あおい

30代女性。この度、人生のパートナーが女性になりました。彼女を好きになり離婚に至り…苦…

あおい

30代女性。この度、人生のパートナーが女性になりました。彼女を好きになり離婚に至り…苦しい想いもたくさんしましたが、やっと今の関係を少しずつ呑み込めるようになりました。人生、何があるかわからない、だから、時には苦しくとも、やっぱり面白いし、楽しいものです。

最近の記事

子どものいない未来。形あるものを失ったわけではない「曖昧な喪失感」

久々にとあるイベントに参加してきた。 それは「妊活についてどうしようか迷っている人向け」のイベント。 (対象者は特定してはいないが、同性カップルであったり、シングル女性であったり、一般的な夫婦やカップルでは無い人) 私のように、子どもが欲しいのだけれども、子どもを授かるにはひと工夫しないといけない人たちが集った。 私は結局、子どもが欲しいけれども一歩踏み出せずに今もこうしている。 「欲しいなら行動すれば!」と私自身も言いたくなるが、痛さと費用と倫理観が前をふさぐ。 子

    • 届けは出せないけれど、結婚届を書いた。

      子どもの話で揉めに揉めた2021、秋の陣。 秋の陣は意外な形で沈静化した。本当に私にとっても意外な形で。 私たちがずっと平行線だったのは、子どもを作るに、「相手は?(ドナー)」「費用は?」「誰が育てる?」などの議題とともに、 「誰が産むと思っているのよ」「だからあなた、養育してね」の押し問答でした。 同性カップルは自然に暮らしていても、自然に子どもを授かることができません。 じゃあ、手段を選択せねば、と思っては見るものの、倫理観や金額やらでどうにも心と行動に折り合いがつ

      • 強くなりたいのに、守って欲しいときがある

        同性のパートナーに言われたことがある。 「今まで男に甘やかされてきたんだね」 なんとも皮肉たっぷり。 この言葉には、物悲しくなったし、そうなのかな、という自身への問いもあったし、湧き上がる反感もあった。 そう、私は甘やかされて育ってきてはいない、と言いたかったのだ。 しかし、今数年たち、甘やかされてきたんではなく、とても優しくしてもらっていたんだなって思う。 なんせ同性だと男女による役割が曖昧で、対等な立場が当然。 それは、異性カップルでも同じだと思っていたけれどどうや

        • 39歳、生むも産まぬもどうしたものか…。

          「出産年齢タイムリミット」に急かされて先日41歳の友人とランチをしていた。彼女は離婚を目指し奮闘中だが子どもはいない。私が子どもを「作るべきか」について、話していたとき、ちょうど1年ほど前、離婚を考え始めたときに、ふと悩み始めたと言う。 「どうしたもんか、って悩むよね。こればかりは年齢があるから」。 そう。妊娠出産には「年齢タイムリミット」がある。これを考えるとついつい、 「男性にはわかるまい…」と、悪態をつきたくなる。 友人曰く、周りを見ていても「子ども生む産まない問

        子どものいない未来。形あるものを失ったわけではない「曖昧な喪失感」

          39歳。同性カップルで子どもが欲しい。

          子どもをつくる決意はしたものの…。数年前までの焦りとは別物だ。 39歳になり、周りかとにかく急かしはじめる。 自分でもわかっている、ギリギリなんだと。 今は、年上のパートナーと暮らす。お付き合いをして5年がたった。最初はもう少し呑気だった。 「特別養子縁組ができるようになったら、でいいかな」 「二人で居られればいいよね」 しかし、そんな柔らかな雰囲気を一蹴するのが「年齢」なのだとつくづく思う。だって、デッドゾーンが、どう考えたって10年ない、5年あるかどうか。 5年

          39歳。同性カップルで子どもが欲しい。

          同性カップルでよかったな〜と思うとき。

          こんにちは。 「新潮45」の記事やら、話題が欠かないLGBTQ。 何かと「大変そう」と思われる同性カップルですが、確かに普通と違うところもありますし、ならではの悩みもたくさんあります(悩みまくりましたし…) それでも最近「同性カップルだから良かった」と思うこともチラホラあります。 私たち女性同士のカップルですが、とても私たちを好きでいてくれる人が多い、 ふたりを応援してくれる人が大勢いてくれるんです。 「同性だから」という括りではありませんが、私たちを「同性カップ

          同性カップルでよかったな〜と思うとき。

          「生産性をあげる選択」、ではなく、今は選択できない「養子縁組」を選択しました。

          こんにちは。白井あおいです。 最近、自民党議員の「LGBT」関連発言(失言?)の話題が尽きません。そもそも「性の認識」と「社会的役割」は同列で語れない。 議員さんいわくの「生産性」(あくまでも議員さんいわく、です)を、私は「あげたくても同性カップルだと生物上できない」「果たしたくても果たせない」ことで、とても悩んできました。 「なら、生産性をあげる選択をすればいいじゃないの?」 とは、もちろん、ならなかった訳です。 出産は年齢に限りがあります。 だからこそ悩みました

          「生産性をあげる選択」、ではなく、今は選択できない「養子縁組」を選択しました。

          産む、産まない、ではなくて「作る」の選択肢に悩みは尽きぬ

          こんにちは。本日は大変暑かったですね。 相方さんが里帰りをしましたので、西日の中汗まみれでたまっていた諸々物事に向かっておりました。 私の相方さんは私が精神的に(仕事がたまるとなる…)いっぱいいっぱいになると、何の不安からか、ぐずります。とにかく勘がいい。これが当初とてもこまったところでした。勘がいいのは何かと不都合ですから。 しかし、すべては私の言動。何か出てしまっているのか、自身を振り返ることにもなりますね。相手を変えよう、相手が悪いは何の解決にもなりませんから、ね。

          産む、産まない、ではなくて「作る」の選択肢に悩みは尽きぬ

          この2年半の間、子どもを授かることに葛藤がずっと続いています。

          私たちのような同性カップルの場合、やはり一番の課題となるのが「子どものこと」です。 技術の進歩により、私たちのような生殖機能上子どもを持てないカップルでも、子どもを授かれる術が世の中はあります。 だけれども……。 産んでいいものなのか。 自然に逆らっているのではないか。 こんな想いが頭に浮かび続けています。 本音は子どもを授かれるものならば、授かりたい。異性カップルのように子を育て生きてみたい。 以前、ゲイの友人に子どものことを相談したとき。「子ども欲しい?」をた

          この2年半の間、子どもを授かることに葛藤がずっと続いています。

          相方が同性だからって、女性の気持ちがわかるわけではないのです。

          こんにちは、白井あおいです。 ちょっと蒸し蒸しする季節になりましたね。最近、勝間和代さんの同性の恋人がいるカミングアウト?(この言い方自体が、好みではありませんが…)が話題になりました。 堂々とできない重々しい気持ちはとてもよくわかります。秘密が上手な人なら良いかもしれませんが、私も隠しごとができない質。なんでも正直に言ってしまうもので相方を「友人です」「先輩です」などと言わなければいけないとき、胸が少しずんっと重くなるものです。 勝間さんは堂々と生きていらっしゃいます

          相方が同性だからって、女性の気持ちがわかるわけではないのです。

          同性のパートナーと生きていこうと思ったとき、気になったのは「子ども」のことでした。

          こんにちは。白井あおいです。 昨日のニュースでとても嬉しいニュースが聞こえてきました。東京都が養育里親の認定を同性カップルも認める方針であるというもの。 そもそも各自治体で認定の判断基準を持つので、もともと「異性夫婦のみ」とは定めていない制度に対して、「同性カップル(そもそも夫婦にはなれない)」は各自治体の判断による「あいまいな線引き」でした。最近では同性カップルも里親対象とする動きが各地で起きてきて、ついにジャパンキャピタル「東京都」が動き始めた、という大きいニュースでし

          同性のパートナーと生きていこうと思ったとき、気になったのは「子ども」のことでした。

          両親にカミングアウトをしました。拍子抜けしました。さすが、私を育ててくれた両親です。

          こんにちは。白井あおいです。 昨夜、私のパートナーが女性だということを両親に初めて話しました。カミングアウトというやつです。しかし、私は両親に話すことに大きな抵抗はありませんでした。なぜなら、小さい頃から「◯◯であるべき」という固定観念があまりない両親で、たとえ理解ができない物事が生じた場合も、「なぜ、そうなったのか」「じゃあ、どうしたらよいのか」と共に考えてくれていました。ですから絶対的な信頼と尊敬を両親には抱いています。 そうは言ってもきちんと話すべきことだと思ってい

          両親にカミングアウトをしました。拍子抜けしました。さすが、私を育ててくれた両親です。

          LGBTQ当事者なのかもしれませんが、その言葉にピンとこないまま生きています。

          私は東京に暮らす35歳の女性です。今週誕生日を迎え36歳になります。その前に両親に今の私の状況を伝えて、ひとつ歳をとろうと思いました。これから実家へ向かう予定です。 今私は女性のパートナーと暮らしています。私は戸籍上女性ですので、いわゆる同性愛と呼ばれる関係でしょう。今まで同性を好きになったことはありませんし、自身の性別に違和感を持ったこともなく、男性とお付き合いをして結婚もしていました。ですので、メディアなどでLGBTQの言葉を聞いても関心を持ちつつも関係のないものだと思

          LGBTQ当事者なのかもしれませんが、その言葉にピンとこないまま生きています。