アニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」今更感想

●あらすじ
超人見知りの主人公後藤ひとりは、友達がおらず毎日ギター漬けの学生生活を送っていたが、"結束バンド"にサポート要員として参加したことをきっかけに、バンド活動を始め成長していく話

話題になったぼっち・ざ・ろっく!
自分もリアルタイム視聴していたが、2023秋の覇権アニメだと思っている
※この場合の「覇権アニメ」は、売上ではなく話題性・注目度が高い意味で使用

周囲のアニメ好きと話をすると高確率で「ぼっち・ざ・ろっくは面白かった!」から始まり、サブスクで曲を流すムーブとなる

好きなポイントがいくつかあるので、1つずつ個人的感想をメモしていく

①主人公 後藤ひとりのキャラクター

人見知り陰キャ設定の"ぼっちちゃん"こと後藤ひとり

人と会話するにも、外に出るにも、何かアクションを起こすにしても、全ての言動において溢れ出る人見知り感

ダンボールの中に入る、押し入れでギター練習するなど多少誇張表現はされているのかもしれないが
「アッ分かる...その気持ち分かる...」となる場面が多くあった
(自分も人見知りするタイプ)

人とは中々関われないのに、青春への願望はしっかりあったり、言動一つ一つに色々考えすぎちゃうところとか

もはや人見知りの定義が曖昧なところではあるが、何が言いたいかというと、リアルに存在する"ぼっちちゃん"は思っている以上にたくさんいると思う


ぼっちちゃん自身の葛藤や、周囲と打ち解けていく過程が丁寧に描かれていて、
元々愛らしいキャラ設定に加えて、共感しやすく感情移入できるのでより好きになれる

人として成長していく、成長しようとするぼっちちゃんは強い女の子だと思うし、
見ていて自分も人生頑張ろうと思えた

②制作スタッフ

4コマ漫画原作のアニメ化作品
原作から少しアニメ用に編集されていたようだが、原作ファンも納得の完成度だった印象

事実、マイナス意見をまだ1度も耳にしていない

ライブシーンが手書きだったのはとても驚いたし、カメラワークがドラマっぽいというか

その瞬間誰が何を思っているのか、どこに注目してほしいのか、がすごく明確になっている切り取り方をされていた気がする
プロでは無いので、あくまで気がする

国語の読解問題ではないが、
「そんな深くまで考えてないです」と制作陣から言われればそれが全てです

3DCGという選択肢もある中で、手書きに拘るところにもスタッフ陣の熱意を感じる
3DCG=熱意がないという訳では決してなくて、
それぞれ違う良さがあるし、それぞれ違う制作の難しさがあると思う

ただ、今回の"ライブシーン"を考えたときに、
手の動きや体の揺れ、表情等こだわろうと思えば幾らでも出来てしまうシーンに「手書き」という選択肢を取ったことがすごい

制作スタッフの皆さん、本当にありがとうございます

③楽曲

純粋に曲がすごく良い!好き!

アニメ楽曲で良曲がたくさんあるのを知っているが、音楽を専門にしている訳ではなくあくまでアニメの構成要素の1つだと思っているので、
入りはどうしても構えてしまうのは事実

後々知ったが、有名アーティストの皆さんが楽曲提供していたので、好きにならない方がおかしな話だった
(ジェニーハイ、KANA-BOON、the peggies、ASIAN KUNG-FU GENERATION)

王道だが自分は「星座になれたら」と「ひとりぼっち東京」が好きである

余談として、「星座になれたら」の曲の入りが
乃木坂46アンダー曲「滑走路」と少し似ている


④ストーリー

1番重要と言っても過言では無い部分
(作画も重要)

まず登場人物がみんな優しい

特に虹夏ちゃんは、初めから終わりまでずっとぼっちと向き合ってくれていた印象がある
自分なら途中で挫けそう


あとは8話と12話

8話タイトル回収をしたシーンはブワッときた
ぼっちが覚醒した初ライブ終わりに虹夏と2人で話をする場面

虹夏ちゃんがぼっちに言ったセリフは、

音楽をやる理由は人それぞれである事を実感して、
ぼっちはぼっちの音楽を、
それはどんな音楽なのか、
音楽をやる意味は何か、
考えさせられるセリフだなあと思った

そして12話最後
締めがぼっちの「今日もバイトだ」というこの一言で、12話かけてどれだけぼっちが成長したかが分かる

超人見知りで人との関わりが薄かったぼっちが、
自らの意志をもって行動している
何気ないが、とても前向きな一言だった


高校生バンドは青春だし、
けいおん!とはまた違った良さがあるアニメだったと思う

今気づいたが、どちらも作品名の最後に「!」が付いている
あと、おそらく2期ある気がするので待機したい

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