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【選挙ウォッチャー】 大阪市議選2023・浪速区レポート。

 3月31日告示、4月9日投票で、大阪市議選が行われました。
 浪速区の定数は2となっており、ここには3人が立候補してきました。ただし、4年前とまったく同じ顔触れでの戦いとなっており、面白みはまったくありません。
 浪速区は、他の区と比べて投票率がズバ抜けて低いのに、前回と同じ顔触れになったことで、ますます投票率が低くなり、選挙に関心が持てなくなってしまいました。

竹下 隆  62 現 大阪維新の会
森山 禎久 58 現 無所属(自民推薦)
円山 直子 74 新 日本共産党

 大阪維新の会と、自民党が推薦する無所属の現職に、共産党の74歳が戦いを挑みます。ただでも高齢の候補者が票を取りにくくなっているのに、そこに来て「共産党」のイメージが乗っかっているため、果たして、どこまで通用するのかという話になります。
 選挙の結果は決まっているようなものかもしれませんが、それぞれの票の推移はデータとして興味深いところがあります。さっそく詳しく見ていくことにしましょう。




■ 大阪市浪速区・選挙ボード解説動画


■ 大阪万博の「今」を伝える(#24)

大阪万博の会場周辺は「歩く」ということがまったく想定されていない

 おそらく多くの方が「夢洲」なんていう場所を歩いたことはないと思います。なにしろ、大阪万博の会場となる「夢洲」は、ゴミを埋め立てただけの何もない所なので、用事のある人なんているはずもなく、舞洲と夢洲に行く途中で通るだけの「通過点」に過ぎません。
 一応、コンビニが1軒あるので、そのコンビニに立ち寄る人はいるかもしれませんが、倉庫で働いていたり、万博会場で作業員として働いていない限り、ほぼ訪れることのない場所です。
 そんな誰も行かない場所なので、実は、夢洲の中は、万博まで残り2年の段階で「歩道が整備されていない」というマヌケなことが起こっています。倉庫の周辺は少しだけ歩道がありますが、万博会場の周辺ほど歩道が整備されておらず、途中から砂利が敷かれているだけになり、雑草が生い茂るという「ここは本当に万博会場なのか?」と思わせる光景が広がります。
 さすがに2025年の「大阪万博」が始まる前までには、これらの歩道が綺麗に整備され、世界各国のお客さんを素敵なアスファルトでお出迎えすることになると思いますが、大阪維新の会ほどの無能が取り仕切っているだけで、「このまま砂利道であり続ける可能性があるのでは?」と不安になってしまいます。
 というのも、もし歩道を整備しようと思った場合、つまり、歩道を砂利ではなく、ちゃんとアスファルトを敷いて、さらには点字ブロックなども置こうと思った場合、めちゃくちゃ当たり前ですが、工事をしなければならなくなります。しかし、万博会場の目の前の道路が砂利になっているわけですから、そこを工事するとなると、当然、ロードローラーの1台も置かないわけにはいかなくなります。もちろん、敷くためのアスファルトを持ってくるトラックも必要でしょうし、コンクリートを流し込むとあらば、コンクリートミキサー車だって必要でしょう。

万博会場の目の前の道路は、まだ砂利が敷かれた状態で工事が進んでいない

 そうなるとどうなるのかと言えば、歩道の工事のために、メインどころの車線が1つ削られることになります。今、この写真を見て、「歩道に車を乗せればいいのでは?」と思うかもしれませんが、こちらは万博会場側の歩道なので、ある程度の幅がありますが、反対車線側の歩道は、こんなに広くありません。
 万博会場側だけアスファルトを敷いて、反対車線が砂利だったら、「びんぼっちゃま」みたいになってしまい、余計に恥ずかしいので、反対車線もアスファルトを敷いてほしくなりますが、そうなると、ただでも万博会場の工事の車で大渋滞が起こるのではないかと懸念されているところに、さらに車線を狭くする話をしているので、より渋滞を深刻化させる可能性があり、隣の舞洲は物流の拠点となっている倉庫街なので、大阪圏の商業にも影響を及ぼす可能性があります。
 さらに、エンターテイメントの原理原則から言えば、「大阪万博の工事の進捗状況を見られる」というのは、期待感を演出するための鉄則です。工事の進捗とともに「万博の開催が近い」ことを体感することができるので、誰にでも工事の様子が見られるようにしてこそ、「完成したところを見てみたい」と思わせる要素になるわけです。
 ところがどっこい、この「夢洲」は、どれだけ闇が深いのか知りませんけど、車で行くことしかできません。徒歩や自転車で見に行くことができませんし、近隣に駐車場が存在しませんので、厳密に言えば、車で通ることしかできません。つまり、大阪万博の会場を訪れることができず、クチコミで広がる要素すらないということになります。
 本来であれば、看板だけでも立てておき、そこで記念写真を撮れるぐらいの演出をしておかなければなりませんが、そんなことをする余裕もないのだと思います。とにかく取り仕切っている奴が無能すぎて、何一つ満足な仕事ができていないせいで、このままだと2025年に「ただの工事現場」を見せられることになります。サクラダ・ファミリアのように、永久に完成しないカジノに向けた工事を見せられるだけです。


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