Inktober20181031 - "HAPPY HALLOWEEN"

画像1 ここ数年、日本では「コスプレ祭り」の様相を見せるハロウィンですが、元々は古代ヨーロッパの原住民ケルト族を起源とする祭りで、秋の収穫を祝い、悪霊などを追い出す宗教的な意味合いのある行事でした。アイルランドの古代ケルト暦では大晦日にあたり、死者の霊が家に戻ってくる日で、ほうきに乗った魔女が黒猫を連れてやって来て悪さをする日と言われていました。
画像2 仮装をするのは、供養する対象である死者になりきるためとか、死者の霊に紛れてやってくる悪霊を驚かして追い払うためとか、諸説あるようです。
画像3 ハロウィンの風習はケルト文化圏からキリスト教圏へ伝播していき、時代の流れとともに宗教的な意味合いが薄れ、大人と子どもが仮装をして楽しめるイベントになっています。近年では商業的理由もあってか、派手なスタイルが主流のようです。
画像4 定番の仮装の一つであるフランケンシュタイン。厳密には、小説「フランケンシュタイン」の登場人物ヴィクター・フランケンシュタインが死体を集めてつなぎ合わせた人造人間で、「フランケンシュタインの怪物」または「名無しの怪物」などと呼ばれています。人情味あるキャラクターでありながら「死」を想起させる存在であることが、ハロウィンとの親和性が高い由縁でしょう。
画像5 さて、10月1日から31日まで「毎日1作以上投稿」を目標にしてきたInktober2018、無事完走できました。創作のリハビリを兼ねてスタートし、途中かなりしんどい日もありました(作品を見てなんとなく分かられる方もいるかも知れません)が、時間や画法の制約の中で体感的に得られた気付きも多く、それらが毎日の彩りでした(絵はモノクロですが)収穫の秋だったと言えます。明日から11月、ハロウィンの起源であるケルトの暦では新年です。そう思うと何か新しいことを始めたい気分になってきます。

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