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ちょっぴり、あざとい女えりかちゃん 5歳 

はなまる幼稚園の年中さん。バラ組に在籍中。
名前はえりか。
私は、ママの優子です。
うちのえりかは5歳児だけど、なかなか女子力高い。
毎朝、ツインテールの飾りはかえる念の入れよう。
"ママ~、今日はこのミッフィーのをおねがいします。"
"了解、了解、そこにおいといて"
"え~~、はやくぅ、ようふく、きがえなきゃいけないしぃ〜"
私は渋々、彼女の髪を整える。まだ台所の色々が、溜まっている。
えりかは、言い出したらきかないので、私は自分の仕事をとりあえずおいといて、彼女の支度を手伝う。

5歳児にしては毎朝鏡の前で、自分の仕度をする。
それは、それで感心する。
洋服も夜ちゃんと選んでおく。
だけど上着ね、、、スモックだから、そんなに力を入れる必要はないけど、ヒラヒラのレースのブラウスに下着がみえないように、いつもレギンスをはく。


朝、いつものようにバスを待つ間は、お友達のちょっとした変化を見逃さない。
"まやかちゃん、今日の髪飾り、かわいー🌼"
"りこちゃんの靴、いーね"
すごい気遣い女。

幼稚園から帰ってきてからの彼女はまた凄い。
お友達の家にもっていくお菓子をかわいい袋にいれて、一袋づつ、名前を書いておく。
この子は、本当に5歳児なのかとふと思う。

今日は夕方彼女は、なにやらソワソワしてた。
これは、考えがあるんだなと私は、察した。


パパがテーブルにつくやいなや、手慣れた感じでコップにビールを注いだ。
"おつかれさま。パパはえらいね"
"ありがとう、えりか"
"ママが、パパに食べてもらいたいから今日はハンバーグ、作ってくれたよ。
えりかもすこしてつだったよ。"
手伝ってくれたけど、すぐにやめたよね。
彼女は、にんまり笑うと、いつものおねだり顔。
上目遣い、、、いや、女だね。完全に。
"ディズニープリンセス、メイクボックスってのが、ほしいなんて思ってんだよね。"
パパは少し考えていたけど、、、
即答だよね。コレ。
".よーし、明日買いに行こうか"
ハァ~、また彼女に引っ掛かっちゃったね。

えりかは、台所にいる私に、そっとVサインを送った。

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