周。周の縁談が決まり二人は離れ離れに……。
──70年代編 病気で余命わずかと知った環は、同じアパートに住む少年と出会い交流が始まる。
──戦後編 復員兵の周は元上官の環と再会し、闇市で一緒に店を始めるが、環には秘密があった。
──江戸時代編 周の夫を斬った相手は、幼馴染みの環だった。仇討ちのため再会したことから、二人の運命が変わり始める。

環と周/よしなが ふみ | 集英社 ― SHUEISHA ―


📕シオドア・スタージョン『夢みる宝石』川野太郎(訳)、ちくま文庫、筑摩書房(2023年10月上旬)

家出少年ホーティなどはぐれ者たちによる、不思議な「夢みる」水晶をめぐる幻想冒険譚。愛と孤独の作家スタージョンの名作SF、新訳で待望の復刊!

筑摩書房 夢みる宝石 / シオドア・スタージョン 著, 川野 太郎 著

◉購入のきっかけ
・とよ田みのる(@poo1007)さんのツイート
・橋本輝幸(@biotit)さんのツイート


📗丹治信春『実践! クリティカル・シンキング』ちくま新書、筑摩書房(2023年10月上旬)

クリティカル・シンキングの目的は、与えられた推論が正しいか正しくないかを判断し、正しくないときにはどこがどのように間違っているのか見つけ出す能力を鍛えることだ。そのために自分の頭で論理的に考える「思考力」を身につけることは欠かせない。しかし、その「思考力」は生まれ持ったセンスで決まるものではない。推論の型を「構造図」としてとらえる訓練を積むことで身につく能力なのだ。新しく、実用的なクリティカル・シンキング入門。

筑摩書房 実践! クリティカル・シンキング / 丹治 信春 著


📗井奥陽子『近代美学入門』ちくま新書、筑摩書房(2023年10月上旬)

「美は、美しいものにあるのか、感じるひとの心にあるのか」現代における美や芸術の”常識”は歴史的にどう成立したのか、平易な言葉で解説する。読書案内付き。

筑摩書房 近代美学入門 / 井奥 陽子 著


📕『スピン』第5号、河出書房新社(2023年9月下旬)

日常に「読書」の「栞」を――オールジャンルの新雑誌「スピン/spin」5号目です。ジャンルに縛られない「書き手」との出会いの場を「紙」でお届けします(16号限定)。

スピン/spin 第5号 |河出書房新社


📙売野機子『インターネット・ラヴ!』on BLUE comics、祥伝社(2023年9月下旬)

ネイリストの天馬の朝は、とある男の子のSNSチェックで始まる。
SNS更新中毒で、韓国の一般人のウノくんだ。
この5年間、ウノくんをネトスト(=ネットストーキング)している天馬はもはやウノくんのことを誰よりも知っている。
買い物が大好きで、食いしん坊で、動物をすごく大事に飼っている、やさしい男の子。
そんな「見ているだけで幸せ」にしてくれるウノくんだったけど、急に彼女が出来たと判明し、天馬は大ショック!
動揺に揺れる中、ウノくんから突然リプライがとんできて──?

[オンブルー] onBLUE


📙小田扉『ぐるぐるゴロー』アクションコミックス、双葉社(2023年9月下旬)

『団地ともお』が代表作の小田扉がwebアクションで大暴れ!独自ののどかさとおかしみと苦みと深みがブレンドされた作風を底流に展開されるのは“異世界”!日常にまったりとつかったあなたの脳が揺さぶられる!!本作はwebアクション連載タイトル「ちょっと不思議なこの宇宙」の全11作をまとめたものです。

ぐるぐるゴロー - 小田扉 (コミック) | 双葉社 公式


📕キム・チョヨプ『この世界からは出ていくけれど』カン・バンファ/ユン・ジヨン(訳)、早川書房(2023年9月中旬)

人より何十倍も遅い時間の中で生きる姉への苛立ちを抑えられない妹の葛藤を描く「キャビン方程式」、幻肢に悩まされ三本目の腕の移植を望む恋人を理解したい男の旅路を追う「ローラ」――社会の多数派とそうなれない者とが、理解と共存を試みる人生の選択7篇

この世界からは出ていくけれど | 種類,単行本 | ハヤカワ・オンライン

◉購入のきっかけ
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📕酉島伝法『るん(笑)』集英社文庫、集英社(2023年9月中旬)

すごくありえる、ありえなさ。
科学と迷信が逆転する不条理世界!!
日本SF大賞を二度受賞した奇才が放つ、あなたの常識が崩壊する連作小説。

舞台は、占いやまじないなどのスピリチュアルが科学と逆転した日本。「免疫力の気持ちを、なぜ考えてあげない」解熱剤を飲もうとして妻に叱責された夫は、高熱にうなされながら結婚式場で働き続けるが……(「三十八度通り」)。重篤な病で末期状態の真弓の母は病院を出て、自宅で千羽鶴を開くなど様々な治療を受けることに(「千羽びらき」)。日本SF大賞を二度受賞した奇才が放つ衝撃の連作小説。

るん (笑)/酉島 伝法 | 集英社 ― SHUEISHA ―

◉購入のきっかけ
・【Youtube】ALL REVIEWS公式チャンネル「【無料生放送】みんなのつぶやき文学賞結果発表会」(2021年3月13日)の橋本輝幸さんの話


📙トマトスープ『天幕のジャードゥーガル』第3巻、ボニータ・コミックス、秋田書店(2023年9月中旬)

後宮では賢さこそが美しさ。13世紀、地上最強の大帝国「モンゴル帝国」の捕虜となり、後宮に仕えることになった女・ファーティマは、当時世界最高レベルの医療技術や科学知識を誇るイランの出身。その知識と知恵を持ち、自分の才能を発揮できる世界を求めていたファーティマは、第2代皇帝・オゴタイの第6夫人でモンゴル帝国に複雑な思いを抱く女・ドレゲネと出会い、そして……!?
大帝国を揺るがす女ふたりのモンゴル後宮譚!

天幕のジャードゥーガル | 秋田書店


📙とよ田みのる『これ描いて死ね』第4巻、ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル、小学館(2023年9月中旬)

安海 相(ヤスミ アイ)は、
東京都の島しょ・伊豆王島に住む高校1年生。
漫画を読むのが大好きな彼女は、とある出来事がきっかけで
漫画を“つくる”ことを意識し始める……
少女を待ち受ける世界は、果たして!?
漫画大好き漫画家・とよ田みのるによる漫画家漫画!!
作品を生み出す苦しみも歓びも、
余さず描く漫画浪漫成長譚!!!

『これ描いて死ね』 とよ田みのる | ゲッサンWEB


📙花沢健吾『アンダーニンジャ』第11巻、ヤンマガKCスペシャル、講談社(2023年9月上旬)

かつて栄華を誇った日本の忍者たちは、戦後GHQによって組織を解体させられ消滅した。しかし、実は今でも忍者は秘密裏に存在しており、その数は20万人とも言われている。そして一部の精鋭忍者は国家レベルの争いごとの裏で暗躍していた。一方で、末端の忍者は仕事にありつけないことも多く、その一人・雲隠九郎もニート同然の暮らしをしていた。しかし、そんな九郎のもとについに重大な「忍務」が‥‥!

「アンダーニンジャ」既刊・関連作品一覧|講談社コミックプラス


📗トーマス・S・マラニー/クリストファー・レア『リサーチのはじめかた──「きみの問い」を見つけ、育て、伝える方法』安原和見(訳)、筑摩書房(2023年9月上旬)

最もむずかしいのは、リサーチをはじめる前の段階だ。スタンフォード大教授らが18年かけて磨きあげた、「きみの問い」が見つかるリサーチの極意。読書猿氏推薦!

筑摩書房 リサーチのはじめかた ─「きみの問い」を見つけ、育て、伝える方法 / トーマス・S・マラニー 著, クリストファー・レア 著, 安原 和見 著

◉購入のきっかけ
・【Youtube】哲学の劇場「#166 注目の新刊/『宗教とデザイン』『リサーチのはじめかた』『海を渡った「ナパーム弾の少女」』『日本語はしたたかで奥が深い』『認識的不正義』『なぜ壁のシミが顔に見えるのか』ほか」( 2023年9月15日)


📙ともひ『ゆうやけトリップ』第2巻、FUZコミックス、芳文社(2023年9月上旬)

墓下トンネル、ループ階段、生首神社の鳥居――ふたりで歩けば、怖くない!近頃、学校で噂される「ご町内心霊スポット」の取材を任されてしまった新聞部の茜は、放課後の教室に一人残っていた物静かな転校生の雨村さんに声をかける。その日から、夕焼け色に染まった階段と坂の町を巡る「ふたりだけ」の特別な時間が始まった―。懐かしくて切ない、優しい世界の怪談漫画!

ゆうやけトリップ│漫画の殿堂・芳文社


📕フランシス・ハーディング『影を呑んだ少女』児玉敦子(訳)、創元推理文庫、東京創元社(2023年8月下旬)

全作がオールタイム・ベスト級
なんて作家、他にはそういないだろう
解説:杉江松恋

少女が引き取られた一族には、恐ろしい秘密があった・・・・・・
『嘘の木』の著者が幽霊を憑依させる少女の活躍を描いた歴史大作

幽霊を憑依させる体質をもつメイクピースはずっと母とふたりで暮らしていた。だが母がロンドンで暴動に巻きこまれ命を落とし、残されたメイクピースのもとへ会ったこともない亡き父親の一族から迎えが来た。父は死者の霊を取り込む能力をもつ旧家の長男だったのだ。父の一族の屋敷で暮らし始めたメイクピースだったが、屋敷の人々の不気味さに嫌気が差し、逃げだす決意をする。『嘘の木』の著者が17世紀英国を舞台に描く歴史大作。

影を呑んだ少女 / ハーディング,フランシス【著】/児玉 敦子【訳】 - 紀伊國屋書店ウェブストア|オンライン書店|本、雑誌の通販、電子書籍ストア

◉購入のきっかけ
・豊崎由美「夏はやっぱりホラー 奇想天外設定×驚愕展開なゴーストストーリーを」Book Bang -ブックバン-(2023年8月23日)
https://www.bookbang.jp/review/article/760976


📗ミランダ・フリッカー『認識的不正義──権力は知ることの倫理にどのようにかかわるのか』佐藤邦政(監修)、飯塚理恵(訳)、勁草書房(2023年2月)

知識を伝達し経験を意味づける認識実践が、偏見によって歪められる不正義を理論的に析出。哲学に新たな局面を開いた名著、遂に刊行!

黒人であることで警官から疑われる場合のように、聞き手の偏見のせいで話し手が過度に低い信用性しか受け取れない「証言的不正義」。セクハラの概念が存在しない時代にそれに苦しんだ人のように、集団的な解釈資源のせいで経験の理解を妨げられ不利な立場とされる「解釈的不正義」。認識論・倫理学・フェミニズム哲学を横断する思索。

認識的不正義 - 株式会社 勁草書房

◉購入のきっかけ
・【Youtube】哲学の劇場「#166 注目の新刊/『宗教とデザイン』『リサーチのはじめかた』『海を渡った「ナパーム弾の少女」』『日本語はしたたかで奥が深い』『認識的不正義』『なぜ壁のシミが顔に見えるのか』ほか」( 2023年9月15日)


📗安田菜津紀『隣人のあなた』岩波ブックレット、岩波書店(2022年11月)

日本は「事実上、移民社会」と言われながら、安全・安心のうちに生きることができる条件を保障できていない――。入管での理不尽な死、技能実習生の過酷な孤立出産、外国人へのヘイトと監視の目……。シリアで、ウクライナで、世界各国で。国内外で苦境にある人々を見つめてきたジャーナリストの最新報告。

隣人のあなた - 岩波書店


📗『イスラエルを知るための62章【第2版】』(エリア・スタディーズ)立山良司(編)、明石書店(2018年6月)

ユダヤ民族主義運動から生まれたイデオロギー国家イスラエルの、その激動の歴史、多様な社会、そして人々の暮らしの素顔を紹介。関係各国の政治的思惑が交差する国際政治のなかで、中東に位置する、この国の現実と未来を見通すための最適の一冊。

イスラエルを知るための62章【第2版】 - 株式会社 明石書店


📗高橋真樹『ぼくの村は壁で囲まれた──パレスチナに生きる子どもたち』現代書館(2017年4月)

子どもたちの視点から伝える、パレスチナ問題の新しい入門書!
何世代にもわたり、故郷に帰れないパレスチナ難民。700キロにも及ぶ巨大な壁に囲まれ、軍隊に脅されて暮らす子どもたち……。パレスチナの子どもをめぐる状況は、日増しに悪化している。そんな中、新たに誕生した米国のトランプ政権は中東をさらに混迷させるのか? 占領とは何か? エルサレム問題とは? パレスチナで誕生した新しい非暴力ムーブメントとは? イスラエルによる占領が始まって50年、難民が発生して70年を迎える今こそ目を向けたい、中東はもちろん、世界情勢を知るための必読書!

高橋和夫氏(国際政治学者)推薦!
「文章の中にパレスチナ人の声が響いている。記述からパレスチナの臭気が立ち上って来る。丁寧に取材し、脚で書いたような本である。入門書だが内容には妥協がない。しかも、わかりやすい。やっと本物の入門書が出た。」

ぼくの村は壁で囲まれた:パレスチナに生きる子どもたち | 現代書館ウェブショップ

◉購入のきっかけ
・鈴木啓之「イスラエル/パレスチナの読書案内」『《アジア・日本研究 Webマガジン》アジア・マップ』Vol. 1(2023年3月?)
https://www.ritsumei.ac.jp/research/aji/asia_map_vol01/israel/reading/


📗『パレスチナを知るための60章』(エリア・スタディーズ)臼杵陽/鈴木啓之(編)、明石書店(2016年4月)

1948年のイスラエル建国以降、中東の火種となってきたパレスチナ。70年近くに及ぶ難民キャンプの暮らし、あるいは「分離壁」に代表されるイスラエルの抑圧的な政策の下にあって、なおアイデンティティを求め続けるパレスチナの人々を描く。

パレスチナを知るための60章 - 株式会社 明石書店

◉購入のきっかけ
・鈴木啓之さんが出演されていたテレビ番組(2023年10月13日のテレビ朝日『報道ステーション』など)をたまたまみて、鈴木さんが関わった本を読んでみたくなり、(図書館で試し読みして、よさそうだったので)注文。


📕『日本近代短篇小説選 昭和篇1』紅野敏郎/紅野謙介/千葉俊二/宗像和重/山田俊治(編)、岩波文庫、岩波書店(2012年8月)

「死があたかも一つの季節を開いたかのようだった」(堀辰雄)――その時,溢れだした言葉,書かれずにおれなかった物語.明治・大正・昭和を短篇小説で織るシリーズ第一回刊行の本書には,井伏鱒二・横光利一・北条民雄・岡本かの子ら昭和2年から17年までの16篇を収録.(解説・解題=千葉俊二)(全6冊)

日本近代短篇小説選 - 岩波書店

◉購入のきっかけ
・【Youtube】哲学の劇場「#169 リクエスト企画「通勤電車で読む、おすすめ短篇を教えて!」/#きのう何読んだ? #004 #Voicy」(2023年10月13日)




『パレスチナを知るための60章』や『ぼくの村は壁で囲まれた』で紹介されていた『自由と壁とヒップホップ』という映画が気になっています。
どこかのサブスクで配信されないかな~。



2023年8月以前の購入本


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